チペワ・ポストマンを丸洗い

こんにちは、ばしです。

 

「ラバーソール」の「足に合った靴」、ってのは、危険です。

何が危険って、便利で快適なのでしょっちゅう履いてしまいますし、何より、雨の日の登板頻度が他の靴に比べて格段に多くなってしまいます。

1日履いたらシューツリー入れて最低1日は休ませたとしても、定期的にメンテナンスしたとしても、徐々にくたびれた感が出てきてしまうのは避けようもありません。

で、そうなったら、丸洗いが効果的です。

で、我が家の危険度ナンバーワンなこいつを丸洗いしてみました。

 

 

黒タグ チペワ ポストマン

 

ちょうど2年前の明日。

2017年7月22日に拾ってきた中古のポストマン。

あ、はい。買った靴の日付は全部記録してます。

購入額も、売れた日も、売れた額も、損益も。エクセルで管理中笑。

履いた回数までは管理してませんが、おそらく、この2年で一番の登板回数です。

それも圧倒的な回数で。

雨の日は2回に1回はこいつです。

例年、梅雨のこの季節は特に登板頻度が多くなります。

幸いにも、今年の大阪の梅雨は空梅雨。加えて「先週履いた靴」企画で毎日で違う靴を履きましたので、このポストマンも他の靴同様、この2カ月で一度しか足を入れてません。

でも、それまでの活躍によりこのくたびれ感です。

 

トゥに傷。波打つ甲周り。クラックの卵がチラホラ。腰裏もかなりやばい。

そりゃそうです、ガンガンに履いてますもの。

 

よし、がんばったこいつにご褒美です。

がっつりフルメンテです。

波打ったアッパーのぼこぼこの改善を図るには、一旦しっかりと水分を含ませた上で、テンションかけた状態で乾かすのが一番です。

クラックになってしまいそうな皺も改善しましょう。

あくまでも自己責任となりますが、トライされたい方の参考にでもなりますと幸いです。

(1)丸洗い
(2)脱水
(3)乾燥
(4)シワ取り
(5)ポリッシュ

今回はこの5ステップです。

 

(1)丸洗い

 

スレインリムーバー等でアッパーの汚れや古いワックスをしっかり落としたら、ぬるま湯にドボンと浸けます。1時間ほど放置すると、右の写真(スマホだと下)のように、汚れが染み出てきて、透明だったお湯が薄汚れた状態になります。

こんな感じになりました。

この後、中性洗剤で手洗いします。専用のサドルソープでもいいでしょうし、なければボディシャンプーなんかでも問題ないかと思います。今回は普通に石鹸で洗いました。

しっかり洗ったら、まずはシャワーでしっかり注ぎます。靴の中、奥の方には、ソックスの繊維のカスなんかも積もりに積もってますので、それも掻き出します。無理に掻き出さなくとも、しっかりと浸した後だと、シャワーなどで注ぐだけで水と一緒に外に出てきます。

その後、ぬるま湯に再度ドボンと1時間ほど浸けます。今回は、残り僅かな馬油入りのクリームがあったので、こいつも一緒にいれてみました。

 

丸洗いした場合、乾いた時点でライナーが崩壊、なんて例もあるようです。その意味からも、お湯になにがしかの栄養剤を入れていておくのは予防策としてマストかもしれません。

こんな感じになりました。

 

(2)脱水

タオルで拭いて自然乾燥、でもいいのでしょうが、時間もかかりますし、カビの恐れもあります。なので、時間短縮を目的に、洗濯機で脱水します。以下の点に注意です。

【乾いたタオルや布にくるんで脱水する】

しっかり濯いだつもりでも、以外と汚れてます。服を洗う洗濯機ですから、包んでおいた方が奥さんも子供たちも安心でしょう。中に布を突っ込んでおけば、型崩れ防止にもなります。

【底を洗濯機の中央に向ける】

遠心力で脱水されるわけですが、靴底が外側を向いていると、底の部分に水が溜まって上手く脱水できていない、なんてことにもなります。ラバーソールの場合は特に顕著ですので、アッパーを外側に向けて、できれば靴と靴の隙間を古いタオル等で埋めて、5~7分、脱水します。

脱水後、こんな感じに。

あれれ、右と左で色目が違う。これはたぶん白と紺、左右異なる布にくるんだせいかも。皆さんは、できれば両方とも白にされた方がよろしいかと思います。

 

(3)乾燥

しっかりとテンションをかけながら乾燥させることが肝要です。なので、少し大き目できつめのシューツリーを準備します。大き目のがなくてテンションがしっかりかからない場合は、ツリーに厚手の靴下などを被せてサイズ調整するのがよいでしょう。

しっかりとテンションをかけた状態で、しっかり乾燥するまで陰干しです。

 

なお、この時点もしくは1日ほど経った半乾きの時点で栄養クリームを入れるのも効果的なようです。今回は普段使いのワセリンのボディクリーム(ヒト用)を塗り込んでみました。ひび割れの箇所が一目瞭然です。

このまま1週間、室内に放置です。

 

(4)シワ取り

クラックの基を放置しておくと、ますます傷が深くなることもあるようです。今回は、細かい皺の深い部分、ささくれた部分をサンドペーパーで削ってなだらかにしました。

最初に#400。結構粗めですが、躊躇わずいきます。

 

次いで#800、最後に#1000で仕上げます。

革の表面が削れてしまいますが、後で黒いクリームを入れることで、それほど気にならなくなります。むしろ、細かいシワがひび割れになるよりは目立ちませんし、マシなように思います。

 

(5)ポリッシュ

最後にクリーム入れて磨きます。

今回は、デリケートクリーム、削った部分に黒の靴クリーム、最後にコロニル1909入れて、ウエスで磨きました。

 

(6)おまけ・踵の補修

すり減っていた踵部分を随分前に「シューグー」というDIYの補修キットで補修しましたが、その箇所がさらに削れて当初のような状態に。今回は、別の補修キットを準備しました。

ソールの補修の必要箇所をサンドペーパーで整え、専用の糊で貼り付けます。念には念を入れて、釘を打ってさらに固定してやろう。

よし、やるぞ、と思った矢先、

「おっちゃん、なにやってんのぉ~」。

お隣さんちの保育園児・そよかちゃんです。

「家の中でなんか食べたいぃ」とのこと。

オーケー。

女性には優しい私です。

今日の作業はここまで。

 

とういことで、2週に亘ってのメンテナンス終了です。

ビフォーアフター。

 

 

ひび割れと皺はこんな感じ。

 

クラックの素。そのうちもっとがっつり削りましょう。今回はこれでよし。

あらためて全景。

うん、随分元気になりました。

シューツリーを抜いても、パンっ、としたハリがあります。

以前にも別の靴を同様に丸洗いしました(過去記事「革靴をサドルソープで丸洗い」)が、その時よりも仕上がりは素晴らしい。おそらく、今回の方がアッパーの質そのものが上等だからなんだと思います。

今回は丸洗いしましたが、もう少しお手軽にやりたい場合は、水分を含ませた布やキッチンペーパーを乗せたシューツリーを靴に突っ込んで乾燥させるだけでも効果があるようです。

アメリカのビン靴愛好家DAVIDさんのブログ「Vcleat.com」の最近の記事で、このやり方でのメンテナンス方法が紹介されてます。

いずれにせよ、へたった靴が元気になるのは気持ちのいいものです。

夏は気温も高いですし、室内はクーラーも効いていて、乾燥には適した季節です。元気のない靴があれば、お試しあれ、です。

あ、自己責任でね笑。

 

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