ぼろいの2足メンテ(中古のリーガルその13)

こんにちは、ばしです。

 

基本的には米国製がメインのビン靴漁り。

ですが、気づけば「中古のリーガル」も「その13」となりました。
おお、若い頃からリーガルは苦手、なんていいながら、結構買ってます。
でもって、おかげさまで結構な数を転がしてます。

あらためて、日本でのリーガルの人気は凄いですね。メルカリで出品されてる数も相当なものかと。中古の流通量が多いということは、それだけ新品が売れている、ということにほかなりません。

流石、日本を代表するシューメイカーです。
人気者です。なもんで、転がりやすく、安心して買えます。
リーガル、モーカル。

だから、最近はリーガル、大好きです笑。大好きだけど、リーガルならなんでもいいという訳ではありません。一般的なお安いラインのは扱わない。できればインペリアル、もしくはイーストコーストコレクション。

自分で履くなら、底が硬いビニールみたいなやつは絶対NGです。
で、転がす場合でも、昔のレザーソールやアッパーラインがいい。
でないと、メンテし甲斐もありません。

 

今回もそんなリーガル2足、拾ってきました。

どっちも古いやつです。で、どっちもレザーソールです。

見た目ほど状態は悪くない旧ロゴリーガル。ヘタリのない分厚いレザーソールのウイングタッセル。

こちらもレザーソール。爪先部分がオリジナルなのかリペアなのかは不明です。履き口にダメージありますが、小窓の仕様が珍しくて拾ってきました。

詳細は後で見るとして、まずはいつも通りメンテです。
2足まとめて、まずは左から。

 

ステインリムーバー

積年の汚れ、というか、シミ、というべきか。

 

LEXOL

うーん、いまいちきれいになりません。が、まあ、このままで。

 

デリケートクリームもどき

どちらもしみこむしみこむ。

 

TAPIR

タッセルウイングにはレノマット投入するか悩みましたが、このままで。

これでもましになったんですけどね。ゴジラ、みたい。

対照的なアッパー。新品のときはきっと凄いいい感じだったんでしょうね。傷だらけです。ガンガンに履かれていたんでしょうね。それはそれで良し。

タンカラーのこいつには通常プラスアルファ。どんぴしゃな色目のサフィールを投入です。で、最後にまとめて仕上げ。

 

コロニル1909

靴紐は新品の平紐に交換しました。汚れはとれましたがシミや傷はとれず。アッパーが完全に乾ききってませんが、個々に、メンテ前後、こんな感じ。

 

【BEFORE】

【AFTER】

艶感はだいぶ出ました。

ソールも磨きました。旧ロゴですので1990年代のこいつ。レギュラーラインだけど、ものすごくしっかりした造作です。

もう1足はこんなです。

 

【BEFORE】

【AFTER】

アッパーの傷や履き口のダメージはどうしようもありません。が、革質はかなりいいのではないでしょうか。

何より、小窓のロゴが効いてます。古着古靴ブログ「Old Fashioned Men」のしんのすけさんの情報によりますと、どうやらこのペア、日本製靴の100周年記念モデルだったみたいです()。ぼろいけど、レアなやつ。

※修正追記:
すみません。私の早とちりで、周年モデルではないみたいです。ですが、まあ、レアで特別なリーガルには間違いないかなと笑。

 

レザーソールもピカピカにしました。

レザーソールに「Goodyear」「Construction」。
アッパーはタンカラー。どこかで見たことのある風景です。

そう、これは既に旅立ったイーストコーストコレクションと同じ。

ソールの刻印も、楔形のヒールトップも同じです。で、タンカラーのアッパーの質感も似ています。どちらも同じ年代のものでしょうか?

Old Fashioned Menの記事「グッドイヤーの王者王者 日本製靴の歴史その(1)」によりますと、日本製靴の誕生は1902年。ということは周年モデルは2002年製ということに。
イーストコーストコレクションは1980年代から20年ほど続いたラインのようですので、年代としても合致します()。

小窓仕様ですし、ぼろいですし、Uチップの方が古いペアかと推測してましたが、実態は逆で、タッセルウイングの方が古かったようです()。

※こちらも修正追記:
周年モデルではないみたいですが、イーストコーストとは作りが似てますから同じ年代のペアかと推察されます。ウイングタッセルとはどちらがどうなんでしょう?小窓のリーガルの年代を引き続き探ってみたいと思います。

 

数日後、乾いて、最終的にこうなりました。

いやはや、がんばってはみたものの、拾ってきたときよりましになった程度です。私のスキルではこれが限界です。しょうがない。

この2足、サイズ感ですが、
ウイングタッセルは26センチ。リーガルの26は私にはでかすぎます。
Uチップは24.5センチ。流石に私には小さい。

ということで結局、2足とも旅立たせる予定です。

スーツには無理でしょうが、ジーンズにカジュアル履きならビンテージっぽくていいのではないでしょうか。

 

儲からなくとも転がればいいや。

次のペアまた仕入れたいので、早く旅立っておくれ。

 

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5件のコメント

  1. ばしさん

    もしかして、勘違いがあったらごめんなさい。
    ばしさんが、3月15日にREGALの靴をアップされていたので、「150周年おめでとう」と、言いました(^ω^)。さらに、100周年モデルは、2000年に出ている模様。なおけんたさんのブログで詳しくふれています。

    http://longpeak.blog.fc2.com/blog-entry-1221.html

    ですので、この靴が100周年かどうかは、私にはわかりません…。なおけんたさんのブログでご確認お願いいたします。

    ややこしいコメントして、ごめんなさい。ご確認お願いいたします。

  2. ばしさん

    たびたびすみません。
    なおけんたさんのブログをみますと、100周年ではなくて、西暦2000=ミレニアムモデルが、2000年に出ています。ですので、100周年モデル自体、間違いです。
    重ねてすみません。ご確認お願いいたします。

    1. しんのすけさん
      お疲れ様です。あ、そうなんですね。早とちりで失礼しました。
      こちらこそ確認不足で大変失礼しました。ありがとうございます。
      けどまあ、そんなこんなもビンテージの楽しみですよね笑。

      1. ばしさん

        いやいや、そのばしさんの落ち着きぶり、良いです(笑)。一緒に仕事すると、頼りになるタイプですね。

        でも、このロゴに、since1880ってあるじゃないですか……、これって本家アメリカREGALの創業年。そして、日本製靴のREGALへの社名変更が1990。社名変更していると、この会社の創業は1902で動かないはず。なので、あくまでもREGALブランドの創業が1880と考えると、このペアは1990より前じゃないとおかしいかな…。
        あくまでも、推測ですが。
        なおけんたさん、いかがですか?(って、話しかけるな、っていうハナシなんですが(笑))。 でも、興味深いですね。ではでは、失礼します。

        1. しんのすけさん
          色々と仮説が成り立つのは、リーガルゆえの楽しさかもしれないですね。
          最終的にはリーガルさんに直接問い合わせてみようかと思ってますが、
          それは少しおいといて、しばし謎解きを楽しんでみようかな、と、笑。

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