帰って来たSTAFFORD

こんにちは、ばしです。

靴棚に空きスペースをつくろうと、ただ今手持ちの靴を売り出し中の私の元に、また靴が1足増えました。
30年来の友人にあげたはずのこいつ。4~5カ月ぶりに帰ってきました。

 

STAFFORD(スタッフォード)

・SIZE:9D
・バーガンディのガラスレザー
・360度グッドイヤーウェルテッド
・Made in USA

質実剛健、まさにアメリカンなロングウィングです。レザーソール、ダブルソールのグッドイヤー。ビンテージ専門店だとおそらく1万円前後、新品で同程度の靴買おうと思ったら3万円以上はします。そんなのが、セカストで500円玉3枚でお釣りが。アンノウンブランド扱い、だからとはいえ、安すぎです。ラッキー笑。

 

STAFFORD(スタッフォード)。アメリカの百貨店ブランドで、J.C.PENNYの1ラインだったみたいです。J.C.PENNYはハノーバー製のものが結構あるみたいですが、こいつはどこ製なんでしょうかね?インソックの中敷き。たぶん、豚でしょうか?黒字にややかすれた銀のロゴ。素敵です。

ま、それほど高級靴というわけではないですが、本格的なペアです。何より、アッパーが良い!

なにが良いって、まず、この色目です。バーガンディのガラスレザー。写真では分かりづらいですが、実際は結構紫が濃い、青味の強い色目です。

赤の色目が濃すぎないワイン色。あんまり見たことありません。色についていえば、同じようなの探してもなかなか見つかりそうもない色目です。

 

そして、特に、右甲あたりの皺。間違いなくガラスレザーなのですが、少し照明を落とした場所で見ると、コードバンかと思ってしまいます。どうでしょう?皺の入り方もコードバンぽくないですか?

実際、友人も飲みに行った先で「〇〇さん、それ、ひょっとしてオールデンのコードバンですか?」なんて尋ねられたそうです。さすがに、1500円でお釣りが、とは言えなかったらしい(笑)

 

LEATHER UPPER OUTSOLE LINNING MANMADE INSOLE

・・・とあります。

“LEATHER UPPER OUTSOLE LINNING”というのは、アッパー、底、ライナーが革製、ということですが、甲から爪先にかけてのライナーは実際は布です。

” MANMADE INSOLE”=マンメイド=人工のインソール、との意です。ダブルソールの外側は革ですが、もう片方が人工のもの、おそらくビニールか何かかと思います。ウエルト部分もおそらくビニールです。

 

 

 

天然の革だけだと、雨の日なんかに履くとすぐに底がイカれてしまいます。なにより、それ以前に、靴の中まで雨がしみて、靴下までグッチョリ、です。その点こいつは、ビニールの層が水をシャットアウトしてくれますから、雨の日でも快適に履けます。

以前紹介したFREEMAN(過去記事)には、” MAN-MADE MIDSOLE”とありました。アウトソールとインソールの間に厚さ2ミリくらいのビニール層がサンドイッチされてました。

ビン靴界隈で悪名高い「CORFAM(コルファム)」というDuPont社製の合成皮革をアッパーに用いた靴があります。一見するとコードバンみたいに見えます。持ってませんが、以前リサイクルショップで見かけました。雨でも平気なアッパーに、なぜかレザーソールがついてました。雨の日に履きたいのに履けない(笑)。

ビニール、合成皮革、というと、現代の我々からすれば安っぽく感じますが、どちらも、当時の最先端素材を靴に取り入れてたんだと思います。実際、コルファムなんかは高級ラインにラインナップされてたものもあったようです。

 

サイズは9D。26.5-27センチくらいのサイズ感でしょうか?私には中敷きを入れてもまだ大き過ぎる。ので、友人に履いてもらおうと思ったのですが、、なんかしっくりこなかったみたいです。重い、とのこと。確かに、ごついし。まあ、司法書士事務所のトップの足元にしてはちょっとカジュアル感が強すぎたかもしれません。

 

なので、代わりに、同じく私にはでかいこいつを預けてきました(過去記事「新入りフローシャイム」)。大事に履いてね。でもって、しっくりこなけりゃまた返してね。

 

てなことで、ごきげんよう!

 

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