FLORSHEIMのブーツ(転がす専用その1)

こんにちは、ばしです。

 

(前置き)

まずは本論と関係ないお話から。

おととい日曜日の昼過ぎ、やらかしてしまいました。今回記事のドラフト、7割ほどの書きかけ時点のをうっかり公開してしまいました。3時間ほどのあいだに8件ほどのアクセスがあったようです。今回はその記事です。8名の方には今回は新鮮味ありませんがご容赦ください。

書きかけのものを誤って公開したのは今回で3度目か4度目です。

週2回とか3回とか、決まった日時にアップすべく同時並行で2~3記事書いておりまして、そんな中でたまにそんな手違いが発生したりします。いや、普通はしないのかな。私、おっちょこちょいなもんで。

 

各記事の末尾にあります

「⊡ 新しい投稿をメールで受け取る」

てやつに登録頂きますと、記事が更新される都度、登録したメールアドレスにお知らせが届く仕組みになってます。自分自身でも登録しておりまして、Gmailのアドレス宛てに予定外の更新のお知らせが届いていたのですが、3時間くらいしてからようやく気づいた、との顛末であります。

もしも、そんな間抜けな書きかけ記事をご覧になられたい、そんな奇特な方がおられましたら、是非この機会にアドレス登録ください。1年に1回くらいは書きかけのドラフトをお読みいただける、かも笑。良くも悪くもそれ以外のメールは一切届きません。

 

些末な話ですが、拙ブログは「WORDPRESS」ってやつで書いておりまして、各記事ごとに「公開日時の予約設定」というのが出来ます。とりあえず予定を組むためにタイトルだけの記事で予約設定したりしながら記事を書き進めるのですが、いきなり本編から書き始めることも多々あります。

で、公開日時の設定をしないまま保存するとリアルタイムで「いきなり公開」になったりします。いきなり公開でいきなり後悔。なんちゃって。なんだか化粧途中の顔を見られたみたいで恥ずかしいです。化粧、しないけど。

 

そのような経緯なのですが、なぜ今回、そんな風に拙速になってしまったかといいますと・・・、それは本編を最後までお読みいただけたらその理由がお分かりいただけるかと。

 

☆★☆★☆

 

(本編)

リユースショップで見つけた掘り出し物のペア。

以前はマイサイズでないやつは基本的にスルーだったのですが、今月から厳選した上で買っていいことになりました。きちんと手入れして、右から左へと転がす。得た利益によって、マイサイズのを買う、もしくは手持ちの靴の修理費用に充当する、というものです。

(参考記事「ゆく靴くる靴(2022年6&7月)」)

 

折角見つけた掘り出し物。これまでであれば、マイサイズでないことを嘆いていたわけですが、これからは喜んで持ち帰ることができます。ラッキー。ただ、喜んでばかりもいられません。マイサイズのとき以上に慎重に吟味が必要です。何故って、

「売れなきゃ自分で履けばいい」

といういつもの論法が成り立ちません。そんな詭弁はもう通用しない。なもんで、購入の是非は従来以上に慎重に判断せねばなりません。「とりあえず買ってみよう」はNG。成功の可否は事前の見立てで決まると言って過言ではありません。

 

具体的には、

ブランドはどこか。年代はいつ頃か。製法はどうか。傷みの程度や修理の必要性の有無は。メンテナンスでどの程度蘇りそうか。そもそものポテンシャルはどの程度の品か。これまでの経験と腕の見せ所です。

そして、そもそも売れるのか。「どこに居る」「どんな人が」「幾らくらい」でなら喜んで買ってくれそうか。結果、儲かる品なのか。これまでの経験とマーケティング力をフル動員しての目利きが必要です。

 

なあんて、

なんだかカッコ良さげですが、やってることはいつもと同じです。漁場はいつも通り、近所のリユースショップです。で、「転がす専用」として買っていい価格の上限は「3000円以下(税別)」に設定しました。

なぜ「3000以下(税別)」なのかといいますと、

セカストのクーポン券です。

私、レッカー等のお世話になったことは記憶にないのですが、同じく記憶にないくらい前からJAFに年会費を払い続けてます。最近は自動車保険にもロードサービスがついてますので、JAFやめる人も多いらしい。私もそろそろ、と思っていた矢先、いろんな特典があることを知った次第です。

そんな中の一つがセカストのクーポン。ただし、使用条件は「税込み3300円以上」です。有効期限である9月末までに使用せねばなりません。ということもあって、上限が税込み3300円以下となったのでありました。

 

取らぬ狸の皮算用をいたしますと、

3000円で拾ってきて、6000円で売れたら、1500円ほど儲かる。
2000円で拾ってきて、5000円で売れたら、1500円ほど儲かる。

まあね、儲かると言ってもその程度です。1500円はメンテナンス費用として頂戴する感じです。まあね、それもうまく行けばの話で、儲けゼロでタダ働き、なんてことも当然普通にありえます。ですが、小さな儲けをコツコツと積み重ねていきましょう。まあ、赤字にさえならなきゃそれでいいです。メンテしてビフォー&アフターを楽しめます。自己満足ですが、ま、趣味何てそんなものでしょう。

 

そう、趣味なので、慎重になり過ぎるのも考え物です。何もしなけりゃ成功も失敗もしない。それでは楽しくない。人も靴も出会いが大切です。で、物事にはタイミングというものがあります。鉄は熱いうちに打て。幸運の女神には前髪しかありません。

前髪か何か知りませんが、とりあえず掴んでみたのがこいつ。

 

 

FLORSHEIM 31281

フローシャイムのブーツです。写真では見たことありましたが、実物は初めてです。こいつは税込みアンダー3000円でした。クーポン使用ならず。ちなみに、転がす用に購入するマイサイズでないペアは一律3000円との扱いで行かせて頂きます。500円のも1000円のも2000円も3000円もみな3000円扱いです。だってね、元値があんまり安すぎると購入した人が気を悪くしたらいけませんので。

サイズはUS8.5。ウイズ3Eと希少な幅広ペアです。3Eゆえ、足を入れた感じは8.5以上に大きく感じます。ブーツで、サイドジップゆえ余計にそう感じるのかもしれません。

品番は31281。アルファベット2文字は「CI」。で、青い小窓のレギュラーライン。なんとなく1980sぽいです。おそらく1988年3月製、ではないかと。

ソックシートのロゴ擦り切れてますし、ソールもトップリフトもリペア済。

青い小窓もブーツの内側なんで、注意して見ないと見過ごしそうです。結局こいつもアンノウンブランド扱いで雑多な靴コーナーに鎮座しておりました。

適度にぼろくて、楽しむには持ってこいの1足です。いくらで売れるのか分かりませんが、まあ、天下のフローシャイムです、誰か履くでしょう(笑)。

 

ウエルカム!フローシャイムのブーツ!
我が家に来てくれたお礼にメンテなど施して進ぜよう。
後でちゃんと恩返ししてね。

いつも通り、まずは左から。

 

 

LEXOL

いつものステインリムーバーは割愛。面積の大きいブーツは液体よりも粘度のある方が使いやすそう。との印象もあり、LEXOLからスタート。

布にとってアッパーをしっかりクリーニング。ワックスの類はほぼなしでした。歯ブラシにとってコバ周りも。

 

デリケートクリームもどき

面積の大きいブーツにはお安い百均のもどきで。

たっぷりしっかり保湿です。

良い感じにしっとりしました。

 

クリストフポーニーレザークリーム

油分補給にクリストフポーニー。レザークリームと言いながら、オイル系のグッズです。

いつもの液体のタピールではなく固形なんで、しっかりとブーツをメンテしてる感があります。広い面積に薄く塗り込むにはこちらの方が扱いやすかったです。

さて、右にも同様にスリーステップ施しました。

おお、艶やかです。

トゥに色落ちあります。あとで補色しましょう。

スチールは入ってなさそうですが、かなりかっちとしたトゥです。

油分を馴染ませるため、このまま翌日まで放置です。

 

☆★☆

 

丸1日経過しました。

ギラギラ感がだいぶ薄れました。

浸透して馴染んだ模様です。

すっきり綺麗になりましたが、なんかまたみすぼらしい感じに逆戻りです。さて、綺麗に仕上げて行きましょう。

 

 

コロニル1909(ライトブラウン)

まずは左に補色も兼ねて、コロニルの茶色入れました。

まあ、ましにはなったかな。結局このあと追加で2回くらい塗り重ねました。右も同様に3回ほど。

トゥはだいぶ小綺麗になったような。

まだ色ムラありますが、

まあ、ブーツですしね。この手のブーツは履いたことなくて、どのように仕上がるのが正解なのかヨクワカラナイ。ですが、も少し色ムラ少ないほうが良さそうですね。

 

KIWIパレードグロス(茶)

容器が一緒に写ってませんが、茶のワックス入れました。だいぶましになったような。

まあ、あとは次の持ち主に、

好みな感じに料理していただきましょう。

 

よし、メンテ完了!

 

【BEFORE】

【AFTER】

おんぼろい感じはずいぶん改善しました。

 

【BEFORE】

【AFTER】

やはりコバ周りが綺麗だと引き締まります。

毎度のごとく、ソールも綺麗に磨きます。

届いて、開梱して、部屋の中ですぐに試着しても大丈夫な程度に綺麗にしておく、というのがソールメンテの目安です。だってね、届いたらすぐ足入れたいじゃないですか。まあ、いくら綺麗でも我が家ではお叱りが飛ぶのですが。。

よし、とりあえず出品準備はこれでオーケー。
綺麗になったし、8.5だし、中敷き入れたら自分で履けなくもないかな。私にはデカくとも息子にはちょうどなサイズかも・・・。

などと、いつもの「売りたくない癖」が顔を覗かせるわけですが、それはいけません。初志貫徹です。転がさねば。転がすべきです。転がしましょう。

こんな流れと相成りました。

 

 

【出品】7700円でスタート

着地目標が5000円ないし6000円です。とはいえ、天下のフローシャイムです。いきなりそれは安すぎます。ダメージ等なにか問題のある個体と思われかねません。なので、7700円でスタート。

 

【値下げ】7000円に価格変更

出品後2時間ほど。ひとつも「いいね」がつきません。少しばかり強気すぎるかな。と、弱気の虫が出てきました。どうせなら早く決着つけたいし。価格変更です。値下げ後価格7000円。

 

【値引き】5500円でオファー

値下げ後ほどなくして複数の「いいね」、その後指値でのオファーがきました。希望購入価格5500円。7000円から約20%オフです。うーん、5500円かフローシャイムにしては安すぎなような。まあ、値下げ幅としては常識的な範囲ですかね。どうしよう。

 

この時点で出品から概ね3時間経過しております。

もうね、「転がす専用」のペアです。景気づけの意味もあり早く決着つけたい。折しも、オファーを受け取ったのは「ジュラシック・ワールド」を観に来た映画館で、上映の30分ほど前のことでした。家内と二人分は無理でも、一人分弱のチケット代が捻出できます。あ、いや、儲けは修理費に充てるのであったな。

よし、もう、なんでもいいから早くしろ。上映時間が迫る中、追い立てられるような気分です。恐竜も「はよせー、うぎゃうぎゃ」とはやし立てているようです。

まあね、チケット代も修理代も、出所の財布は同じです。映画が始まる前に決着をつけたのでした。ここまでがお盆休み2日目の金曜日のことです。

 

【翌土曜日】発送

土曜日は早朝テニスです。梱包は前日夜に済ませ、出掛けの朝6時半過ぎ、セブンイレブンより発送です。翌日曜日着予定の便らしい。配達時間の指定はなしで。あとは到着と、出品者と購入者が相互に互いの評価を済ませたら取引完了です。

 

【翌日曜日】ブログ更新

日曜朝。予定どおり新しい記事をアップ。その後、昼前から、記事執筆です。フローシャイムのブーツ、思いのほか早く売れたな。よし、金曜日か日曜の記事にしよう。てなことで1時間ほどかけて7割がた書いたところでふと思ったわけです。

ううむ。思いのほかうまくいったな。修理代儲かったな。シメシメ。

とはいえ、入院予定は2足あります。かつ、1足は履き口パインピング巻き直し。もう1足は腰裏補修です。いずれの場合も、1足分の修理代丸々賄うにはまだ足りない。

そんなこともあろうかと、「転がす専用」第2弾、すでにゲット済です。あいつも早速綺麗にして転がそう。よし、フローシャイムの記事は小休止して次のをメンテしよう。記事は一旦保存ね、ぽちっ・・・。

 

思いがけず、書きかけ記事が公開されてしまったのでした。

 

 

【翌・盆休み最終日】

ほんとはこの記事、次の週末あたりにアップの予定だったんですよね。ですが、中途半端に公開してしまってそのままというのはなんだか気持ちが悪いです。

よし、前倒して火曜日予定分と差し替えよう。火曜日分、って、明日の記事なんだけども、実はまだほとんど書けてません。だって、メンテすらまだできてません。ちょうど良かった。

家内は今日から仕事だし、息子も娘もデートのようです。オッサンは独りPCに向かい、本記事を仕上げ、その後、金曜日アップ予定のペアのメンテです。昨日=お盆休み最終日の月曜の午後は、そんな風に過ぎていったのでした。

 

ああ、
なんと素晴らしき私の古靴ライフ。

おお、
お盆もいつもと変わらぬ古靴ライフ。

ええ、
相も変わらずおバカな私と古靴ライフ。

なのでした。

 

(おしまい)

 

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