2足目のマナスルシューズ

こんにちは、ばしです。

 

ビンテージシューズがメインであるはずの拙ブログですが、これまで結構脱線して、単なる中古靴もかなりな数を扱ってきました。ていうか、やり過ぎなくらいにじゃんじゃん拾ってきてました笑。

昨年は特に、あまりにも脱線し過ぎた感もあり、2020年の古靴漁りのテーマ5項目の中のひとつに「本格ビンテージシューズをメインに扱う」ことをあらためて掲げたほどです(参考記事)。

で、掲げた後に何なのですが、あらためて思うわけです。

「本格」って何? 「ビンテージ」って何? どんな基準?

この2週間、ずっと考えてました。で、

この2週間、昨年までなら持ち帰ってきたようなペアにも安易に手を出すことなく、結構たくさん、我慢して見送ってきました。

(なんて言いながら、実はこの15分前にironさんから情報頂いたペア<今月7足目>をポチっとしたところです笑)

 

で、それらのことを踏まえ、

(1)製造年が1999年以前のドレスシューズであること
(2)かつ、米国製または英国製であること
(3)もしくは、製造年・国に関わりなく今は亡きシューメイカーのものであること

上記を今年の「メインとする本格ビンテージ靴」の定義とすることにしました。

 

(1)について、1999年以前、というのはビンテージというには少し若い気もしますが、現行チャーチと旧チャーチの境が1999年です。また愚息が1999年生まれなこともあり、線引きとして1999年以前、としました。

(2)については、欲しい靴がこの2国のものが大半だからであって、あまり大きな意味はありません。ディンケラッカーもマクヘイルもパラブーツも欲しいです。まあ、メインが、ということで。

ですので、それ以外も登場するのでしょうが、靴を漁る際、安易になんでも拾わないための歯止めです。で、今回の記事で取り上げるのは、

(3)のやつです。米国製でも英国製でもなく、おそらく1999年以降だろうけど、惜しまれつつ幕を閉じた今は亡きシューメイカーの忘れ形見。

こいつ。

 

マナスルシューズ

・三交製靴の靴 for MARUZEN
・SIZE:24.5cm
・ノルウィージャン製法
・Made in JAPAN

 

私の元にやってきた2足目のマナスルシューズです。

インソックのMARUZENのロゴも割と綺麗に残ってます。かなり程度の良い中古のマナスルシューズ。昨年の最後の金曜日、仕事帰りに、今回もお安く拾ってきました。

1足目はすでに旅立って手元にはありません。ブログでの紹介記事(参考記事「マナスルシューズ」)をご覧になった方から「譲ってほしい」との連絡があり、その方の足元へと旅立っていきました。

そうそう、こんなやつでした。黒い、乗せモカのミントなやつ。思えば、メルカリを始める直前、私にとって初めてのC2Cでの取引が、今は亡き三交製靴さんの手によるマナスルシューズでした。

 

 

三交製靴

東京・浅草の靴メーカー。2015年5月、創業90年の歴史に幕を下ろした、今は亡きジャパニーズブランドです。MARUZENブランドの靴を50年ほど製造。丸善での取り扱いが終了した後も、多くのファンの要望を受け、「MARUZENのマナスルシューズ」改め、「三交製靴のラギッドシューズ」を世に送り続けておられたとのこと。

もともとは登山靴メーカーなので、作りはノルウィージャン製法。頑丈な登山靴の製法を傷みが激しいであろうビジネスマンの足元に、と取り入れたのだそう。

1足目同様、2足目の今回もグッドコンディションです。

とはいえ、儀式です。

まずは・・・、

 

と、いつもならここでメンテですが、今回はやめときましょう。

転がすべく現在すでに出品中ですが、おそらくこの靴、三交製靴さんの靴が本当に欲しくて探しておられる方しか購入しないペアです。

変に素人が触わるよりも、メンテも含めお任せしてしまった方が良いのではないかと。特に、この色目です。レダーオイルなんか入れて雰囲気を替えてしまうのも憚られる感じがします。

なもんで、今回はビフォー・アフターではなく、ビフォーだけ。

 

まずは正面から。

丸いぽってりしたトゥ。実用性機能製重視な雰囲気です。この色目のマナスルシューズって、ネットでもあまり見たことありません。

次いで、サイドビュー。

羽根の付け根からかかとまで、カーブしながら続くブローグ。遊び心が感じられます。アップだとこんな感じ。

こちらは少しデザインされた雰囲気ですが、アッパーの色目とうまく相まって優しい雰囲気です。

次いで、ソール。こんな感じ。

 

全体的に減りは僅か。コマンドっぽいソールが、元々登山靴メーカーだったことを窺わせます。で、踵にネジ釘4本。そりゃぁ、頑丈ですわな。

ソール全景。

「MARUZEN TOKYO」のロゴ、その下に「24 1/2」のサイズ表記。実際は表記よりやや大きめな印象です。トゥの捨て寸はそれほどありませんので25.0くらいのサイズ感。素足なら8Dの私の足でも入るくらい。昔のリーガルの24.5くらいですかね。

最後に、バックシャン。

シェイプの効いたヒールカップに立ちあがったストームウエルト。で、がっつりと存在感のあるラバーソール。安心感抜群、地の果てまで歩けそうです。

 

廃業後の今もなお求めるファンの多い三交製靴・マナスルシューズですが、前回の記事でも書いたとおり、関西圏では、ああ、あの靴ね、と、すぐに分かる人はほとんどおりません。

 

理由は2つ。

ひとつには、

そもそも、関西でメジャーなな本屋と言えば「紀伊国屋」です。「丸善」は最近でこそターミナル駅付近でちょこちょこ見かけるようになりましたが、少し前までは関西ではマイナーな本屋でした。なので、そんな本屋が、実は以前には本以外も扱っていた、なんてことはみんな露ほども知りません。仮に知っていたとしても、ローマ字表記の「MARUZEN」=本の丸善、のことだとははすぐには気づかないかも。

 

ふたつめは、

三交製靴さんが東京・浅草のシューメイカーであったこと。東京ローカルな会社は全国区にでもならない限り、地方都市の大阪にまでその名は知り渡りえません。今だって、東立製靴さんにしても宮城興業さんにしても、一般の人の認知度はまだまだです。知っているのはよほどの靴好きの人くらいでしょう。

そんなわけで、恥ずかしながらかく言う私も、1足目の靴を拾ってきて、調べてみて、ようやくその存在を詳しく知ったとの経緯です。

 

 

マナスルシューズ、そしてその後のラギッドシューズ。

三交製靴さんの廃業から5年ほど経った今なお根強いファンの方が多く、程度のいい中古を探し求めておられるのだそう。

そんな風に聞いたら、私も履いてみたい。

と、常々思っているのですが、残念ながら前回も今回も私には小さくて履けません。

今回もばいばい、です。そのうち旅立っていくでしょう。

で、次です。

3足目こそは3度目の正直。

 

そろそろマイサイズのマナスルシューズに出会いたいなあ。

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