BONTA de 靴修理

こんにちは、ばしです。

 

最近、ネットで海外から靴を購入する機会が増えました。

アメリカ、カナダ、ハンガリーにドイツ。

間口が世界に広がり、なんとなく気分まで大きくなった気分です笑。

 

で、稀に、届いてみたらダメージつき、なんてのもあります。

若い頃なら、「おい、こら、なんじゃこら!」てな心持ち(威勢だけいい笑)。

ですが、流石におっさんになりますとおおらかに。

 

おお、まあ、そんなこともあるわな。

ゴチャゴチャいわず、今のこの状況を楽しもう。

これをきっかけに、災い転じて福となす、的なことにならんかいな。

なんて風に捉えられるようにもなりました。

 

てなことで、今回、これを機にようやくのデビューです。

2足まとめて、大阪の靴修理屋・BONTAさんに直してもらいました。

 

 

BONTA#1:APOLLO

 

昨年11月、ハンガリーのセラーさんから購入したAPOLLO。

旧・ディンケラッカー、と呼ばれることが多い、同社の2代目の頃のペアです。

届いた時点でダメージを発見しました。

破けてます。

で、このまま放置すること10ヶ月。ようやくBONTAさんに持ち込みました。

曰く、

「これ、ディンケラッカーの前の時代のやつですよね」

「これ、セメントですねぇ」

「縫いますね」

 

・・・セメント?なのね?

ディンケラッカーの前身なのにセメント?と思いましたが、まあ、あるかも。

 

 

ハインリッヒ・ディンケラッカー

VASSやEduard Meierと並び、東欧靴の代名詞である同社。

こんなブランドです。

・1879年、ハインリッヒ・ディンケラッカー氏が製靴会社を創業
・2代目ディンケラッカー氏の下、アポロという社名でドイツ屈指のメーカーへと躍進
・3代目ディンケラッカー氏、手縫い部門だけを残し、アポロ社を売却
・1990年、ハインリッヒ・ディンケラッカーを立ち上げる
・2001年、日本上陸

つまり、今のディンケラッカーはアポロ時代の高級手縫い部門、なんですよね。アポロ時代の靴は、手縫い部門のものと、そうでないものと、両方が混在しているわけです。商業的に拡大・成功したアポロ時代の靴のほとんどは、手縫い部門以外のもの、と考えるほうが妥当でしょう。

セメントのこいつは、1990年に切り捨てられたほうのものでしょう。だからといって、手抜きではない。セメント製法も、出た当時は最先端の製法・技術だったわけです。まあ、こいつがいつの時代のものか分かりませんし、そんなに滅茶苦茶古いわけではないでしょうが。。。

そんな、アポロのセメント。

で、セメントって、直るの? 直るらしい。

セメント製法=修理不可、と思ってましたが、必ずしもそうではないらしい。

 

ダメージは片方でしたが、両方持ち込みましたところ、左右ともに同じ補修。マッケイ製法の靴みたいになって帰ってきました。

1年弱、放置したままでしたので、クリームくらい入れましょう。

 

リッチデリケートクリーム + コロニル。

履けそう。

履いてみました。

おお! なんか独特の足入れ感。

これが東欧靴!

のはずが・・・。

だめです。

私の足に合いませんでした。

 

まず、大きい。これは中敷でクリア。

ですが、中敷きで幅広は直せません。

靴の中で足が左右に遊び、踏ん張れない。

加えて、なぜか踵が普通の靴よりも高いです。

スチールの所為ではなく、高い。

結果、履きおろした当日15時過ぎ、腰に痛みが・・・。

 

痛みを感じた当日は、仕事帰りにいつものマッサージ店(りらく八尾)へ。

曰く、

「どうしはったんですか!? 足、パンパンですよ!?」

「ばしさんの足には、アメリカ製の細身の外羽根が一番合いますよ。」

おいおい、川村さん。

長らく通ってるけど、靴の話、いままで一度もしたことないよね?

私の趣味について一度も触れたことないのに、そこまで言い当てる貴方は何者?

 

で、翌々日は整骨院へ。

遠近両用コンタクトの件以来、佐竹院長にお世話になってます。

曰く、

「だいぶ熱、こもってますね。腰の間接の炎症です。冷やしましょう。」

「左側の痛みは引いても、右はも少し時間かかるかも、です。」

 

捨て寸のないブダペスタースタイルは、サイズ感が難しいのかもしれません。

残念ながらこいつとはおさらばです。

そういえば、もう1足、持ってました、ブダペスター。

 

Handmacher(ハンドマッハー)

アポロにダメージを発見して、リベンジで買ったはずが、で、でかい。

すでに旅立って、Ironさんの足元でお世話になってます。

東欧靴。

なかなかに私の足元に納まりませんが、最後にもう一度だけトライしてみようかな。

 

 

BONTA#2:OLD CHURCH’s from CANADA

BONTAさんで直してもらったもう1足もソールのダメージ。

 

修理+ハーフラバーをお願いしました。

 

おお!新品みたいです。

摺り減っていたつま先も、いい感じに積み上げて仕上げて頂きました。

いやはや、職人の技術に感謝脱帽です。こいつも若干乾いていたようで、コロニルだけ入れてみました。

 

アッパーの輝き、さすが旧チャーチ。

まるすけさんなおけんたさんに続いて、私もミスターミニットのシューツリー。

ただ、私の場合、靴だけでなくツリーも中古(1000円)です笑。

履いてみました。

細身です。

私の足にちょうど良い。

うん、大丈夫そうです。

薄手の中敷追加する? なくても良い?

しばし検討しましょう。

 

2足並べてパシャリ。せっかくなんで、こんな感じ。

 

嗚呼、やはりアポロは惜しいですね。

代替のをいつか仕入れましょう。

娘の名前がRIOなので、ディンケラッカーのRIOをそのつもりで検討していたのですが、幅、広過ぎないかな、大丈夫かな。

 

まあ、急ぐ理由もないです。

慌てず、ぼちぼち、試しながら行きましょう。

 

Life goes on.

 

(おしまい)

参考:「BONTA de 靴修理」記事一覧

4件のコメント

  1. ばしさん

    お疲れ様です。アポロって見た目ぼってりで、ドイツ製。なんとなく、矯正靴的な万人受けのラストに見えますが、そうじゃないんですね(笑)。
    ドイツ靴、持ってませんが、奥深そう。
    セメントといいつつ、ウェルトもみえますが、ちょっと不思議な作りですね。

    ちなみに、僕も接骨院とマッサージ、そしてジムも行ってます(笑)。なんとなく、ばしさんと生活パターンが似てるような❗
    お互い、身体だけは気をつけましょう…。
    ではでは、失礼します。

    1. しんのすけさん

      お疲れ様です。私も、そんなイメージだったのですが、たまたまかどうか分かりませんが、幅が広かった泣。
      おっしゃる通り、見た目にはセメントとは全く思えないのですが、BONTAさん曰くウエルトも飾り、だそうです。
      今週は腰に歯にと、体調グダグダでした。ほんと、気を付けます。。。

  2. アポロがセメントとは驚きました。しかしリペアでしっかりなおるんですねえ。
    Bontaさん、やはり良い仕事されますね。お値段も良心的ですし。私もお世話になってます。

    Handmacher、大活躍しておりますよ!甲高幅広の私には東欧のブダベスターが合うようです。
    因みに甲高幅広の私でも、オールデンバリーラストが9Dのところ、ハインリッヒディンケラッカーのRIOやBUDAは7.5でいけてしまいます。
    米英とはまた違うサイズ感なので難しいですが、是非、ばしさんに合う東欧靴を見つけて下さい!

    1. こんにちは。
      Handmacher、大活躍で何よりです!
      IRONさんで7.5なら、私なら6.5とかでしょうか?
      ほんと、サイズ感が全然違いますねえ。
      まあ、次回東欧靴買うときは、ちゃんと履いてサイズ確認してからにするようにします。
      あきらめず、東欧靴、気長にがんばります!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です