こんにちは、ばしです。
今月6月は私の誕生月です。あと1週間ほどで、50代にあと一歩にまで迫る私。そんな自分への少し早めのバースデイプレゼントは、英国製本格靴、前回チラリと登場した、こちら。
CHURCH’S CUSTOM GRADE(旧チャーチ)
・SIZE:8D
・色:サンダルウッド
・バインダーカーフ
・224ラスト
・MADE in ENGLAND
・三都市(旧チャーチ)
人生初めてのチャーチです。eBayなんかの商品を日本語で購入できる「SEKAIMON(セカイモン)」というサイトを眺めていたら、お安くて良さげなのを発見。海外からの輸入は、やれ関税がかかるだとか、送料が高いだとか、不安要素だらけでしたが、思いきってみました。そして、おお!思いきってよかった!そんな、グレイトなペアです。
Church’s
言わずと知れた、英国を代表する靴メーカーです。
1873年ノーザンプトンにて創業。1足に約8週間、250の工程かけてグッドイヤーウエルティッドの本格靴を製造する、レディメイド(既製靴)のメーカー。
1980年代には、経営不振に陥ったビスポーク(注文靴)メーカーのアランマカフィーを統合したり、同じく、ビスポークメーカーのPEAL&CO廃業後のブルックスブラザーズの靴なんかも作ってたらしい。1999年にプラダグループ傘下へ、現在に至る。アランマカフィも、ピールも、持ってません。いずれ、手に入れるつもりです。
旧チャーチ
インソックのロゴの都市名により年代が分けられるらしいです。
新しい順に、
「現行チャーチ」1999以降。LONDON,NEW YORK, PARIS,MILANの4都市。
「旧チャーチ」1980-1999頃。LONDON,NEW YORK, PARIS。別名「三都市」。
「旧旧チャーチ」1960年代後半-70年代。LONDON,NEW YORKの2都市表記。
「旧旧旧チャーチ」1960年半ば以前のビンテージ。都市名なし。
今回のペアは三都市表示です。なので「旧チャーチ」。
224ラスト
これもチャーチの特徴。ラスト=木型のモデルがいくつもあり、「チャーチの○○ラストのペア」などと呼ばれるみたいです。73、81、100、173・・・と、代表的と言われるラストがいくつかあるようです。詳しいことは詳しいサイトにお任せするとして、今回のは「224ラスト」と呼ばれる、今はもう作られていないラストによるモデルのようです。
他に持ってないので比較はできませんが、上から見ても分かるこのシェイプ。特に、内側でなく外側の絞り込みが結構凄いです。ぽってりしたトゥに土踏まず周りのシェイプ。で、ダブルソール。もろ、私好み。ど真ん中ストライクです。
バインダーカーフ
チャーチのガラスレザーは「バインダーカーフ」と呼ばれるそうです。ガラスレザーなのにクリームが入る、チャーチオリジナルのレザー。
プラダ買収以前のものを「ブックバインダーカーフ」、買収以降のものを「ポリッシュッドバインダーカーフ」と呼ぶようで、製法も、品質も異なるようです。
今回のは「ブックバインダー」。両者の違いは知りませんが、圧倒的な品質であろうことは素人目にも歴然です。
今回のペア。旧チャーチです。20~30年前の靴です。が、全然古くない。
ソールにはハーフラバー。踵にも補強が施してあります。フットプリントも普通についてますが、履きこまれた感ゼロです。
ぱっと見、ミント状態に見えるくらグッドコンディションです。
送料と関税はそれなりにかかりました。が、それでも国内でこの状態のチャーチはとても買えない金額で入手することができました。売りに出したら、すぐに利益が出ます。確実に。
が、絶対売れません。なぜなら、売りに出さないから笑。
初チャーチ。で、マイサイズ。一生手放さないペアの仲間入りです。手入れ前ですが、あまりの嬉しさに素足なのに履いちゃいました。
米国靴だけでもまだまだごく一部のメーカーしか履いてない内に、英国靴に手を出してしまいました。が、ま、いいでしょう。なぜって、ビン靴への入り口は米国靴でしたが、そもそもの私の革靴人生の始まりは英国靴です(過去記事)。浮気した、というより、本来の場所へ戻って来たのかも知れません。
はは、これからがますます楽しみになりました。
で、手入れですが、乾いてもいないし、薄汚れてもいないし、ステインリムーバー、デリケートクリーム、シュープレームデラックス、でサクッとメンテしてみました。ビフォーアフター、こんな感じ。
【BEFORE】
【AFTER】
うーん、いい感じです。
若い頃のあこがれだったチャーチの靴。
今週早速投入予定です。
楽しみでわくわくします。
(参考)他のチャーチの記事一覧