こんにちは、ばしです。
夏はセールの季節。
リユースショップでもセールやっていて、目をつけてたやつをお安くゲットする絶好の機会だったりします。まあ、そもそも中古で、そもそも安いわけで、セールに関わりなく目ぼしいのは普段から買い漁ってるわけですが。
とはいえ、モノによってはお高めのもあったりします。
リユースショップの中古靴の価格について、最近の私のスタンスはこんな感じです。
◎~3000円未満:安い。迷ったら買い。
◎~5000円未満:普通。迷ったら買わない。
◎~7000円未満:やや高い。どうしても欲しいモノしか絶対に買わない。
◎~1万円未満:高い。買わない。安くなるのを待つ。売れたらあきらめる。
◎1万円以上~:かなり高い。買ったら負け。海外サイトで同じので安いのを探す。
◎2万円以上~:絶対買わない。海外サイトで同じ値段でもっと凄いのを探す。
長年通って漁ってるうちに、こんな見方になっちゃいました。
ちなみに、リユースショップ、での場合です。ビンテージショップは求めるものが違いますから、基準も別になりますね。
で、「高い」ゾーンのやつでなかなか売れないやつは、お店側としてもいつまでも寝かせておくわけにもいかず、徐々に値下げされた上で、最後には「●%オフ」の赤いハンコがスタンプされます。
気になってた靴がいつの間にかそんな風に値下がりしてるのを見かけたらラッキーです。
盆休み明けの先週、そんなやつを拾ってきました。
こいつ。
ハラコ靴
・SIZE:41
・ソール:ラバー
・アッパー:腹子(ハラコ)
・Made in ITALY
半年以上前から気になってたやつです。何が気になってたかって、「ハラコ」です。実はこのところ、派手めの靴が気になってます。
具体的には、エキゾチックレザーや異素材のコンビシューズなどです。
最近では、パラブーツのランスがずっと気になってました。6月の自分への誕生日プレゼントに、ような、スムーズレザーとアザラシのコンビのランスを買いかけたぐらいです。その時はサイズが小さく、間際でスルーとなりましたが。
今回はコンビではなく、全面ハラコ。派手で、仕事向きではありませんが、黒のオーソドックスなスタイルは、活躍の場も多そうです。
初めて見かけたときは確か1万円前後の「高い」部類のペアでしたが、先日見かけたら、値札は当初の半額、その上に30%オフの赤いハンコが。
お前、俺のことを待ってたな。
と、喜々として持ち帰ってきました。
HENDERSON BARACCO
HENDERSON BARACCO ヘンダーソン・バラッコ。
初めて聞く名前です。
こいつは、バラッコのハラコ。もとい、ハラコのバラッコ。
いやいや、どっちでもいいけど、それ、洒落ですか? わざと? On purpose?
ネーミングも含め、いかにも私向きなペアのようです笑。
インソックには「Handcrafted in Italy since 1932」とあります。
1932年創業のイタリアのシューメイカーのようですが、有名なブランドなのでしょうか? いくらくらいのお値段の靴なんでしょう?
不勉強ですみません。
なかなかにいい雰囲気のペアであることは間違いありません。
まあ、だから拾ってきたんですけどね。
アッパーはヌメっとした黒。遠目に見ればただのプレートゥにしか見えないかも。で、近くで見ると、妖艶でゴージャスな感じ。
ソールのラバーも黒っぽくて、踵の削れも許容範囲です。仕事向きではありませんが、休日のジャケパンスタイルに履いてみたい。特に、これからの季節にぴったりです。
ハラコ
で、このハラコ、これっていったい何の革なのでしょう?
そもそも「ハラコ」は日本語らしく、漢字では「腹子」と書くそうです。英語では「Unborn Calf」。意味は、日本語では「お腹のなかにいる子」、英語では「生まれなかった子牛」。
ハラコとは本来、母牛のお腹の中で不幸にも死んでしまった胎児を原皮とするものだそうです。子牛だから体も小さいですし、革の取れる量も少ないので、希少価値のあるものだそう。
ただ、そんなに牛も死産ばかりしないでしょうから、最近は胎児ではなく、生きて生まれた子牛や子馬の毛皮が多く流通しているらしい。
いつもなら早速手入れ、なのですが、ハラコってどんな風にメンテすればよいのでしょう? そもそも、革なのでしょうか? フェイクだったりして?
まあ、「Handcrafted in Italy」なんてわざわざ書いてるくらいですから、フェイクってことはないですかね。ま、別にフェイクでも構わないんですけどね。
で、こいつ、そもそもそんな履きこまれてもないし、目立った汚れやダメージもありません。とりあえずはこのまま履いてみましょう。メンテ方法など、これからおいおい調べてみることにします。
最近、この手の少し派手目なのが好みです。
年取った証拠でしょうかね? 大阪のおばちゃんはヒョウ柄なんか好きですし、大阪のおっちゃんである私も同じ道を進んでいるような笑。
話が横道に反れますが、実際、洋服の好みも変わりました。
昔は、極力シンプルなのが好みでした。で、ブリティッシュな感じが好み。
スーツは基本無地。靴は内羽根。シャツとネクタイと、たまにカフスで遊ぶ。夏場でもロングホースで脛毛は見せない。暑くてもジャケット着用。
休日も派手な色目はなくて、基本は無地。で、仕事以外では襟付きのものは着ない。なので、無地のTシャツにカットソーにセーターばかり。パンツはジーンズかチノパン。服にお金をかけるなら、仕事着にかけたい。休日はユニクロとか、それに準じるような安いやつでいいや。
30代はそんな感じ。
40代は徐々に好みも変化。転職して仕事がお堅めなものから少し柔らかくなり、スーツからジャケパンになったことも要因でしょうか。仕事着も色々と遊べるようになりました。夏場はやせ我慢をやめて、半袖シャツなんか着ちゃったりしてます。昔ならあり得ない!
で、休日にも襟付きのシャツにジャケット着たりするようにもなって、徐々にオンとオフの垣根が低くなってきた。
最近は調子に乗って、柄の大き目の千鳥格子のジャケットやら、派手目のストライプのシャツやら、柄入りのパンツなんかも買ってきたりします。まあ、そんなのばかりではないですが、以前は絶対に買わなかったアイテム。
まあ、昔と違って服も中古を結構買います。古靴漁りのついでに洋服も拾ってくるわけですが、もし失敗してもお安い。
で、気に入って買ってきたものの、「パパには派手だ」とか、「若い人向けちゃうか」、などと家族にダメ出しを食らうことも少なくありません。そんなのは、息子に着てもらうわけです。
ですが、靴に関しては、家族もあまり、何も言いません。
まあ、こんだけ数がありますから、そりゃ中には変わったのもありますわな。
で、個々のペアを、そもそもそんなに興味を持って見てもらえてないし笑。
足入れてみました。
そういやこのパンツもユーズドです。
で、この靴、昼間でもいいのでしょうが、夜の方が似合いそうですね。
子牛? 子馬? いや、闇夜の狼、かな。
映画「ヴァン・ヘルシング」でヒュー・ジャックマンが変身した姿を思い出しました。
月明かりの下で履いてみよう。
私も変身したりして。ぐふふ。
サイズも若干大き目程度のこいつは、基本的に自分で履く用です。
手放したら恐らく二度と同じ奴には出会えなさそうだから、転売はせずに手元(足元)に置いとくやつです。
まあ、息子がどうしても履きたいといえば、喜んで貸してやりますが笑。
古着と古靴に関しては、随分前に、先にJKの娘を私の仲間に取り込みました。
She is by my sideです。
で、次はいよいよ、兄である息子の番です。
彼も大学生になって、最近ようやくオシャレに目覚めかけてきた様子。
足元は、私がけしかけて、靴オタクに育ててやる。
覚悟しろ。うしし。
そんな、8月の終わりなのでした。