こんにちは、ばしです。
茶色のコードバン・PTBが欲しい。
実は、ずっと前から思ってました。
黒は持ってます。
死ぬまで離さないやつ、フローシャイムインペリアル92621。1970年12月製。
ウイングチップは2足、外羽根のアレンと内羽根のフローシャイムがあります。
今回欲しいのは、茶色の、PTB。
理由は、まだ、持ってないから。
なんて思っていた矢先、ヤフオクでお安く出品されてたのを見つけ、思わずポチっ、と、ゲットしてしまいました。
こいつ。
ハノーバー コードバン PTB
インソックのロゴ、ほとんど消えかけて見えませんが、L.B.Sheppardでしょう。なんとなくそれらしい残骸が残ってます。
すでに旅立たせたLBシェパードです。もともとはこんなロゴだったんですね。ただ、今回のは「MADE IN USA」表記があります。今回の方が新しいのでしょう。1970-80くらいでしょうか。
で、早速、脱皮させましょう。
コードバンの脱皮
手順はこうです。
(1)ステインリムーバーで汚れ落とし
(2)サンドペーパーでやする
(3)コードバンクリームを入れる
(4)カッサ棒でこする
(5)ブラッシング
順を追って、まずは右から。
(1)ステインリムーバーで汚れ落とし
傷等はありませんが、結構くすんでます。左の方が履き皺もきつい感じ。
ついで、
(2)サンドペーパーでやする
#400、800、1500、2000の順で。
#400でがっつり。おお、怖いです。
#800。少し滑らかになりました。
#1500。白っぽさが薄れてきた。
#2000。だいぶコードバンぽさが戻りました。さわり心地もここまでくるとすべすべで滑らかです。爪先の白っぽさが気になるな・・・。
(3)コードバンクリームを入れる
手で直接塗り込みます。ぐんぐん吸い込む感じです。ちなみに、写真が青っぽいのは、この日、雲の流れが速くて、陽が差したり曇ったりで、変な色目に撮れちゃいました。この後の写真は普通に戻ります。
(4)カッサ棒でこする
コードバンは、馬の尻の革の銀面を削った状態なので、毛をしっかりと寝かせつけることで独特の輝きが生まれるそうです。
本来は「アビィレザースティック」という専用のグッズがありますが、お高いので代用品としてカッサ棒を使用してます。どちらも材質は水牛の角です。クリームが浸透したら、拭きとらずにゴシゴシと力を込めて撫でつけます。
こんな感じに。
(5)ブラッシング
ブラッシングして完成です。やはり、強くやりすぎたかな。爪先が白く抜けてます。まあ、良しとしましょう。
右も仕上げて完成です。
ビフォーアフター。
おお、きれいですが、やはり左のトゥが気になりますがしょうがない。
反省点の改善点
次回に向けての反省点・改善点は2つです。
【その1】サンドペーパー#400は使わない
【その2】シューツリーは外し、皺部分は内側から指で押し上げながらやする
今回、#400からはじめました。なぜか? たまたまあったからです。
しかし、よくよく考えたら、いつもは#400なんて使いません。と思ったら。
転売用として拾ってきて脱皮させたオールデン。クラックをがっつり削ったときに使ったのが#400でした。そんときの残りを、そのまま使っちゃいました。はは、やり過ぎたのかも汗。
で、もう1点のシューツリー。
差し込んだまま作業をすると、皺の奥の部分にサンドペーパーが当たりません。右のペアは、内側に手を入れ、指を押し当てながら作業したら、皺部分も綺麗になりました。すみません、両手ふさがってしまい、写真はありません。
ということで、左も皺部分だけ再度追加作業。
再度、ビフォーアフターです。
右はメンテ前、左はメンテ後。左は皺部分が結構黒いです。
右メンテ済。の後、あらためて左の皺部分追加作業。上の写真の露出が違いますが、黒ずみが綺麗になくなりました。
てなことで、ようやく終了です。
サイズ感はフローシャイムの黒と同じくらいです。8Eくらいでしょうか。
中敷き1枚足してちょうどそうです。
履き下ろしました。
おお、なかなかにいい感じです。
中敷き1枚でサイズ感もグッドです。
ですが、脱皮はなかなかに疲れました。
で、今回の反省を踏まえて、近々もう1足脱皮させる予定です。
こいつ。
半年前に拾ってきたHANOVER IMPERIAL(初期型)。
くすんでますが、1960’sのコードバンです。
私には小さい、絶賛売り出し中のやつです。
ブラッシュアップして、一気に売りきってやる。
お楽しみに~。
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