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ビンテージ靴を幅出し

こんにちは。ばしです。

 

日本人の足は昔から、幅広甲高、と言われてきました。

私自身はまったくそうではないので、「日本人向けの幅広甲高の木型で、云々・・・」なんてメーカーの宣伝文句に、本当にそうなの?なんて思ってましたが、実際、最近は少し変化してきたように思います。

ずいぶん前のことですが、ナイキ社が高校生の足の形状データを大量に調査分析したことがあるらしいです。で、結果、従来の幅広甲高からスリムな木型に変更した、というニュースを小耳にはさんだことがあります。あ、これは、サッカーシューズの話です。

で、時が経ち、そんな高校生が大人になって革靴を履くようになった頃、日本の既製靴のラスト(=木型)も少しずつですが細身のものも増えてきているように思います。

とはいえ、欧米のような極端な幅狭のはまだまだレアですが。Cウィズ(幅)程度ならまだしも、Bウィズなんて、私の知り合いにも、息子の友人の若い人たちにも、ほぼ皆無。聞いたことありません。

 

で、ビンテージ靴。

幅の狭いのが結構多いです。Cウィズくらいなら、1サイズ大きめのを爪先に捨て寸、で、ちょうど良く履けることもあります。でも、BとかAAとかはやはり厳しいです。足を入れてみて、「お、これならいけるかも!?」と買ってきて、喜び勇んで履いて出掛けたら、い、痛い、これ以上歩けない、、、なんてことも。

で、問題は、そんなペアをどうするか?

このご時世です。ヤフオクやメルカリで売るか? とはいえ、どちらかと言えば幅狭めの私でさえきついサイズ感のものが、他の人にちょうどなわけがありません。売って、他の人に履いてもらう上では、最低でも私が心地よく履けるサイズ感でなければなりません。

 

・・・なんて、前置きが長くなりました。単に、ビンテージを幅出しして、失敗して、だめにしてしまうことへの事前の言い訳、エキスキューズなのでした。

専用の溶剤をハンズで購入してきて早3週間。

もう、これ以上は引き延ばせません。いやいや、引き延ばすのはやめて、引き伸ばす、靴を。うん?引き伸ばす?延ばさない??あー、ややこしい。どっちやねん(笑)

てなことで、やってみました!

被験者は以前にも登場したこいつ。

 

フローシャイムインペリアル バルモラル フルブローグ

 

・SIZE:10B
・品番:92329 CH
・1977年3月製
・6アイレット
・黒のガラスレザー

以前の記事では「1987年3月製」と書いてましたが、筆記体の「IMPERIAL QUALITY」のインソックロゴに緑の小窓がセット、となっているのは1986年までだそうです。

ということで、おそらくこいつは1977年製。アラサーの若者と思ってましたが、アラフォーのおっさんでした。友人が1日履いて夕方には水ぶくれが潰れ、後に私の足をも傷つけたBウィズの内羽根インペリアル(過去記事)。こいつをなんとか履けるようにしたい。

道具立ては以下の通り。

・グリセリン水
・モゥブレイ レザーストレッチミスト
・シューストレッチャー

専用のローションを塗って、ストレッチャーで強制的に伸ばす。要はこれだけです。がしかし、何分古い靴です。履きこまれた感はないとはいえ、古い革がどの程度伸びるのか?

 

モゥブレイの専用ミスト。説明書には「柔軟にしたい部分に靴の表面から約30センチ離してスプレーしてください」とあります。ガラスレザーのこいつにも通用するのか? そもそも30センチも離したら、部分も何もないのでは(笑)?

スプレーして履くだけでも適度に伸びるらしいですが、今回は甲の周りを全体的に伸ばしたい。もろもろ不安なので、まずはアッパーを内側からグリセリン水で保湿。その上で、前側半分、靴の外・内、両面にスプレーした上で、ストレッチャー入れてみます。

 

いつ、どの靴を伸ばすために買ったのかすら記憶にないストレッチャーを押入れから引っ張り出してきました。肝心要のパーツが外れて行方不明でしたが、蛍光ペンのキャップを短く切断して代用してみたらなんとか使えました。

奥までギュッと押し込んで、黒い棒をくるくる回すことで、ツリーの二股部分が靴の中で広がる、単純な構造です。

 

ひとまず左だけです。ストレッチャー、1つしか持ってないし。比較するとこんな感じ。

おお!いいのではないでしょうか!?

グワッ!と口を開けて、目を見開いてるかのようです。しっかりテンションかかってます。さて、効果はどの程度あるのか?

とりあえず3日ほど放置してみます。追加作業は今週末です。

ということで、詳細は来週につづく~。

ごきげんよう!

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