こんにちは、ばしです。
先月11月は素敵なペアとの出会いが多く、なんやかんやで6足購入しました。
なぁんて話をすると、友人からは、小遣いよく続くね、とか、金遣い荒いのでは、などと言われたりもしますが、実際はそれほどお金かかってません。
ひと月に6足。とはいっても、うち2足は海外からで到着は12月。持ち帰ってきた実質4足のうち2足は2000円でお釣りがくるような拾い物。残り2足の内1足は嫁のマーチンだし。
一方で、売り出してたペアが4足旅立つなど、散財とは程遠いです。むしろ、若干のプラスかも笑。
趣味でいろんな靴を買って、趣味でいろんな靴を手入れして、趣味で趣味のブログ書いて、それで、プラマイゼロ。金のかからない趣味、と言えるでしょう。
あえて確認したことはないのですが、家族が呆れつつも容認してくれている最大の理由、なんだろうと思ってます。
で、そんな11月の海外から購入の2足。
到着を待っていたところ、12月最初の週末にまず1足、12月最初のペアが届きました。
ロッキーでなく、ミッキーでなく、エイドリアンでもない、こいつ。
アポロ・APOLLO(旧ディンケラッカー)
・SIZE:8(UK8?)
・茶色3穴ショートウィング
・グッドイヤー製法
・Made in Hungary
ドイツに本社を置くHeinrich Dinkelacker(ハインリッヒ・ディンケラッカー)。
本社はドイツ、工場はハンガリーの首都ブタペスト。本国では、「靴の王様」「靴のロールスロイス」などと呼ばれていて、今も熟練の手縫い職人の手で1足ずつ靴が作られているそうです。
歴史を紐解きますと、こんなブランドらしいです。
・1879年、ハインリッヒ・ディンケラッカー氏が製靴会社を創業
・2代目ディンケラッカー氏の下、アポロという社名でドイツ屈指のメーカーへと躍進
・3代目ディンケラッカー氏、手縫い部門だけを残し、アポロ社を売却
・1990年、ハインリッヒ・ディンケラッカーを立ち上げる
・2001年、日本上陸
初見の東欧の靴ブランド。恥ずかしながら、つい最近まで名前すら聞いたことありませんでした。何かのきっかけで知ったディンケラッカーなるブランド。ぽってりしたフォルムに、ドイツの影響を受けた堅牢なつくり。
で、モデルごとに名前がついている。
Buda、Wien、Rio、Luzern・・・。
ん? ちょい待ち。
Rio?
娘と同じ名前です!
私にとって馴染みのなかったディンケラッカーが、いつか手に入れるべき(足を入れるべき)ペアとなった瞬間なのでした。お値段、高すぎるんですけどね・・・。
【Heinrich Dinkelacker,RIO(同社HPより)】
今回のペアは、そんな同社の2代目の頃、APOLLO時代のペア。旧ディンケラッカーとも呼ばれているみたいです。
”ESTY”なるebayみたいなサイトで、ハンガリーの方からお安く購入しました。
製法は、今のディンケラッカーでよく見かけるノルウィージャン製法ではなく、普通にグッドイヤー。堅牢な作り、と思いきや、アッパーの革質は柔らかい。
「手縫い部門だけを残し、アポロ社を売却」ということですから、手縫いのアッパーラインとレギュラーラインがあった、ということなのでしょう。このペアはどちらのラインなのでしょう。
サイズはUK8、ですが、ぽってりしたフォルムということもあり、私には思っていたより大きめ。足を入れてみると、少し沈み込むような感じ。踵側が高く、爪先にかけてなだらかに低くなるのを実感する仕立てで、カーフのアッパーの柔らかさと相まって、優しく包み込まれるよう印象です。
レザーソールには三角形の3本釘が3か所と金属のプレート。ゴムのヒールトップはオリジナルではなく、日本でもお馴染み、ベルギー発祥のMister MINIT。で、トゥとヒールには後付けのスチール。
3穴の羽根の感じも、「ブダペスター」と呼ばれる先端から垂直に落ちるトゥのスタイルも、米国靴、英国靴とは異なる雰囲気。かつ、異なる履き心地です。マイサイズだとかなり歩きやすそう。
そもそも名前からして凄い。「アポロ」に「ハインリッヒ・ディンケラッカ―」。
日本風にいえば、「金さん」と「遠山左衛門尉(とおやまさえもんのじょう)」。
といった感じでしょうか。
あ、古すぎて若い人には分かりづらかったかも。すみません。
求めていた「RIO」ではない上に、そもそもディンケラッカーでなくアポロ。な上に、サイズも若干大き目。
なのですが、人生初の東欧靴です。
中敷き仕込んで楽むぞ!
と、早速手入れしてみたら・・・。
なんということでしょう。
右トゥ内側、ダメージです。
オーマイガーっ涙!
私の心にも、ダメージです。
お買い得!などと喜んでましたが、いやはや、海外からの個人取引って、こわいですね。
転売目的でなく自分用に、と、買ったものに限ってこんなのばかりです。
修理できるのでしょうか?
せねばなりません。
ほかはどこも悪くない。
意地でも履いてやる。