こんにちは、ばしです。
最近の私の靴の入手先は、
◎リユースショップ(セカスト・トレファク)
◎海外EC(ESTY、eBay)
◎国内EC(メルカリ、ヤフオク)
◎ビンテージショップ
の4つ。買う頻度は上から並び順に多い。ビンテージショップが一番最後なのは、他と比べて値段が一番高いから。サイズが合わない、足に合わない、他の靴と被って出番が少ない、といった靴は転がすことが前提となりますので、差損が発生してしまうことはできるだけ避けたい。全部が全部売れるわけではないことも考えると、安いことに越したことはない。
で、最近はこの順位に変動の兆しが。
このところ、メルカリで購入することが増えてきました。
理由は、お安く出品されてるものが結構あることと、価格交渉ができることと、売った際のポイントを使って買えること。支払いの請求が来ないのって、罪悪感も少なく、ハードルが低いです。なもんで、メルカリで欲しいもの、掘り出し物が見つかって、ポイント使って購入すると、なんとなく得した気分になります。
今回は、こいつを手に入れてハッピーな気分です。
STACY ADAMS, MADISON
・8 1/2 EE
・白タグ1980s
・Made in USA
外ハトメのパンチドキャップトゥで、コバ部分のステッチは白。で、6穴ブラッチャーというクラシックかつ独特なスタイルがえげつないくらいクールです。
前々から手に入れたたいと思ってましたが、見かけるのはでかくて細身なやつばかり。一度、マイサイズに近い7ハーフDに出会ったことがあったのですが、とてもとても細くて履けませんでした。
今回のペアは8ハーフ、で、珍しく幅広めのEEウイズ。サイズ感がいまひつとつ掴みづらいステイシーアダムスなのですが、このサイズならたぶん行けそう。と、なんの根拠もないのに、お安さもあってポチっとポイントでゲットしました。
STACY ADAMS
マイファーストステイシーです。あらためてこんなブランドらしい。
アメリカ マサチューセッツ州ブロックトンで1875年に創業。
老舗シューズブランドとして100年以上の歴史を持ち、アメリカで今も広く愛されているシューメイカー。中でも1950年~60年代のアメリカジャズ黄金時代に、ミュージシャンなど、音楽関連の人々から多くの支持を集め、創業から100年以上経った現在でも、独特のスタイルを持ち続けており、形、質、共に定評のあるブランド。
100年以上、って、もうすぐ150年なんですけどね。そんなステイシーアダムズの代表モデルといえるのが、今回の「MADISON」。
最近のステイシーアダムスは、他の米国靴メイカー同様にインド製だそう。黒地に白のタグのものが1950-60s。その後が今回の白タグ。1970-80s頃のUSメイド。ざっくり、40年ほど前のペアです。
それなりに履きこまれています。
インソックのロゴは完全に擦り切れてます。
トゥも結構傷だらけ。ですが、独特なフォルムです。
このアッパー。使用されている革は「KID SKIN」(子ヤギの革)。
薄くて柔らかく、それでいて丈夫らしい。
初めてのキッドスキン。たしかに、独特な質感かも。手入れは普通の牛革と同じでいいそうです。
早速メンテです。
いつも通り、まずは左から。
ステインリムーバーで汚れ落とし
いつものルーチンです。触った感じ、確かに薄くて柔らかなアッパーです。
LEXOLでさらに汚れ落とし
歯ブラシでゴシゴシ。コバ周りを入念に。白いステッチがより白くなれば嬉しいですね。
デリケートクリームもどき
保湿です。一応古いやつなんで。
TAPIR レダーオイル
こびりついた古いワックス汚れがさらに除去されていきます。付け過ぎは注意なようなので、数滴を布にとり、満遍なくオイルアップ&ワックス除去です。一度でこの艶感ですから、欲張る必要はなさそうですね。
コロニル1909
栄養補給&仕上げ。
右も仕上げてメンテ完了。ビフォーアフター。
【BEFORE】
【AFTER】
【BEFORE】
【AFTER】
EEウイズなんですけどね。とても細く見えます。ものすごくスタイリッシュです。兎にも角にもカッコいいです。
キッドスキン。見た目、カンガルーっぽいですね。
バックシャン。小ぶりなヒールカップ。私向きです。サイズ感は、EEウィズの割には細身かと。ですが、さすがに少しだけ大きいかな。ステイシーは8Eくらいがジャストマイサイズなのかも知れません。こいつは中敷き1枚足せばちょうどよさそうです。
足して、足入れてみました。
うーん、カッコいい。比肩するもののない、唯一無二の独特なスタイル。外ハトメが強烈に効いてます。ですが、羽根が当初より開きすぎです。閉じてる方が私好みです。追加の中敷きはもう少し薄手のものに交換したほうが良いかな。もしくは、少し薄手の靴下でOKかも。少し様子を見ましょう。
で、こいつ、それなりに履きこまれたペアですが、アッパーにダメージは皆無です。まだまだ活躍できそうです。
ただ、ソールはそれなりの使用感です。
シングルのソールは結構ヘタってます。爪先も結構減ってます。
トップリフトはこんな感じ。
インド製のトップリフトには「STACY ADAMS」のロゴが入るらしい。文字等が何もなくて釘打ち仕様なのが80年代までの特徴らしいです。折角の80sのトップリフトですが、結構減ってます。
今後のことを思えば、ハーフラバー装着してトップリフトも交換しておいた方が良さそうです。何より、その方が履き心地もアップして長持ちしそう。近々BONTAさんに持ち込もう。
今も続くスタイルですので、最近のインド製のペアも悪くはないんでしょうが、やはり持つべきペアはUSメイドのビンテージ。これが一番です。
黒タグのペアも手に入れてみたいですが、この白タグのペアだけも十分満足できるかも。
再度、全景。
うーん、カッコいい。
JAZZが聞こえて来そうです。
左足、靴ひもをタイトめに締め直してみました。
やはり、羽根と羽根の間は、くっつくくらい狭く閉じている方が好みです。
細身のスーツに似合うのでしょうが、ジャケパンでもいけるかな。
カジュアルはどうなんでしょう。
うーん、
どんな風に何に合わせましょうかね。
履き下ろすのが楽しみです。