こんにちは、ばしです。
今回は前回の続きです。
メルカリでゲットしたマイファーストウエインバーグ。
ソールもヒールも削れは僅か、アッパーに目立った傷やダメージもないのですが、生憎、甲の部分がデコボコです。
波打ってます。波乗りできそうです。したことないけど。
で、いつもの手順+αでメンテしました。
いつも通り、まずは左から。
ステインリムーバーで汚れ落とし
ワックス等も塗り込まれた様子もなく、普通な感じです。
リッチデリケートクリーム
乾きもそれほどではありません。が、念のため履き口部分は裂けたりすることのないよう入念に。
コロニル1909
いつも通り、いつもの感じに。
右も仕上げて、ビフォーアフター。
艶感というか、輝きは改善しました。
が、、、。
左足、シューツリーを抜くとこんな感じ。皺とボコボコした感じはほとんど改善されていません。
型崩れしたアッパーの修復は、丸洗いが効果的です。過去に何度かやりました。
スコッチグレインのときは、ビフォーアフター、こんな感じ。
チペワポストマンはこう。
チペワの改善のし方は凄まじかったです。
他にも数足、アッパーのヘタリの改善を目的に丸洗いしましたが、振り返りますと、全て黒の靴ばかり。
水にドボンと浸して丸洗いして乾かせば、確実にパリッとはするのでしょうが、茶色の靴の場合は注意が必要らしい。水が十分に浸透した部分とそうでない部分とで、仕上がりがムラになってしまうことがあるそうです。
アメリカのビン靴の大家、DAVIDさんのvcleat.comの最近記事にそんなことが書いてます。スクリーンショット、拝借です。
この靴、元はへたって餃子靴みたいになっていたのを、丸洗いではなく、塗らしたキッチンペーパーを乗せたシューツリーを押し込んで乾燥させたものだそうです。
黒い靴ですから、色ムラにはならない、なっても目立たないと思うのですが、丸洗いせずともこのくらい改善する、という好例です。
おお、こうれいはいい、好例こうれいだけに。
てなことで、茶色いこいつにはこの手を活用させて頂くことにしました。
ただ、この靴にジャストなシューツリーがありません。少し小さいのと、少しい大きすぎるのしかない。ということで、ツリーに靴下をかぶせ、水で湿らせた上で中に突っ込みます。
うーん、どうでしょう、テンション足りてるかな。
とりあえずこのまま2日ほど放置しました。
が、やはり不十分だったようで、この後さらに靴下を2枚重ねて水に濡らし、また今度は1枚はずしてキッチンペイパー2枚重ねなど、試行錯誤しながら計5日間、濡らす・乾かすを繰り返しました。
靴下が青に変わった、のではなく、2枚重ねです。
こんな感じに。
少し塩吹いてますんで、あらためてコロニルで仕上げです。
ビフォーアフター。
甲部分をアップで。
おおっ。
うねりがだいぶ改善しました。
もう、波乗りできません。
したことないけど。
今回のやり方と、丸洗いと、どちらがいいのでしょう?
丸洗いは結構好きです。
爪先の奥の奥の方まで、埃や汚れもかき出せます。
すっきりさっぱりできます。
ただ、時間のかかり方や手間などは、どっちも同じように感じます。
まあ、茶色の靴は、色ムラ回避・リスクヘッジの意味からも今回のやり方がベターなのかもしれません。
黒の場合はどっちでもいいかも。
ただ、色を問わず、細かさ過ぎるステッチのペアは、乾く際にミシン目に沿ってちぎれることがあるようなので、今回のやり方がベターなのでしょう。
まあ、自分の趣味だし。
好きになようにやりましょう。
愛情さえ伴っていれば、きっと、大概のことはオーケーです。
ただ、靴にばかり愛情注いで、彼女や奥さんをないがしろにしてはダメです。
チュウは、靴にだけでなく、奥さんにもね。
まあ、最近、靴にしかチュウしてない私がいうのも何なんですが、ね。