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マイファーストWINTHROP

こんにちは、ばしです。

 

このところ、靴棚整理に力を入れていることもあり、古靴漁りは控えめにしてます。欲しいものはまだまだあるにはありますが、似たような、同じような靴を持っていたりすることもあり、以前のように手当たり次第に持ち帰る、買ってみる、ということはずいぶん少なくなりました。

まあ、ビンテージショップがメインなら兎も角、私の場合リユースショップがメインですから、そもそも出会いも少ないんですけどね笑。
なもんで、本格的なのを積極的に探す場合は海外のネット頼みです。
そんなこんなで、まだ持っていなかったタイプのペア、先日届きました。

こいつ。

 

WINTHROP スペクテイターシューズ

初・スペクテイターシューズです。
嬉しくて、いきなり足入れてみました。コンビの靴って、どんな服に合わせたらいいのか難しそうでなかなか手が出ずにいました。が、こいつの場合、合わせやすいそう。

見ての通り、「白場」が少なめです。サイドからだと茶色のアッパーに白のラインが入ったような印象です。ヘビの型押しのアッパーが存在感があることも手伝って、コンビの靴というよりは、全体として茶色の印象が強めです。かつ、外羽根ということもあり、これなら気取らずにカジュアルに合わせやすそうです。

で、初・WINTHROPです。
別にここの靴が欲しくて探していたわけではありませんが、「初」いうのはいい響きです。アメリカのビン靴著名ブログ vcleat.comさんの記事によりますと、こんなブランドのようです。

Winthrop – Brand created by St Louis based International Shoe Co in 1934. Ended production in 1970s

International Shoe Companyの1ラインで1970年代まで続いたらしい。
で、そんなインター社はといいますと、

International Shoe Co. – Founded in St. Louis as Roberts, Johnson & Rand Shoe Company in 1898. Renamed to Interco in 1966. Bankrupt in 1991

「Rand」を持っていたメイカーなんですね。一時はフローシャイムを買収していたようですが、いずれにせよ、今は亡きシューメイカーのようです。

今回のペア、いつ頃のものでしょう。1950?60?70?
まあ、半世紀程度以上前のものであることは間違いありません。
さっそく手入れです。

いつも通り、まずは左から。

 

ステインリムーバー

ヘビ柄部分を汚れ落とし。可もなく不可もなく、普通の中古な感じです。
あ、右踵に嫌なの発見。

履き口にキレあり。まあ、この程度は許容範囲です。靴ベラさえ使っていればこれ以上酷くなることはないでしょう。

 

LEXOL

まあ、いつもの手順です。アッパーはもちろん、コバ周りを入念に。
ですが、、、。

取れません。汚れというより、何かこびりついてます。

マイナスドライバーでこそげましょう。

きれいになりました。ところで、このコバ部分、なんかケミカルな素材っぽいです。プラスチッキーなっかんじ。コバインキで茶に塗装しているのが一部剥がれてベージュが覗いてます。

ソール。ぱっと見、レザーソールっぽいのですが、そうではないのかも。そもそもWITHROP自体が高級靴メーカーではないようですしね。
まあ、1足しか持ってないスペクテイターが全天候型なのはいいこと、ということにしときましょう。お次。

 

消しゴムがけ

白場を消しゴムで白くしましょう。ただ、思いますに、不自然に白いんですよね。

で、4連のステッチにもまだらに白が。これ、何か塗料が塗り込まれているのではないでしょうか。元はきっと白。で、薄汚れてきたのか、シミができてしまったのか。隠すために白い塗料をぬりこんだようです。

私なら「木は森で隠せ」てなことで、ほかの濃いめの色を塗り込むところなのですが、まあ、律儀というか、雑というか笑。

 

リッチデリケートクリーム

ヘビ茶も白場も両方とも塗り込んでみました。白い顔料みたいなのがクリームの水分で溶け出して、茶色部分にまで塗り広がります。
こりゃ雨の日は履けないな。

 

TAPIR レダーオイル

こいつはヘビ茶部分だけ。白が黄色くなりそうです。まあ、それはそれで面白そうなんですけどね。当面は白のままでいきましょう。

 

コロニル1909シュープリームクリームデラックス

全体に塗り込んで、磨いて、ブラシかけて、仕上げです。

右も同様の手順でメンテ終了です。

うん、男前です。ヘビがエキゾチックです。型押しだけど。

 

【BEFORE】

【AFTER】

やはりコバ周りのメンテは重要ですね。ここが汚いと、せっかく磨いたアッパーも台無しです。すっきりしました。

トップリフトはLIGHT TREAD。減りもわずかです。
そういえば以前持っていたHY-TESTのヒールトップもLIGHT TREADでした。

すでに手放してしまっていて現物が確認できないのですが、ロゴは同じでこちらは釘穴なしです。
フローシャイムなら釘穴=1960s、ですが、今回のペアはどうなんでしょうね。

角度を変えて、バックシャン。

この角度、大のお気に入りです。

♪ 斜め横の椅子を選ぶのは
 この角度からの君が
 とても綺麗だから~ ♬

久々に大滝詠一のフレーズを口ずさんでしまいました。

 

あらためて、全景。

白は汚れるでしょうから、そうしたらまた塗り替えましょう。
同じ白も悪くはないんでしょうが、カーキやネイビーでもカッコよいかも。
ペパーミントブルーもいいかな。
ですが、コバ周りと同じベージュ色が一番しっくりくるかも。

こいつ。
サイズは8Dと私には申し分ありませんので、転売はなし。
長い付き合いになりそうです。
色々と手をかけて、自分好みに育てていこう。

 

よろしくなっ、相棒!

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