ヴィンテージシューズ、買ったら、まず、どうする?

こんにちは、ばしです。

 

ヴィンテージシューズを手に入れたとしら、皆さん、まずどうしますか?
いきなり履く?うーん、それは危険ですね。恐怖で冷や汗が出ます。

まずは手入れ?
おー!グッドアンサー!ではどのように??

ヴィンテージシューズを買ったら、まずどうするか?
私の場合、まずは・・・、

 

嬉しくて家族に自慢します!

あ、はい。どーもすみません。海より深く反省。そんなこんなで今回は、ヴィンテージ靴を手に入れたときの最初のメンテナンス方法について、です。
チェキラ!☆

 

古靴メンテの基本手順

※写真の缶ビールは本文とは関係ありません。
※手前のグラスは赤ワインです。こちらも本文とは一切関係ありません。
※靴がいい感じになる前に自分がいい感じになり過ぎぬよう注意しましょう(笑)。

 

はい。で、基本的な手順は以下の6ステップです。

【1】大き目の靴ブラシでブラッシングして表面の汚れを落とします。特にコバ周りには埃や土などが入り込んでいるので、入念にかき出しましょう。

【2】汚れ落とし専用のクリーナーを塗ります。「汚れ落とし&艶出しはこれ一本でOK!」的なのは余計な成分を含んでいるので避けましょう。まずは、表面に付着している長年のワックスやクリームをしっかり落とします。

【3】保湿し、栄養分を与えましょう。長らく放置されたままの靴は、革の水分が失われ、干からびたような状態になっています。革は生きてますので、しっかりと保湿し、栄養分を与えてあげましょう。

【4】靴の色に合わせ、黒や茶のクリームを薄く塗ります。ニュートラル(無色)でもOKです。薄くぬるのがポイントです。べったりはNG。着なくなったコットンのシャツなんかで、少しずつ根気よく磨きます。

【5】余分なクリーム・ワックスをふき取りながら磨きます。革底の場合、ソールも無色のワックスでしっかり光らせましょう。

【6】仕上げにブラッシングします。布で磨くだけでは十分には光りません。革の表面の凹凸に入り込んだクリームを、ブラッシングによりさらに均一にすることで、いい感じに仕上がります。

ヴィンテージ靴だけでなく、単なる中古靴、ときにはすでに持っていて長らく履き込んだ靴でも、同様の手入れは有効です。ただし、コードバンやスエード、オイルレザーなどは、手入れ方法は異なります。あくまでも普通の表革の革靴での手順です。

 

古靴購入時、最初のメンテナンスの重要ポイント

先ほどの6ステップの内、【1→2→4→5】、というのが一般的な手入れの手順かと思います。ヴィンテージシューズの場合は、特に【3】の保湿が極めて重要です。

古靴は、履かないまま、長らく放置された状態で、保存状態は必ずしもよくありません。エアコンの効いたリサイクルショップの棚に長期間置かれていた場合もしかり。革が本来持っている水分や油分が失われた状態になっています。

これにいきなり足を入れると、履き口周りが「バキッ」と、音を立てて裂けることがあります。これだけは絶対に避けなければなりません。手に入れて喜び、その後、即、涙することになってしまいます(泣)。

 

具体的な保湿方法

(友情出演:クジラのマグカップ)

あまり大げさに考えず、人間用の化粧水で保湿、でOKです。靴の気持ちに立って、何が良いか考えてみましょう。Don’t think! Feel!

手持ちの値の張るものでもいいですし、100円ショップで売っている「ヒアルロン酸入りローション」なんてのでもOKですが、まずは、皮革用の「デリケートクリーム」が一つあると何かと便利です。

また、「グリセリン」(ドラッグストアで売ってます)を水で4~5倍に薄めたものを塗りたくったり、特に干からびの程度がひどい場合は、このグリセリン水を浸したコットンパフを靴全体に貼りつけて一昼夜放置したりもします。

これは、以前古靴好きの方のブログ(どなたのどの記事か、昔過ぎて不明)をみてやってみたのですが、非常に効果あり、だと思います。

 

革に水。意外なようですが、重要です。カラカラの靴は、驚くほど水分を吸います。これだけで柔軟性や艶が適度に蘇ります。「ひび、あかぎれに」ていうくらいですから。

ただし、ステッチがもの凄く細かい個体の場合は注意が必要とのこと。乾燥の過程で革が縮む際に、細かすぎるステッチに沿ってちぎれることが稀にあるようです。おー、怖っ。

 

各ステップのポイント

【2】は、多少高くても良いものを買いましょう。汚れがしっかり落ちないと、保湿がしっかりとできません。モウブレイのステインリムーバーがお勧めです。

 

【4】【5】のクリームや靴墨は、お好みのもので良いと思います。代表的なのは、「KIWI」「BOOTBLACK」「モウブレイ」「サフィール」など。

最近の私のお気に入りは、写真の「コロニル1909シュープリームクリームデラックス」です。使い心地、機能面だけでなく、匂いが非常に心地よいです。

で、大事なのが、

【6】の最後のブラッシングです。片足で5分~10分、しっかりブラッシングしましょう。初めてこれをやったとき、それまでとはまったく異なる仕上がりにびっくりしたものです。凄く良いです。やったことのない人はぜひお試しください。

ただし、この場合ブラシは最低2個は必要です。①の汚れ落としと⑥の仕上げは、折角なので別々のブラシを準備しましょう。ホントは、黒用と茶用、仕上げ用だけで2種あるのが望ましいらしいです。




 

基本手順は以上です。

私の場合、この前段があります。メモ用紙などの紙片で「塩」を包んだものを左右それぞれに入れ、一晩置いてからメンテナンスを行います。靴に限らず、古着の場合も同様。

風水的な意味合いで、前の持ち主の「念」みたいなものを清めの塩で一旦リセットした上で、新たな持ち主として迎えるための儀式です。

ま、これはどちらでもよいと思います。お好みでどうぞ。
私には欠かせない手順なもんで、一応ご紹介してみました。

 

[エム・モゥブレィ] 汚れ落とし M.モゥブレィ ステインリムーバー 60ml

[エム・モゥブレィ] デリケートクリーム 2026 NT ニュートラル 60ml

[コロニル] Collonil 栄養クリーム 1909 シュプリームクリームデラックス 100ml CN044010 (Colorless100ml)

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