こんにちは、ばしです。
今回は、MADE IN JAPAN、リーガルです。
中古で拾ってきた2足を、ご紹介。
リーガル=でかい
そんなイメージありませんか?普通よりワンサイズ小さめがちょうど良い、ってな書き込みを良く見ますが、なんじゃそりゃ?
今のリーガルの靴は昔と比べて随分趣も変わったように聞いてますが、正直、リーガルのサイズ感は今も昔もさっぱり分かりません。
初めて履いたリーガルは就職活動用に買った黒のプレーントゥでした。お店の人に勧められるままに買った26EEは、私には最悪でした。そりゃそうです。
「幅広・甲高な日本人向けの木型」だったんでしょうが、7ハーフDか8Cの私です。しかも甲低め。どう考えてもでかい。時はバブル真っ只中。12800円の靴買いに来た若者に、当時の大人の対応はきっと親身ではなかったのでしょう。
当時、すでにレディメイドながらジャストマイサイズのクラークス・ブラッチャーモカと出会っていた私(過去記事)には、26EEは最悪でした。7 1/2が何センチかなんてことも知らんし。。
履き心地の比較も含め、サイズの合わない靴を履く辛さをあらためて思い知らされた私は、その後リーガルの靴を履くことのないまま数十年を過ごしてきたのでした。
内羽根シボ革ウィングチップ
・SIZE:25EE
・詳細不明ですが、一応革底
・ハーフラバーは自分で貼りつけ
数年前、リサイクルショップで見つけたこいつ。店の片隅で埃をかぶり、売れないままに半年以上鎮座してました。あまりに不憫で、1500円なら、ま、いいか、と拾ってきました。なんか、1500円くらいの靴拾ってくることの多い私。
リーガルゆえ、やはり幅広の大き目サイズですが、内羽根ということもあり、薄手の中敷き入れてちょうど良いサイズ感(幅はこれでも若干広め)。
仕事履きしていたら、まあ、なんということでしょう。底にヒビが入りました。カラッカラの中古靴。アッパーは保湿しましたが、そこ(底)までは・・・(笑)
まあ、しょうがないんで、ハーフラバー買って自分で貼りつけました。今も月に2、3度仕事履きしてます。ま、そんな悪くないかも。
インペリアルグレード・ローファー
・SIZE:25EE
・インペリアルグレード
・ハンドソーンモカシン
リーガルの中古をみていていつも不思議に思うのですが、インペリアルの方がお安く扱われていることがけっこうあるんですよね。なぜなんでしょう?
程度の悪くない、硬化ゴムみたいな固いソールのが12800円で、多少古ぼけた革底シボ革インペリアルが8600円とか。こいつは5000円でお釣りが来ました。
「IMPERIAL GRADE」が高級ラインであることなんて、リサイクルショップの人には関係ないんでしょうね。リーガルであればそこそこ売れるから、単に見た目にも新しい方がいいんでしょう、きっと。
1枚仕立てのこのローファーは、クオリティはさすがに素晴らしいと思います。履き心地もグッド。
リーガル社。もともと日本の靴屋さん。1902年創業、社名は「日本製靴」。当時は軍用靴を作っていたそうです。
1961年、米国ブラウン社と契約締結。技術指導を受けつつ「REGAL」ブランドの靴を供給。同社より「REGAL」の商標権を取得するのが1990年。その後、名実ともに「MADE IN JAPAN」のリーガルとして歩んでいくわけですが、こうしてみてみますと時代背景はあまりよくなかったですね。
揚揚の船出のはずの1990年。この直後にバブル経済がはじけちゃいます。高級靴も売れなくなり、コストダウンを図らなければならない時代となったのでしょうか?なんか、1970年後半~80年代前半のアメリカみたいですね。
私は、世代的にリーガルのいい時代を知りません。VANなんかが流行った頃は、たぶん小学生か中学生でした。私がリーガルに出会ったのは、その後。就活で革靴履き始めたのも、1990年代の頭です。
バブル経済が崩壊して以降の90年代は、オリジナルのペアだけでなく、クラークスやジョンマーのライセンス靴に注力するなど、今思えば、リーガルが足掻いていた時代のように思います。どおりで、あんまりいい印象がないわけです。
しかし、時代はめぐり、最近のリーガルは結構いいみたい、との話も耳にしていたので、出会った中古を拾ってきた次第です。はは、最近のじゃないけど。
幅狭め、があるなら、久々にリーガルの新品買ってみようかな。
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