こんにちは、ばしです。
リサイクルショップを覗いてますと、今のロゴのものから、旧ロゴ、旧旧ロゴまで、過去40年くらいの期間のリーガルたちが転がってます。
中古の流通量も他メーカーと比べて格段に多い。
さすが、日本の革靴メイカーの最大手、であることの証左かと思われます。
拙ブログも、米国ビン靴が中心のはずなのですが、リーガルの登場回数が思いのほか多いです。まあ、大半は転がしてしまっていて、手元にあるのは数足だけなのですが。
ですが、最近のリーガルにはあまり興味はありません。
だって、ビン靴じゃないし笑。
昔のがいい。
最近もおもろいやつ拾ってきました。
こいつら。
【その1】旧シェトランドフォックス
・SIZE:25.5cm
・リザードのスリッポン
・1980s
日本製靴時代の1982年に登場したリーガルの最上級ライン・SHETLANDFOX。
当時は日本製だけでなく、クロケット製のものなんかもあったようです。
ブランドは一旦廃止となり、その後2009年に再デビューを果たしています。
今回のペアは、キツネのイラストがあしらわれた、旧の時代、ざっくり、30年ほど前のお品です。
最近お気に入りの「古着屋KINJI」で購入。
随分前から見かけていたペアですが、先日立ち寄った際に「6月生まれの人は30%オフ」、とのことで、餌に食いついて持ち帰ってきました。
サイズ表記は5 1/2=25.5センチ。
ですが、足を入れた感じでは少し大きめのリザードのスリッポン。
爬虫類系の靴は初めてです。
早速手入れです。
爬虫類のものは、水分を嫌うようです。調べてみましところ、ブラッシングして、専用のクリーム入れて、とのこと。
ですが、薄汚れてますし、爬虫類用の専用クリームなんか持ってません。
で、さらに調べてみたところ、クリームはコロニル1909で大丈夫そうとのことで、軽めにステインリムーバー&コロニルで行ってみることにしました。
ステインリムーバーで汚れ落とし
とりあえずやってみました。左右で色目が異なりますが、それがさらにひどくなったような。うーん、難しい。
コロニル シュープリームクリームデラックス
艶は出ます。いい感じに。ただ、本来のリザードがどんな感じが知らないので、これでいいのかどうか、分からない笑。
ソールトニック入れて、メンテ終了です。
ビフォーアフター。
うーん、どうなんでしょう。転売予定で買ってきたし、実際出品もしてますが、これはたぶん自分で履くことになりそうです。
もう1足、こいつ。
【その2】シェルコードバン ロングウイング
・SIZE:24.0cm
・旧ロゴ(旧旧ロゴ?)1980~90s
・ホーウイン社製シェルコードバン
会社帰りに立ち寄った、いつものリサイクルショップで見慣れぬやつに遭遇。
古びたロングウイング。雑多な靴コーナーにお安く鎮座してました。
手に取って、インソックを覗いてみると、見慣れた長靴のイラスト。そのイラストの中にアルファベットの有無は判読できず。
で、その下には擦り切れた「REGAL」の文字。旧ロゴ?旧旧のような気もしますが、どちらでしょう?確証は持てず。
で、さらに、その下には・・・。
こいつははっきりと読めます。「GENUINE SHELL CORDOVAN」。
おお!リーガルさんでそんなのあったのね!?
私には明らかに小さいですが、こいつには転がってもらおう。
持ち帰って早速メンテです。
いつも通り、まずは左から。
ステインリムーバーで汚れ落とし
普通な感じです。右足親指付け根の小さい傷と、両足小指あたりのミシン目の切れを発見。腰裏にも修理の跡が。持ち主のお気に入りの1足だったんでしょうね。まあ、どちらも日常使用に問題はなさそうです。
メラミンスポンジで脱皮
コードバンの脱皮は紙やすりが一般的ですが、メラミンスポンジででも簡易的にできるらしい。早速試してみました。粉拭いたみいになりましたが、どうなりますでしょう。
かっさ棒で毛羽立ち抑え
一般的には「アビィレザースティック」を使用するようですが、お高い。で、同じ天然水牛角製の「かっさ棒」を随分以前に購入しました。
こいつで、アッパーをごしごしとこすります。
コードバンクリーム
油分を含んだコードバンクリームを指で塗り込む。クリーム入れてからかっさ棒、との手順もあるようですが、どちらがいいんでしょうか。次は逆の手順でやってみましょう。
コロニル1909
で、最後に、必要かどうか不明ですが、ワックス代わりにコロニル。なくてもいいような気もしますが、あったほうがツヤは出るように思います。
右も仕上げてビフォーアフター。
全景。
おお、流石コードバン、といった趣です。
腕のいい方だともっとがっつり光るのでしょうが、小生、生憎そこまでのスキル持ってません。
まあ、次の持ち主にがっつり綺麗にしてもらっておくれ。
またもや靴棚から溢れかえる、そんな、週末の午後なのでした。
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