こんにちは、ばしです。
私とリーガルとの出会い。
それは、今から遡ること30年前、1991年の春のこと。
で、これまでにも何度か触れてます通り、イマイチな出会いでした。
就職活動用に、お店の人に勧められるまま買った黒のプレーントゥ。US8D(当時は7.5)の私の足には、当時セールス文句のように謳われていた「日本人向けの幅広・甲高」なつくりは合わず、靴と言うよりは苦痛でした。
サイズがイマイチ。長さはそんなでかくないものの、幅が広くて足が靴の中で遊ぶ。で、硬いソール。厚くて茶色いビニールみたいなやつ。
あれ、私、ダメでした。滑るし、クッション性ないし、疲れた記憶しかないです。それ以来、永らく私はリーガルの靴の良さが分からない人でした。
で、30年ほど経って、最近ようやく、悪くないかも、と思えるようになりました。
今回もそんなやつ。
こいつ。
REGAL インペリアルグレード2235
半月ほど前、たまに足を運ぶリユースショップで拾ってきたリーガルの定番にして人気者の2235。上級ラインであるインペリアルグレードです。
今回、撮影場所がいつもと違いまして、少し見づらくてすみません。いつもは午後にメンテ&撮影なのですが、一昨日は朝から。で、いつもの場所は日当たり良過ぎて、車庫で車の陰で作業してました。まあ、いつものごとく屋外で笑。
こないだ買ってがっつりメンテした旧旧ロゴのリーガル(過去記事)のクオリティが大変良かったので、こいつもメンテするが楽しみです。
左右同時で行ってみました。
ステインリムーバーで汚れ落とし
汚れ、そんな酷くはないのですが、シボの隙間は結構積年の汚れが。
レクソルでさらに念入りに汚れ落し
コバ周りをしっかりと。で、アッパー、シボの隙間はこんな感じに。
うーん、あんまり変わらん。結構しつこいです。後回し。
100均グッズでグリセリン保湿もどき
最近のマイブームです。ダイソーで買ったヒト用ローションをスプレーで直接塗布します。
左右ともに、満遍なく、たっぷりと。
水も滴るなんとやら。アップだとこんな感じ。
こんな濡らしてしまって大丈夫か、と思うなかれ。
10分後。もともと、そんな乾いてる感じはなかったのですが、すっかり吸いこんじゃいました。このあとさらに30分ほど放置して、次のステップへ。
デリケートクリームもどきで栄養補給
同じくダイソーのヒト用クリーム。たっぷり塗り込みます。100円だし、たっぷりと。
タピール・レダーオイルで保革&油分補給
レダーオイルはしつこい汚れも取ってくれます。シボの隙間の汚れ、少しはましになりました。
コロニル1909で仕上げ
今回、背景と露出のせいか、写真ではあんまり変化分かりませんね。けどまあ、いい感じにはなりました。
ビフォーアフターだとこんな感じ、
【BEFORE】
【AFTER】
うん、比べたらやはり、くすみも取れて発色もよくなりました。明るめの茶色はメンテ前後の変化が感じられるのが楽しいですね。
てなことで、足入れてみました。
スーツでもいいんでしょうが、デニムの足元にぴったりです。
うん、綺麗です。綺麗なのですが・・・。
・・・ですが、残念ながらEEウイズのこいつ。やはり、Dウイズ(モノによってはCでも履けます)の私には幅が広いです。Eウイズなら履けたっぽいのに、惜しいです。なもんで、予定通り、メルカリでGOです。
メンテして、すぐに出品しましたところ、24時間後の昨日の午後には綺麗に旅立って行きました。
いやはや、リーガル、流石に人気者です。
レザーソールのリーガルならいいかも
若い頃から永らく苦手だったリーガル。最近、なぜ、悪くない、と思うようになったのだろう?
と、よくよく考えてみましたら、こいつの所為でした。
ソールです。レザーソール。こいつは結構分厚かったです。ダブルソールなんですかね。
昔買った靴についていた、硬いビニールみたいなの比べると、全く別モノです。
そうそう、この茶色いやつ。
そりゃまあ、そうですよね。手持ちの米国ビン靴も、ほとんどがレザーソールです。リーガルさんの硬いビニールみたいなソールは、既に転がしたウルヴァリンのサービスシューズ(過去記事)についてたやつくらいしか記憶にありません。
で、きっと、フローシャイムのインペリアルでも、そんな硬いビニールみたいなソールだと、たぶん有難さも半減以下でしょうし、履き心地もイマイチでしょう。
20歳のとき、初めて買った革靴は、並行輸入のクラークスの革底Uチップでした。80年代はクラークスの本格靴もクオリティそれなりに高かったみたいです。で、そんな履き慣れた、当時で3万2000円もしたダブルソールの革靴と、12800円のリーガルを比べてたんですよね。そりゃ違うわな。本来比べてはいけないものでした。
最近、リーガルも悪くないな、と思うようになりましたが、そりゃ、そうかもね。
だって、、、
革底の旧旧ロゴ(写真の記事)。
革底のイーストコーストコレクション(写真の記事)。
革底の801R(写真の記事)。
革底のアランフラッサー(写真の記事)
革底のイーストコーストコレクション(写真の記事)
革底のローファー(写真の記事)
・・・と、まあ、結構あります。すでに旅立たせたものも多いですが、どれも素晴らしかった。手元に残っているリーガル3足はすべて革底です。
一方、買ったものの、一度も履かずに旅立たせものもあります。
これとか、
これとか、
これとか、
ほかにもありましたが、革底でないリーガルで手元に残ってるのものは1足もありません。まあ、理由は、全部私には大きいか小さいか、で、履けないやつらばかりだったこともあるんですけどね。
けどまあ、このブログで取り上げたリーガルの靴も、今回で12足か13足目か、です。なんだかんだ言いながら、結構買いました。で、結構売りました。
日本で、日本製の革靴といば、リーガル、なんでしょうかね。特に一昔二昔前は確実にそうでした。なもんで、中古市場の流通量も圧倒的に他メイカーよりも多い。
ですが、今も昔も、やはりまだ幅広、過ぎるような気がするのは私だけでしょうか?
結構前のニュースで、ナイキかアディダスか、高校のサッカー選手の足の形を継続的に調べていて、それに合わせた結果、以前より細身の作りに変化している、なんて記事を読んだ記憶があります。
たぶん5年くらい前のことです。彼らもそろそろ社会人です。革靴は、昔と比べて変化していっているのかな?
スタンダードは変わらなくとも、ラインナップは増えていて欲しいな。
で、細身のものが増えていれば、嬉しいな。
あ、すみません、中古でね。
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