こんにちは、ばしです。
いよいよ緊急事態宣言が出る其の直前にセカストで拾ってきたシリーズ第2弾(長)。
メンテしました。
こいつ。
REGAL IMPERIAL GRADE LOAFER(旧旧ロゴ)
近畿大学近くのセカストで、雑多な靴コーナーにひと月ほど前から鎮座していた税別900円のペニーローファー。
ずっとスルーしていたのですが、売れる気配はなし。不憫なやつ。
おい、そんな目で俺を見るなよ。
しゃーない、暇つぶしに綺麗にしよう。
ということで、拾ってきました。
何度も登場しているこのロゴ。
一般的かどうか定かではないですが、私はリーガルの「旧旧ロゴ」、と呼んでいます。現行の前の前、ですね。
現行の前、「旧」ロゴはこんなやつです。
長靴の中にREGALの文字がありません。REGALの書体も旧旧とは異なる1990-2000年頃のペア。
今回は長靴の中に文字あり=「旧旧」ロゴ、旧の前、ブラウン社から商標を買う前の時代、日本製靴時代のものです。
このロゴのインペリアルのペアはこれで5足目です。写真は過去の記事参照ください。
1足目:「中古のリーガル」
2足目:「中古のリーガル(その7)スプリットトゥ」
3足目:「中古のリーガル(その8)古いの2足」
4足目:「旧旧リーガルをがっつりメンテ(中古のリーガルその10)」
いやはや、めちゃリーガル拾ってきてますね。
で、4足目以外はすでに転がして手元にありませんが、どれもこれも素晴らしかった。
なもんで、メンテの前ですが、こいつもクオリティ的には間違いないのは明らかです。私には少しでかかったので、買うのを躊躇していたとの経緯です。
よし、早速メンテです。
外は雨、かつ、少し肌寒く、家の中でメンテしました。
いつも通り、まずは左から。
ステインリムーバー
ざっくり、30年以上前のペア。で、手入れしてもらってないやつです。
気持ちいいくらい綺麗になります。
LEXOL
歯ブラシでガシガシと。
細かな部分もしっかりと掻き出します。
サドルの切れ目、コイン入れる部分もしっかり綺麗にしましょう。
新品の靴を磨くのも悪くないでしょうが、ビン靴は見違える程度が凄いんで、手入れしてても楽しいですな。
デリケートクリームもどき
保湿。いつものDAISOのヒト用のやつ。
内側にもたっぷりと、遠慮なく。
TAPIR レダーオイル
保革&油分補給。
コロニル1909シュプリームクリームデラックス
略さずに紹介してみました。安心の定番のクリームで仕上げ。
シボ?何?
よー分かりませんが、斑紋がくっきりはっきりしてきました。
はは、楽しい笑。
右も同様にメンテです。
ビフォーアフター。
【BEFORE】
【AFTER】
シボの感じが素敵です。あまり見ない色目、かと。
アッパーにダメージはほとんどありません。
製法とか、あまり詳しくないのですが、均等で丁寧なモカのステッチワーク。素人目に見てもすごく丁寧です。
シボの隙間は汚れ?
そもそもそんな凹凸がデコボコあるわけではないんですよね。綺麗にもしましたし、隙間の奥に入ったとりきれなかった汚れ、ではなさそうです。
まあ、このままでも味があっていい塩梅、と思いますがどうでしょう?
アウトソールもピカピカにしました。
で、このソール、ヒドゥンチャネル(伏せ縫い)です。
これって、オリジナルなんでしょうか?
すでに旅立たせましたが、色違いの黒のローファーを持ってました。
何故売っぱらってしまったのか?
おいときゃよかった涙。
意味不明なくらいグッドなやつでした。
アッパー以外は同じ仕様です。
こいつのソールはこんなでした。
ソールの写真、残ってるのはこれだけ。
オリジナルのヒールトップ。で、ソールにはサイズ表記。縫い目見えてますんで、ヒドゥンチャネルではありません。
今回のペア、トップリフトは交換されてますし、ひょっとしてリソールとかされてるんでしょうかね?
内側、ようよう見てみたらこんなでした。
緑の糸がチーラチラ。
なんなんでしょう? リペアの跡、なんでしょうね、きっと。
ダメージはないし、インソックのロゴも綺麗だけど、あれこれ手を入れられて大切に履かれていたのかもしれません。
きれいです。
履き口、斑模様がキリンみたい笑。
しかし、30年以上経っても、履き続け、使い続けてもらえるモノづくりって、あらためてすごいなあと思います。
転がしたら昼飯代くらい儲かるやつですが、なんかそれもやだな。
よし、息子に履かせよう!
自分よりも年上の靴を履く二十歳の大学生。
大人受けはするわな。
けど、本人は嫌かもね。
けど、良くも悪く僕の息子です。
まあ、とりあえずいっぺん、履いてみ。
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