こんにちは、ばしです。
6月の最終週、昨年より3週間遅れで、大阪もようやく梅雨入りしました。
昨年は、入りが6月5日の明けが7月9日。
平年は、入りが6月7日の明けが7月21日。
昨年は梅雨明けが早かったんですね。
今年の梅雨明けはいつ頃なのでしょう?
平年並みとすれば、あと3週間ほどでついに夏がやってきます。
ということで、涼しげなこんなやつ、拾ってきました。
Viento Americano ホワイトバックス
・SIZE:7E
・Made in MEXICO
Viento Americanoは、スペインを拠点とする日本のシューメイカーだそうです。で、こいつはメキシコ製。うーん、なにがなんだか訳がわかりません。
ジャーナルスタンダード扱いだそうですが、いつものリユースショップでお手軽価格で拾ってきました。
こいつに出会う前、GWにフレンチネイビーの白いサービスシューズを手に入れてましたので、白いのは2足もいらない。
転売予定で購入し、実際出品もしていたのですが、7Eなのに素足でジャストサイズ、で、足を入れたら思いのほか気持ち良い。
写真ではわかりづらいですが、ソックシートの直線のあたりが全体的に盛り上がってます。最初は少しびっくりしましたが、それも一瞬、思いのほかフィット&サポートしてくれて心地よいです。
ということで結局、売るのはやめて(またもや笑)、自分で履くことにしました。
ホワイトバックスとは
正式名称は「White Buck Skin Shoes・ホワイトバックスキンシューズ」。
「BACK(後ろ・裏)」ではなく「BUCK(牡鹿)」。
もともとは「白い鹿の革の靴」なんだそうです。最近は鹿ではなく、カーフ(牛革)のスエードで代用されていることが多いそうですが、鹿でなくとも、白い起毛素材の革で作られた靴全般を「ホワイトバックス」と呼ぶらしい。
まあ、鹿の起毛か牛の起毛か、なんて、素人にはそもそも分かりませんものね。
で、もうひとつの特徴が、ブリックソールとも呼ばれるレンガ色のソール。
「アンツーカーソール」というのが正式名称だそうです。ホワイトバックスはかつて、英国紳士がスポーツ観戦する際に履いたカジュアルな靴だそうです。テニス観戦では、当時多かったクレイコートの赤い土でも汚れないようにと、ソールそのものをコートと同じ赤い色にしたらしい。
おお。
ということは、当時のテニスコートがクレイでなく芝生のコートばかりだったら、今頃はソールが緑だった、ということかも。うん、そっちもいいかも。
ホワイトバックスの手入れ
ホワイトバックスの白さを維持するには、大きく3つのステップがあるようです。
STEP1:汚さない
汚れると目立つし、元通りには戻らないやっかいなやつです。新品で購入したら、なによりまずは、しっかりと防水スプレーを振りかけるのが良いらしいです。防水だけでなく防汚の効果もあるらしい。
汚れやすい白い起毛素材です。注意して履いていても、例えばジーンズの裾のデニムの藍が色移りしたりするらしい。
で、汚れてしまったら、
STEP2:汚れを落とす
当たり前ですが笑。丸洗いしてシャンプーするか、スエードクリーナーなど専用のメンテナスグッズを用いるのが一般的なようです。
ただ、一旦汚れてしまうとなかなか元通りには戻らない。なのに、専用のメンテグッズを、ホワイトバックスだけのために購入するのももったいない。
で、次の手段。
STEP3:物理的に白を足す
よく使われるのがチョークです。そう、昔学校で使っていたあのチョークです。チョークでアッパーを擦りブラッシングすることで、白さが戻る、というもの。実際に革が白くなるわけではない。いわば「誤魔化し」なのですが、裏技的に使われているようです。
あと、チョークの代替として「ベビーパウダー」を塗布する、というのを、大昔に雑誌で読んだ記憶があります。学生時代ですから、30年くらい前笑。これも同じく白い粉で誤魔化す裏ワザですが、黄ばんでどうしようもなくなった場合には、この手の物理的に白を足す技がもっとも効果的のようです。
で、それでも誤魔化せなくなったときは、最終手段。
STEP4:全体を汚す
「ダーティバックス」というのがありますが、あれはもともと、汚れたホワイトバックスを泥水なんかであえて汚して、汚れを目立たなくさせた、との経緯で生まれたものらしいです。木は森で隠せ、ってやつですね。
以前、ヌバックのパラブーツのシミを隠すために、ミンクオイル塗り込んだことがありますが、発想は同じですね(参考記事「PARABOOTをオイルドラフアウト」)。
で、今回の中古のこいつ。
状態は悪くない。汚れも軽微で黄ばみもありません。
チョークを使いたいところですが、最近はなかなか売ってません。なもんで、ドラッグストアで買ってきました。こいつ。
税込で500円でお釣り程度です。
こいつを全体に塗布します。まずは左から。
もともとがそんな汚れてないので分かりづらいな。
レンガ色のソールも白っぽくなるので、最後にステインリムーバーで拭いて出来上がりです。右も仕上げて、ビフォーアフター。
使い勝手はすごくいいです。あと、懐かしい赤ちゃんの臭いがします。
そんなに頻繁に履くわけではないですし、毎回これで誤魔化しましょう。
明日から7月。
これでとりあえず、いつ夏が来てもOKです。
でも、たぶん、夏まで待てない。