こんにちは、ばしです。
リサイクルショップでの古靴漁りが趣味な私。
コロナ禍の所為でこの1年ほどは以前ほど頻繁には足を運べませんでしたが、巡る際はいつも、メンズorレディス問わず、自分用以外にも気を配ります。で、「これは!」と思える掘り出しものがあれば、結構勝手に拾ってくる。気に入ればよし、気に入らねば、その時は転がせばよい。
家内の靴も娘の靴もちょこちょこ買うのですが、やはり同性である息子の靴を買うことが一番多いです。例えば、
カナダ製フローシャイム。ほぼデッド。カナダから取り寄せましたが、学生の彼の足元では出番がほとんどない。ということですでに転がしました。
FOOTSTOCK ORIGINALS。ラバーソールの方が使い勝手良いかも。出番はまだありませんが、先ほどのフローシャイムを売っ払いましたので、こいつはステイさせてます。学生ですので、やはりカジュアルが多くなりますよね。で、こいつ。
REDWING ROMEO。まあ、カジュアルなんですが、ワーク系は少し彼の好みとは異なるようでした。私には少し大きかったんで、旅立たせました。
よし、これならどうだ!
Tricker’sトリッカーズ。彼が気に入らなきゃ自分で履くつもりでしたが、どうやらこいつはお気に召したようです。そりゃね、そりゃそうです。トリッカーズです。頻度高くはないですが、たまに彼の足元を飾ります。
では、彼が日常的に、下駄のように履いているのは何か、といいますと、こいつら。
ドクターマーチンズ。
左の2足は娘のマーチン。息子のはでかいほうです。あ、言わなくても分かりますね。「黒」「白」「黒と白のコンビ」、の3足です。スニーカーなどほかにも靴はあるのですが、この5足は大体いつも玄関に出っぱなしです。なもんで、玄関を見ればその日彼らが何を履いて出たかはおおよそ検討がつきます。ちなみに、息子のマーチン3足も、私が勝手に買って拾ってきました。で、マーチンは気に入ったようで、大体いつもこの3足うちのどれかを履くことが多いようです。
ドクターマーチン。
履きやすいし、おしゃれです。私も大好きなのですが、確かに素敵なのですが、マーチンばっかり、てのは、ね。などと常々思っておりましたところ、ネットでお買い得なペアを見つけました。私にはでかいけど、息子にちょうどなのではないか。てなことで、ぽちっと行かせて頂きました。
息子よ。
たまには別の靴を試すのも悪くないぜ。
たとえば、
こんなやつ。
PARABOOT
パラブーツです。モデル名はよくわかりませんが、これなら彼も文句はないでしょう。それに、今回は茶色です。コーディネートの幅を広げる上でもうってつけです。
今回のこいつ、我が家にやって来た3足目のパラブーツです。
1足目は私が義兄から譲り受けた「デカタグ」のヌバック・Uチップ。
オイルアップしてみたり、丸洗いして幅出してみたりと色々いじりながら履いている私専用のペアです。
かれこれ10年以上の付き合いです。
2足目は今年ケニアからやってきた「ブロック体ロゴ」タグの古いやつ。
パラブーツにしては珍しい内羽根。今は廃盤となっているモデルのようです。
息子でも履けなくはないサイズなのですが、今のところ私専用です。
3足目の今回はブルガリアから。
タグは現行タグとデカタグの間の時期の「普通タグ」ってやつです。パラブーツは年代によって緑のタグの書体や大きさが変遷していくようです。また、内側に西暦の下二桁の数字が印字されていて、製造年の特定が可能とのこと。
1足目のUチップは1991年製。
2足目の内羽根は1987年製。
3足目の今回は1999年製。
「99」との数字が西暦の下二桁を表す、なもんでこのペアは1999年製のようです。おお、なんとちょうど息子と同い年です。
割と古く、アッパーに皺などもありますが、傷やクラックなどのダメージはなし。ソールの減りもそれほどひどくはなく、全体的にまずまずのコンディションのように思えます。どうやら彼もまんざらではなさそうです。やったね。
ウエルカム!
息子のパラブーツ!
長旅お疲れ!
まずは儀式です。いつも通り、まずは左から。
ステインリムーバー
ワイン色のクリームが塗り込まれておりました。
LEXOL
コバ周り、すっきりしました。
DAISOヒト用クリーム
デリケートクリームもどきをたっぷりと。
ブートブラックリッチモイスチャー
面積大きいから使用量もまずまず多いな。
クリストフポーニーレザークリーム
オイル補給&保革。今回は液体のTAPIRではなくこいつで。理由は特にありません。なんとなく。15分放置して、仕上げです。
コロニル1909シュプリームクリームデラックス
いつものクリームで仕上げ。
なのですが、すみません、写真撮り忘れました。
同様の手順で右もメンテしました。
おお、なかなかの迫力です。左のトゥの皺がきついですが、まあいいや。
靴紐。乾いて白っぽくなってます。TAPIRレダーオイルを布に取り、ゴシゴシと紐を拭いて、元通り通します。
お、靴紐も色濃くなりました。水やクリームで濡らしても濃くなりますが、乾くと元に戻ります。その点オイルなら乾きづらいので、濃い色もも長持ちします。最近茶系の色褪せた紐はこの手で汚れ落とし&色濃くするのがマイブームです。
【BEFORE】
【AFTER】
乾いた感じがなくなって艶やかになりました。
【BEFORE】
【AFTER】
まあ、もともと状態は良くもないけど悪くもない。普通にまだまだガンガン履けそうです。
ソールも綺麗にしました。といっても汚れ落としただけですが。
踵の減りも僅か。ヒールカップはグラマラスとはいえませんが、まあ、ごつさというか、頑丈さ加減はしっかり伝わるバックシャンです。
内側。右踵に黒いシミ汚れはありますが、ダメージはなし。中敷きも普通な感じ。普通な中古です。
ブランドのロゴが目立ち過ぎるは嫌いです。金払ってモノ買ってるのに、その上さらになんでまた企業PRまでさせられるのか。逆に広告代寄こせよ、などと考えてしまうヒネクレ者です。けどまあ、このくらいなら目立たなくていいかな。
よし、メンテ完了です。息子もきっと喜んでくれるでしょう!
と、思ったのですが・・・、
だいぶでかいみたいです。
いやあ、そうね、届いた時点でそんな気はしてたんですよね。
なんでこんなことになったかといいますと、セラー曰く、「サイズはUK8=US9」とのことだったんです。息子のマーチンはいつもUK8です。
あらためて今回のペア。
読みづらいのですが、よおく確認してみましたところ、「9D」とあります。9Dです。UK9Dです。US9Dではない。US10です。そりゃあでかいわな。こりゃあでかい罠に嵌ってしまったわな。
せっかくのパラブーツ。茶色のニューカマー。なはずが、すまん、息子よ。ぬか喜びさせてしまったな。丸洗いして縮めようかとも思ったのですが、UK9は息子の足でもさすがに大きいです。その上、爪先がスクエア気味なこともあり、サイズ表記以上に大きめで、うまく縮んでフィットするイメージが全く湧かない。
よし、しょうがない、こいつは転がしましょう。
で、その金でまた新たに息子の靴を買おう(中古だけど)。
今回も相も変わらず相場より相当安く買いましたので、転がしても損はしないでしょう。若干のプラスが出ればよし。で、それでまた靴を買おう。それをまた売っ払って、また少し儲ける。そしてまた、、、。そんなことを5、6回繰り返せば、そこそこいい靴が買えるのではないか。
仮に、1万円の靴を買って、5回ほど転がす、で、転がす度ごとに一定の利益が出るとしますと、
【10%ずつ儲かった場合】1万円✕1.1✕1.1✕1.1✕1.1=14,641円
【20%ずつ儲かった場合】1万円✕1.2✕1.2✕1.2✕1.2=20,736円
【30%ずつ儲かった場合】1万円✕1.3✕1.3✕1.3✕1.3=28,561円
10%だと1.5倍、20%だと2倍、30%だとなんと3倍近くになります!
40%だとどうなるのかな、ワクワク、なんてね、とらぬ狸の皮算用です。ですが、20%くらいの水準ならなんとかなるかも。
よし、このパラブーツが売れたらまた息子に靴を買おう。でもって、何度か履いたらまた転がそう。5回転がした時点の額で、最終的に何かいい靴を買ってやろう。
さて、何が買えるか。
さて、いつになるのか。
少し早いですが、来年のテーマが一つ決まりました。
(おしまい)