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謎のヴァンプローファー

こんにちは、ばしです。

 

先週の大阪は、G20サミット開催とのことでなかなかに物々しい雰囲気でした。

高速道路は通行止め。そこかしこにパトカーに白バイ。

ナンバープレートを見ますと、大阪府警だけでなく全国の警察官の方が大阪に乗り入れておられたようです。

何事もなく、無事に閉幕したようで何よりでした。

お疲れ様でございました。ありがとうございました。

で、そんな中でも私と言えば、いつも通り。

金曜は仕事帰りにいつものリユースショップを探索です笑。

こんなの、拾ってきました。

 

Unkown Venetian loafer

 

ヴァンプローファー、コヴラヴァンプ、というのは日本独特の呼び名だそうで、海外ではヴェネシアン(Venetian)と言った方が通りがいいそうです。

メッシュ素材の中敷き。たまにこういうの、見かけます。

ロゴの入ったソックシートはなく、貼り替えられてしまってます。おかげでどちらのメーカーのものかさっぱり分かりません。

ヒールトップは削れも僅かですが、こちらもリペアされたものか、手掛かりはありません。

内側の印字はこんな感じ。

 

奥、右足側には、「8D 45024 7 COMB 4998 621」。

手前、左足側は、「8D 6752 8 4998 ※※※」(※=読めず)。

サイズは8D。

で、それ以外で記載内容が異なります。

うーん。なんなんでしょう。意味不明。

 

足を入れたらちょうどのサイズ感ですので、まあ、この形状からいっても間違いなくUSメイドのスリッポン。

何処の何者かは知りませんが、とりあえずメンテです。

いつも通り、左から。

 

1)ステインリムーバーで汚れ落とし

ワックスは入っておりませんでした。気になるダメージや傷等もなしです。

 

2)デリケートクリームで保湿

革質は、特に高級ということもなく、悪いわけでもなく、普通な感じ。

 

3)コロニル1909で仕上げ

まあ、いつも通り。

 

4)底もメンテナンス

コバ周りはブラシで黒のワックス、ソールはソールトニック、そのあと、写真写ってませんが、ブートブラックのニュートラルを念入りに。

右も仕上げて、ビフォーアフター。

 

 

まあ、それなりに綺麗になりました。

アッパーの状態は、左に比べて右の履きじわがきついです。中敷きとトップリフトが交換されてますので、それなりに履かれてきたモノでしょうか。

にしては、ソール綺麗だし、どうなってるんでしょうね。

年代等不明ですが、いつ頃のものでしょう?1970s前後あたりでしょうか?

おそらくレギュラーラインのスリッポン。

ですが、作りは丁寧です。

美しいモカ縫い。両サイドの切り返しが特徴的です。

細身で、甲の低い、まさにアメリカンクラシック、といった面構え。

シングルのレザーソールもしっかりしてます。

そして何より、こいつ。

ドッグテイルのグラマラスなヒールカップ。

なかなかに立体的で素敵なフォルム。

このせいでこいつ、ローファーっぽくないね。

かなりいけてます。とても良い。グッジョブです。

人も靴も、お尻って大事ですね。

 

で、ローファーっぽくない理由がもう一つ。

踵からつま先へと伸びる履き口部分は、甲部分の両サイドで結合されておらず、写真のように甲の下側に潜り込んでゴムが仕込まれてます。

既に手放したウエインバーグのヴァンプローファーと比べてみますとこんな感じ。

 

正面からだと同じように見えます。

が、サイドから見ると違いは歴然です。

 

この手のデザインの靴って、一見するとおじさんぽいんですよね。

若い人はまず買わないでしょう。

実際こいつも、東大阪にあるマグロで有名な大学近くのセカストで転がってました。

いつもの2000円でお釣り、のさらに上(下?)をいく1000円でお釣り、なやつです。

ですが、そんなお安い、オッサンぽい靴も、足を入れてみたら全く異なる表情を見せてくれる、そんな典型的なペアかと思います。

 

履いてみたらこんな雰囲気です。

履き口に隙間がなく、足のラインに沿ってフィットする分ドレッシーな感じ。

履き心地も、ローファーというよりは、ドレスシューズ寄り。

 

転売してひと儲けと拾ってきましたが、そんなやつに限ってマイサイズ、なのは、いつものことです。

で、思いのほか、気に入っちゃいました。

うん、君とは長い付き合いになりそうやね。

 

って、

そんなのばっかし。

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