マイファーストSTETSON

こんにちは、ばしです。

 

6月の楽しみ。
それは、自分への誕生日プレゼントを何にするか?ということ。
年に一度のバースデイ。今年は何がいいかなぁ。 

今ほしいもの。強いてあげるなら、

晴れた日に、人影まばらな砂浜に寝転がってぼーっとする、とか。
清流に椅子を持ち込み、足だけ流れに浸けてぼーっとする、とか。
アウトドア系のリフレッシュ体験などよさそう。

ただ、「モノ」となりますと、今は、靴以外で欲しいものはあまりありません。
なもんで、結局、靴にしました。それも、メルカリで笑

前々からずっと探していたマイファースト・・・なやつ。
ようやく巡り会えました。
6月の1足目。

こいつ。

 

STETSON PTB

布タグ、6穴、Vクリート、に加え、白(オフホワイト)のステッチと、これぞまさにビンテージ!なコンテンツ満載のペアです。

 

インソック。

ロゴも綺麗に残ってます。美しい。これです、これ笑。
上の動物は何なんですかね。虎?ライオン?まあ、ネコ科っぽいですね。

 

布タグ。

うーん、カッコいいです。
STETSONといえばひし形の赤いロゴのやつをよく見かけます。

そうそう、こんなやつ。S8Sさんのペア(こちら)から画像お借りしてきました。大体見るのはこの菱形ロゴです。
布タグは初めて見ました。やばいです。いい雰囲気です。

 

ソール。

Vクリート外付け。ソールの釘は内側にのみ3本。出品者さん曰く、1950sとのこと。先ほどのS8Sさんの菱形が1960sとのことですし、布タグのこいつはその頃なんでしょうかね。年代判別法、情報少なすぎてわかりません。

 

内側はこんな感じ。

タン裏はレザー。

ライナーもレザー、で、トゥ側だけ穴開き仕様です。目的や効果は分かりませんが、見えないところにも手をかけている、と言って良いかと。

 

印字。

マイサイズの8D!
ほかの数字とアルファベットはどんな意味なのでしょう?

まあ、そもそも、なかなかお目にかかることの少ないSTETSON。
情報少なくてよくわかりません。

そもそも、こんなシューメイカーです。

 

 

STETSON SHOE

 

Stetson Shoe – Founded in 1885 in South Weymouth Mass. Stopped production in 1969 and licensed the name to Bostonian. Production ended in 1973. Name sold to Kayser-Roth.

 

アメリカのvcleatさんの記事「VINTAGE MADE IN USA BRANDS」より引用させて頂きました。

1885年にマサチューセッツ州にて創業。STETSONブランドは1969年に製造中止となり、その後はボストニアン向けにライセンス生産するも、それも1973年には終了、ということでいいんですかね。

「STETSONステットソン」で検索すると、帽子HATにばかりヒットします。
ハットにヒットでハッとしましたが(笑)、帽子のSTETSONは1865年創業みたい。ロゴも雰囲気似てますが、どうやら別物のようです。

まあ、靴のSTETSONは、兎にも角にも球数の少ないシューメイカーです。

 

ウエルカム、ステットソン。
早速、メンテです。
いつも通り、まずは左から。

 

ステインリムーバー

アッパーの状態は悪くない。多少カサついてますが、傷やクラックの類は見受けられません。

踵にシミがありますが、取れるかな?
まあ、この位置だし、このままでもさほど気になりませんが。

 

LEXOL

これもいつも通り。アッパー全体と、コバ周りを入念に。

コバ周りはきれいになりましたかね。アッパーの変化は僅か、かな。

 

100均保湿(その1)

アロエ配合のローションです。以前購入したアロエローションは、もう少しねっとりしてなのですが、こいつは予想外、普通に、水みたい、サラサラです。もう面倒なんで、手指にとって全体的にパシャパシャと笑。

かなり浸透したように思いましたが、色目もだいぶ濃くなりました。

 

100均保湿(その2)

「その1」だけのつもりだったんですが、予想と違ったため、いつものデリケートクリームもどきを投入。

グリセリン保湿が必要なほど乾いた感じでもなかったので、いつもの100円ヒアルロン酸クリームをたっぷり目に入れました。

この時点で、すごいもっちり感が出てきました。
おおー、なんか期待大です。

 

ソールの手入れ

アッパーを少し乾燥させたいので、この間にソールの手入れです。
ソールトニック→プレステージクリームナチュラーレ→パレードグロスのニュートラルで磨くのが最近のルーティーンです。
コバ周りはサフィールクレムの黒を指で塗り込んで磨きます。

少し分かりづらいですかね。失礼しました。
まあまあ、綺麗になりました。
よし、アッパーに戻りましょう。

 

TAPIR レダーオイル

最近はこいつ、外せません。特に、茶色のアッパーは色に深みが出て、その深みが維持するような気がします。

時間が経っても、乾いたように白っぽくなりづらいのが良い。
で、最後の仕上げ。

 

コロニル1909(ニュートラル)

先日、布タグアレンのメンテナンス用にコロニルの「ライトブラウン」を購入したところですが、ここはいつものニュートラル(無色)で。オフホワイトのステッチや出し縫いはそのままの色目にしておきたいですし、何よりも自然なそのままの色目を楽しみたい。

木陰で作業してましたが、木漏れ日が差してきました。
なんか、神々しい笑。
汚れや傷の類はもともとありません。いい感じに保湿できたかな。

 

ということで、今回もワックスはなし。
ブラッシングしてメンテナンス終了です。

右も仕上げて、ビフォーアフター。
こんな感じです。

 

【BEFORE】

【AFTER】

あえて片方だけツリー外してみましたが、有り・無し、どちらも同じフォルムです。
最近のモノよりも、このくらい古い年代のペアの方が、トゥとヒールカップの造作がしっかりしてるような気がします。前回の青タグアレンもそうでした。何が違うんでしょうか? 革質? 造作? 技術?

別の角度から。

 

【BEFORE】

【AFTER】

素晴らしいアッパーの革質です。

アップで。

靴紐も交換しました。

踵。

グラマラスなヒールカップ。履き口のダメージも皆無です。シミは取れませんでしたが、強力過ぎるレノマット投入は今回はあえてスルー。当面はこのままで。

内側も保湿しました。ダメージの発生しやすい、踵内側を特に入念に。
こいつは一生手放さないやつなんで、コンディションをずっと維持していかなくては。

さて、肝心のサイズ感はどうでしょう?
早速、足を入れてみました。

素足ですが、靴下履いてドンピシャ!な感じです。

うーん。
素晴らしい。
素晴らしいペアです。
今年1番のクオリティです。
いい誕生日を迎えられそうです。

あらためて、記念撮影。

木漏れ日を浴びるステットソン。
うん、良い雰囲気です。
いつまでも眺めていたい。
素敵な誕生日プレゼントになりました。
自分で買ったけど笑。

 

で、実は、半年後にもあるんですよね、誕生日。
ブログを始めた11月も、ハピバスデーを祝って買います、買い増す笑。
次の誕生日は何を買おうかな。
って、今月も来月もその次も、変わらず買うんですけどね。
ていうか、今月の2足目も、もうすでに買っちゃってるんですけどね。

 

今年のテーマは、あれもこれも買わない。
量より質を重視で、かつ、ビンテージメインです。

今回もテーマ通り、ど・ストライクでした。
愛好家の皆さんは、1960s以前のビン靴が素晴らしい、と声をそろえておっしゃいます。古いペア、これまでも持ってはいたものの、状態の悪いものがほとんどであまり実感したことありませんでした。

が、前回の青タグアレンといい、今回のSTETSONといい、60年以上も前の品とはとてもとても思えません。フリー靴フリークあらため、布リータグフリークに変わろうかな笑。

そんな風に思えるくらい、1960s以前のビン靴の素晴らしさを実感しました。

いやあ、

すっかり嵌まってたつもりですが、底はまだ深い。

 

こりゃぁ、さらに嵌まりそう、です。

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