こんにちは、ばしです。
人気を博していた漫画「100日後に死ぬ〇〇」、先日遂に終わったらしいですね。
生憎私は読んでいなかったのですが、
替わりに、こんなのが届きました。
ALLIGATOR FLORSHEIM
ワニです。
ネットの写真で見ている分には、甲の部分だけかと思っていたのですが、届いたらアッパーの全体がワニでした。ラッキーです。
ワニ革には「クロコダイル」と「アリゲーター」があるらしい。
どちらもワニ。で、種類が異なるのだそうです。
まず、生息域が異なる。クロコダイルはアフリカやアジア。アリゲーターはアメリカや南米。それぞれ河川や沼にいるらしい。
で、見た目も違う。鼻や下顎などの形状に違いがあるらしい。
ですが、製品になってしまうと、色や斑紋で両者を見分けるのは素人には至難の業だそうです。今回のは米国靴だし、アリゲーターとして売りに出されてましたんで、アリゲーターなんだろうと思われます。
そんなアリゲーターのフローシャイム。
初めて見ました。
まず形状ですが、乗せモカの3穴スプリット・トゥです。若干のクラックが左右ともに1か所ずつありますが、使用には問題なさそうなコンディション。
ソックシートにはお馴染みの「Imperial Quality」のロゴ。文字もきちんと判別可能な程度には結構きれいに残ってます。
緑の小窓には「FLORSHEIM IMPERIAL」。見慣れた風景。
インソック下のスポンジはU型。かつ、端(奥の茶色部分との境目)が一直線ではなくV字形状になってます。
トップリフトは半円形。
U字とトップリフトから1960年代製のものと推察されます。
どれどれ、196何年の何月製かな、と調べてみようとしたら・・・。
ない。
内側側面にあるはずの印字がどこにもありません。品番も、製造年月を示すアルファベットの二文字も、サイズ表記も何もなし。写真では死角で見えない手前側にも、タン裏にも、なんにもなし。
フローシャイムのオーダー品には、今回のような印字のないものがあるそうなのですが、今回もそんなやつなのでしょうかね。
まあ、アリゲーターで靴作る人なんて滅多にいないでしょうから、既製品ではなくオーダー品なのでしょう。
そういえば、もう1足持ってるアリゲーターのペアもそうでした。
カナダ製のこのペア、1967年頃のペアです。形も今回同様3穴のスプリットトゥ。当時はこのスタイルが流行っていたんでしょうか。
このペアにはサイズ表記などの印字はありますが、当時の広告に受注生産のスペシャルオーダー品であることが明記されています。
読みづらいですが、
“Ordered to your specifications with a six week delivery time. The ultimate in fine footwear. By special order… Genuine alligator in brown.”
とのこと。
まあ、私には既製品でもオーダーでも、どっちもいいんですけどね。
さて、儀式です。
とはいえ、爬虫類系のメンテ経験は豊富ではありません。
今回のは見た目にもそんな汚れてなさそうですし、ブラッシングして、コロニル1909投入だけにしました。
こんな感じに。
斑紋が少しは際立つようになったでしょうか。
アリゲーターなんてそもそも見慣れてませんし、品質的に良いとも悪いとも、正直分かりません。
まあ、良い悪い以前の問題として、アリゲーターか、そうでないか、なんでしょうね。
靴紐は長すぎたんで、少し短めの平紐に交換しました。
で、アウトソール。
細身です。特に、土踏まずあたりが結構絞り込まれてます。
いやー、細いなー、などと思ってましたが、足を入れてみたらかなり大きい。コバが薄いからですかね、甲周りも見た目以上に幅も高さも余裕があります。
全長は多少長くとも、細身でウィズがちょうどくらいなら履いちゃおう、などと勝手に想像してましたが、いやはや、サイズ表記のない靴を試し履きなしで買うのはやはり難しいですね。今後は控えることとしよう。
で、こいつ。
結局、折角買ったのに、私にはでかすぎて履けません。
ああ、残念です。
なんて言いながら、実はマクヘイルもまだ履き下してません。
同じエキゾチックレザーでも、鮫やハラコは気軽に履けるのですが、ワニはいつ、どう履けばいいのか、悩みます。
ワニを黒と茶1足ずつ、と思いましたが、どちらか1足で十分かもしれません。
しょうがない、フローシャイムは転がしましょう。
マクヘイルは早く履き下そう。
どちらも夏前には達成したいな。
100日後くらいにね。