こんにちは、ばしです。
ちょうどひと月ほど前、久しぶりに奈良のセカスト巡りをしてきました。
年に数回、奈良に遠征するのですが、思えばこれまで古靴を買ったことはありません。
古いモノ多い街なのにね。おかしいな笑。
その日も、またもや空振りか、と思っていたら、5軒目でセール品を発見。手ぶらで帰るのも何なんで、拾ってきました。
こいつ。
go-getter リメイク・ウイングチップ
1995年に原宿にオープンした古着屋、「go-getter(ゴーゲッター)」。
古着の可能性を追求する「ホンモノの古着屋」「最高の古着屋」、と言われながらも、ちょうど5年前、2015年2月に20年の歴史に幕を閉じたらしい。
今回は、そんなgo-getterの手によるリメイク品。
内側の印字には”MADE IN USA”。その左の丸は”ユニオンスタンプ”。
ソックシートは”go-getter”に貼り替えられてますが、これはMASONの高級ラインであるExecutive Imperialsのペアかと思われます。
で、そんなgo-getterが、MASONの、おそらくレザーソールだったのをビブラムに交換・リメイクしたのが今回のペアです。
アメリカ生まれの日本育ち、ではないな。アメリカ生まれのアメリカ育ちで、日本で新たな生を受けたペアです。
ごたくはこのくらいにして、先に手入れ済ましちゃいましょう。
いつも通り、まずは左から。
ステインリムーバーで汚れ落とし
そんな汚れてたわけではありません。が、なんか埃積もってたような感じです。そういえば、この店を随分前に訪れた時にも見かけてたやつです。
相当長いこと売れずにいたみたいです。
かなり値下げされて、さらに50%オフ。不憫なやつです。
LEXOLでさらに汚れ落とし
強力リムーバーです。透明のジェル状の液体を歯ブラシにとってごしごしやりました。さほど汚れの酷くないペアに必要かどうかは疑問ですが、コバ周りが綺麗になるので最近のルーティンになってます。
デリケートクリームもどき
100円ショップDAISOのヒト用クリームで保湿です。指で直接塗り込みます。たっぷり、とね。内羽根の靴は紐全部はずしちゃうと、再度通しづらかったり、通す際に傷めたりすることもあるらしく、1穴目だけは入れたままで良い、と、どなたかが言ってました。言われたとおりにしてます。
TAPIR レダーオイル
保革&油分補給。艶もでて、色味も深い色になります。最近手外せなくなりました。
コロニル1909シュプリームクリームデラックス
仕上げ。艶が増しました。これの代替になるようなお安いやつを物色中ですが、なかなか、ありません。
ソールに消しゴムがけ
白には消しゴム。最近のマイブームです。手軽で綺麗になります。
右も仕上げて、ビフォーアフター。こんな感じに。
【BEFORE】
【AFTER】
良い感じに艶感がアップして、綺麗になりました。まあ、もともとの状態は悪くなかったです。
【BEFORE】
【AFTER】
ザ・米国ビン靴、って感じのアッパーです。ワークシューズがメインのメイカーとは思えない、素敵なドレス顔です。
【BEFORE】
【AFTER】
セッチマ(歯磨き粉)でガシガシやるのも効果的ですが、生憎切らしてます。まあ、劇的に、ではありませんが、ましになったかな。よしとしましょう。
あらためて、全景。
???
あれれ?なーんてね。
タイトルにもある通り、今回は2足目のgo-getterです。
1足目(過去記事)と並べてみました。
1足目(右)は、ロングウイングでした。で、ソールはビブラムのウエッジソール。顔はこちらの方がカジュアルですが、ソールが黒いので仕事でも履いてます。
2足目(左)の今回は、仕事は無理ですね笑。なんで、水色のライン?なんでしょうね?真っ白の方が服を選ばないと思うのですが、どんな意図だったんでしょうね。お店がもうありませんので、確認のしようもありません。
別角度から。
1足目(上)はシボ革・外羽根の8ハーフCサイズ。
2足目(下)はスムーズレザー・内羽根の9Dサイズです。
どちらもMASONの靴です。上は1970~80年代。下は、丸いユニオンスタンプがありますので、この意匠から90年代のペアであることが分かります。
1足目(上)。一目惚れでした。それが値下げされていたので即効でゲットしたのですが、お高かった。1万円オーバー。なんで買ったんだろう?
2足目(下)。一度スルーした。それが値下げされていたので憐れでゲットしたのですが、お安かった。〇千円でおつり。そりゃあ買うでしょう!
はは、まじで、笑えちゃいます。
記念撮影。
笑え。
はいチーズ。
うん、モノはどちらも素敵です。キスしたいくらい。
したった。
で、今回の新しいでかい方を息子に、と思いましたが、サイズ合わなかったようです。甲がきつくてダメらしい。ありゃま、残念。息子には内羽根Dウイズは厳しい、ということが分かりました。メモっとこう。
なもんで、しょうがない、売っぱらうか。
どっちを?
1足目、間違いなく差損がでます。含み損です笑。
2足目、間違いなく売れるとの自信なし。含み笑。
しかしまあMASON2足持ってるのも珍しいかも。
それも2足ともgo-getter、なんて、私くらいかも。
そんな、せっかく巡り合った兄弟?父子?です。
再開してすぐの別れは不憫というもの。
君たち、しばし、我が家での逗留を許そう。
ああ、また増えた。