Ventilated Shoes について調べてみた

こんにちは、ばしです。

 

今回から4回連続でこの話題です。

「Ventilated shoes」に関する記事なのですが、そもそも皆さん、「Ventilated shoes」なるものをご存知でしょうか。

あまり一般的なものではないですよね。ビンテージ靴好きの方には馴染みのモノなのかもしれない。かく言う私はといいますと、つい最近までそんな名称だとは知らなかったし、それほど詳しいことは分からないし、正直なところこれまではあまり興味もなかった。

 

そもそもどんなものかといいますと、

「Ventilate」とは「換気する」「通気を行う」「風を通す」といった意味らしい。なので、「Ventilated shoes」とはそのような機能を有した靴、ということになる。

具体的にどんな靴なのかといいますと、

こんなのとか(Florsheim)、

こんなのとか(Randcraft)、

こんなのとか(Towncraft)のことです。

画像はビンテージ靴ブログ「クロマメのブログ」より拝借いたしました。本来は自前の写真であるべきなのですが、残念ながら一足も持ってなくて。すみません。で、全てクロマメさんの素晴らしいコレクションなわけですが、どれもアメリカンビンテージ靴です。

これらはすべて甲周りに開いた無数の穴のお陰で通気性が良く蒸れない、という特長を持つわけですが、その機能性の獲得と同時に独特の外観をも手に入れた、それがベンチレイテッドシューズ(あるいはベンチレーション)と呼ばれる1930s-40s頃の米国靴を象徴するモデルであるようです。

当初は上の3ペアのようにアッパーに穴が開けられていたものが、時間の経過とともに新素材とのコンビのものが出てくる。

写真は同じくクロマメさんのペアの画像ですが、このFrench Shrinerは甲部分がメッシュ仕様になっています。この手の「メッシュ靴」の方が馴染みがあるような。で、その後は同じメッシュでも、革を編んだいわゆるイントレチャート的なものとかも多くなってくる。

ネトルトンのメッシュ靴。SUPER8SHOESさんから画像お借りしました。これも大変カッコいいのですが、この辺まできますとさらに馴染み深い。私世代が子供だったころに爺ちゃんが夏場に履いていた靴に似ている。

 

私も1足持ってます、メッシュ靴。

MATRIXのペア。今月中には踵の修理を施して履き下す予定です。MATRIXブランドは1953年にクローズとなっておりますので、まあ、年代的にもドンピシャ、ということなのかと思われますが、もう少し詳しいことが知りたい。ということで、

 

本家アメリカのサイトで色々調べてみました。

こちらは、「vintage shoes addict」(以下VSA)なるビン靴ブログです。1920s~1950s頃の高級紳士靴を紹介されておりまして、以前からちょこちょこと目の保養をさせてもらっております。で、このブログの「Spectator shoes」のページに今回の経緯が詳しく書かれています。 

それによりますと、

スポーツ観戦用の「スペクテイターシューズ」が様々に進化・派生しているようです。1920s頃にアールデコ調のスタイルを取り入れたものが出現。1930s頃には涼しさを獲得するために「ベンチレイテッド」が登場。1940s頃にそれがさらに進化して「メッシュ素材」とのコンビネーションによりさらに機能性を増した、との経緯のようです。

ちなみに、VSAさんでは、

穴開きスタイルのものを「The Perforated Spectator Shoe」、

メッシュタイプを「The Ventilated Spectator Shoe」と紹介されてます。

日本だと穴開きを「ベンチレイテッド」、メッシュのを「メッシュ靴」と呼ぶことが多いような。まあ、どっちでもいいですけどね。

 

そんなベンチレイテッドシューズですが、

皆さん、欲しいですか? 私は以前はそれほどでもなかった。なぜって、世間一般の目線から見ればこれってかなりの「ゲテモノ」だと思うんですよね。言い過ぎ? いや、きっとそうでもないはず。我々の感覚が麻痺しているだけに思える。

また、元がスペクテイターシューズということもあって、ベンチレイテッドもメッシュも、ツートンカラーのモノが多い。そのことが強烈な個性にさらに拍車をかけている。

欲しいか or 欲しくないか。

と問われれば、欲しいです。そりゃね、大変貴重だし、そもそも大変美しく素晴らしいペアです。ビン靴フリークとしては愛でてみたい。そう、鑑賞用あるいは史料としては大変素晴らしいのですが、実際に履くとなると「???」。

そもそも普通のスペクテイターシューズですら出番は僅かです。このデコラティブなツートンの靴は、一体全体いつ、どこで、どんなふうに履けばよい? ワカラナイ。

 

せめてワントーンならね。

私がしばしば購入する「ETSY」なる海外サイトの出品物の写真を引っ張ってきました。こいつはデカいし高いんで買いはしないのですが、先程のクロマメさんのTOWNCRAFTもそうですが、「1色」であればブローグシューズの延長のようにも思え・・・、はしないけど、まだそれなら何とか履けるかもと思う次第です。

とはいえ、

マイサイズのVentilated shoes。そもそもどこで売ってるんですかね。海外サイトのはでかいのばかりでどれもお値段も高い。国内はどうかと言いますと、ツートンかワントーンかを問わず、そもそもリユースショップでは見かけない。SUPER8SHOESさんのもメッシュ靴がほとんどのようです。私、試しに1足買ってみようと思うのですが、

どこで買えばよい?

 

次回に続く)

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