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Alfred Sargent for DAKS

こんにちは、ばしです。

 

古靴に遭遇した場合、2000円でお釣り、の値段なら、迷ったら持ち帰ることにしてます。が、実際は消費税入れると2000円を超えることも多い。なので、最近は「2000円でお釣り」ではなく、「税込3000円でお釣り」にバーをあげました。

それ以上の値段の靴の場合、迷ったら買わない。

もしくは、お買い得と思える程度にまで安くなったら買う、と決めてじっと待ちます。で、値下げされないままで売れてしまったら、その靴にとっての運命の人は私ではなかったということであり、靴にとっては幸せなことと納得するようにしてます。

で、そんな価格帯のやつで、しょっちゅう顔をのぞかせるリユースショップの棚に永らく鎮座しているのを見続けてきた馴染みのやつが、いつしか「●%OFF」の赤いハンコが押されているのに遭遇すると、不憫に思えてしまい、持ち帰ることとなるわけです。

今回のはまさにそんなやつ。

こいつ。

 

Alfred Sargent for DAKS

明るい茶色のチャッカ。いつものリユースショップで遭遇したのはおそらく半年以上前です。夏になり、季節外れになったからでしょうか、20%オフの赤いハンコが値札に押されてました。ちょうど割引クーポンもあったので、この機会に持ち帰ってきました。

ロゴは擦り減ってまが、インソックには「DAKS LONDON」の箔。イギリスのアパレルブランドのモノです。

内側の印字によると、サイズはUK7ハーフ。中敷き1枚入れてちょうどなサイズ感です。「SEAMAN」というのはこのチャッカのモデル名でしょうか。ファクトリー名はどこにもありませんが、記載内容をみますと、おそらくアルフレッドサージェント製。

 

 

Alfred Sargent アルフレッドサージェント

詳しいブランド略歴がありましたので、長いですが転載します。

1899年、アルフレッド・サージェントが息子のフランクとハリーとともに、イギリス・イングランドのノーザンプトンシャー州ラッシュデンの町に「Alfred Sargent & Sons」を設立。

1915年、工場をノーザンプトンシャー州ラッシュデンのポートランドロードに移転。この工場はラッシュデンで初めて電気を使用した工場であり、従来のガスライティングから大幅に改善を果たした。

1940年台、フランクの息子・デリック(アルフレッドの孫)が経営に加入。ノーザンプトンシャー州の靴産業が驚異的な成長を遂げる時代であり、アルフレッド・サージェントはその人気の中心的なブランドであった。

1960年台、第4世代(アルフレッドの曾孫)のポールとアンドリューが経営に加入。時代により徐々に変化するファッションスタイルを取り入れていった。

1999年、ポール・サージェントの経営の下で「Alfred Sargent & Sons」は創業100周年を迎え、老舗靴ブランドとしての地位を確立した。

2018年現在、ポートランドロードの工場で少数のマスター職人により、靴の製造が続けられている。 (革靴.JPさんより)

 

私にとっては2度目のアルフレッドサージェント。20年ちょっと前に一度お世話になりました。

「ノーザンプトン」ではなく、「ノーザンプトンシャー」。この響きを聞くと、おお、まさに王道英国靴、なんて思ってしまいます。ブランドとのコラボやOEMでの提供が多いようですが、歴史も実力も折り紙つきの英国シューメイカーです。

スムーズレザーのチャッカは持ってません。夏向きではないですが、夏の間に手に入れておきましょう。早速手入れです。

 

ステインリムーバー

まずは左をステインリムーバーで汚れ落としです。この手の明るい茶色のアッパーは、水分を吸いこんで色目が変わります。で、見た通り、トゥの状態はあまり良くありません。削れてるのか、汚れてるのか。しつこい汚れかもしれないので、こいつを投入です。

 

LEXOL LEATHER DEEP CLEANER

レクソル投入です。透明のジェル状のクリーナーを歯ブラシにとってゴシゴシと泡立てた後拭き取ります。うーん、乾いたらどうなるのか、一抹の不安が。ちたみに、右のトゥはもっとひどいです。前後しますがこんな感じ。

削れ>汚れ、でしょうか。まあ、前に進むしかありません。

次いで、

 

デリケートクリーム

指にとって塗り込みます。水分と栄養補給。チャッカはアッパーの面積が大きいので、クリームの消費量も多い。経済的ではないですな。

 

サフィールクレム ライトブラウン

まさにドンピシャの色目のクレム。シアバタ―たっぷりなこいつも、私は手で塗り込んじゃいます。ウエスで乾拭きして、次。

 

コロニル1909

サフィールクレムで終了、でもいいのでしょうが、なんとなく最後はこいつ。艶感が増すというか、ルーティンになっているからというか、まあ、安心します。

最後に、コバ周りにワックス入れて、右足完了。

右も同様にメンテして終了です。
ビフォーアフター。

【BEFORE】

【AFTER】

【BEFORE】

【AFTER】

あらためて、全景。

ムラ感残ってますがしょうがない。
色目は素敵です。まあ、これで良しとしましょう。

こいつを持ち帰って来た最大の理由がこれです。

ダブルソール。

シングルよりもダブルソールが好みです。この手のチャッカブーツって、ソールはシングルのモノの方が多いように思います。

すっきりしていて綺麗ではあるのでしょうが、アッパーのボリューム感に対して、少し華奢なように感じてしまいます。

楔形のトップリフトに釘打ちヒール。レザーソールはビブラムのハーフラバー装着済み。で、ダブルソール。ガシガシ履けそうです。

いつでも出動できます。

 

が、やはりブーツですし、夏向きではないですよね。

梅雨もまだ明けてないのになんですが、

秋よ、早く、来い。

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