こんにちは、ばしです。
今回は昨年12月の10足目のご紹介です。
ええ、二桁の大台に乗ってたみたいです。もうね、ほんとに2月も半ばというのに、1月の振り返りどころか昨年12月の振り返りすら出来ないままここまで来ました。
ですが、これで最後です。沢山買った昨年12月分の紹介もいよいよこれでLASTです、靴だけにね、言うてる場合か。
昨年12月半ば過ぎのこと。大阪市内にセカストの新店がオープンしました。そのオープン初日、会社帰りに早速足を運びゲットしたのは2024年の締め括りにふさわしい英国靴でした。
こいつ。
Alfred Sargent for J.CREW
ポッコリしたUチップ。
ソックシートには「J.CREW」の文字。
ライニングにはアルファベットと数字。
サイズは8E。MADE IN ENGLANDとあります。このペア、アルフレッド・サージェント製と思われます。新店のオープン価格か何か知りませんが、こいつ、税込5500円でした。今は亡きサージェントの靴が5500円なら買いです。あとは、UK8Eのサイズが大きすぎないかどうかが気になるところです。
メンテ前でしたが、1月に履き下ろしてみた。
仕事履きではなく休日用のカジュアルな靴下だとちょうどよい感じです。サイズはオーケーそう。この日は兵庫の山手のお寺に御朱印もらいに出かけたのですが、足元にはうっすらと雪。前日に降ったみたい。
ですが、こいつ、ウェッジソール仕様です。多少の雨や雪やぬかるみはもろともしないでしょう。
気になることはといいますと、
この甲の皺です。
右足は問題ないのですが、左足の皺がきつい。シューツリーを入れてもらえなかったからなのか。あるいは入れていたけれどもこうなったか。左右で足の大きさが異なるとか、歩き方の所為とか。あるいは、クオリティは左右で個体差が出ることもあると聞きます。そもそもの革のクオリティレベルが左右で異なるのかもしれない。
使用する分には全く問題ありませんし、間近で見なければそうとはワカラナイし、周囲の誰もそんなこと気にしないのでしょうが・・・。若干気にならなくもない。メンテしてどの程度改善するでしょう? まあ、改善しなけりゃそれはそれで構わないわけですが、できることなら改善したい。よくない結果となったら嫌だな、ということで、こののち1か月放置しておりました。
その間、シューツリー突っ込んだままにしといたのですが、多少はマシになればと期待しておりましたが、見た目にはあまり効果なかったかも。あとはメンテしてどの程度改善するか。そろそろ、いい加減先延ばしはやめようと勇気を出したのが一昨日夜のことであります。
ツリーと紐を外す。
さてさて、どうですかね。
いつも通り、まずは左から。
LEXOL
歯ブラシで出し縫い糸付近を掻き出し、そのままアッパーもこする。
汚れもワックスの類もないようでしたが、うーむ、どうなのでしょう。
リッジウェイソールはめちゃキレイになった。
RenoMat
念のため、強力リムーバーも投入。
布にとって優しく撫でたらそれなりに黒っぽくなりました。見た目にもすっきりしたような気がする。
デリケートクリームもどき
いつもの百均のヒト用クリームをたっぷりと塗り込む。
内側からもたっぷりと。特に甲の部分は入念に。
じっくりしっかりと中まで浸透しますように。
クリストフポーニー・レザークリーム
アンティークの家具職人が作った革用クリームを投入。
クリーム、との名称ですが、油分たっぷりのオイルクリームです。
これも甲部分には入念に塗り込んどいた。
向かって左、右足も同じ手順で4ステップ。
このまま24時間放置です。たっぷり塗り込んだ水分の適度な乾燥と油分の浸透を待つ。
☆
☽
☆
24時間後。昨日の夜です。
まあ、いつもな感じにしっとりマット調になりました。
特段傷んでいたわけではないので、全体的に薄く塗りこみ、甲部分だけ2度塗りしたのですが、皺の感じはあまり変わらずかな。
さて、仕上げていきましょう。
とりあえず余分なクリームをLEXOLで拭ったら、
コロニル1909(ムショク)
いつものクリームで仕上げ。
両足にしっかり塗り込んで、靴紐を通し直したら、
メンテ完了!
左右で雰囲気が異なりますが、まあこんなもんで。
【BEFORE】
【AFTER】
左足、シューツリー抜いてみた。甲の皺、多少はマシになったような気がするようなしないような。写真ではわかりづらいですが、水分たっぷり吸わせて乾燥させましたので、少しばかりはしゃきっとしました。まあ、履けばまた元に戻るんでしょうけどね。
【BEFORE】
【AFTER】
ほかはあんまり変わらない、かな。
真っ黒ではありません。そもそも、いわゆる「茶芯」のアッパーのようです。
と思ったら、左足の外側の羽根の部位だけ色が違うようです。
あらためて見てみると、
そもそも左右で革の雰囲気が異なる。
やはり右足(向かって左)の方が革のクオリティが高いように思える。
まあ、遠目で見たら・・・、甲以外はそんな違わない、ということにしておこう。元来、あまり細かいことは気にならない性質(たち)な私です。
まあ、そんなわけで、
バックシャンもカッコいいし、
ボリューミーなトゥの雰囲気がサイコーです。
Uチップは沢山持ってる私ですが、カジュアルに合うこんな感じのUチップは持ってなくて、前々から欲しいと思っていたのでした。
それが、
「隠れサージェント」
というのが僕らしい。それも含めて、素敵なペアをゲットした1年の終わりだったのでした。1年の締めくくりに相応しいペアです。
そのあとインフルエンザで寝込んじゃったんですけどね笑。
(おしまい)
サージェント、ホント見かけなくなりましたね
私も一足ほしいなぁーと思うのですが、なかなか難しいなと。気長に探してみます!
トゥのシワですが、銀浮ってわけではないですか?絞った濡れタオルを置いておくと改善すると聞いたことがあるような…
ばたさん
こんにちは。ほんと、サージェント見る機会減りましたよね。じょうたいのよいものは以前より値段高いし、安いものは状態の良くないものばかり。ずいぶん以前綺麗なPTBを売っ払ったのですが、ちょっと後悔してます。甲の皺ですが、銀浮ではなかやはり革の品質っぽいです。丸洗いしてテンションかけて乾かして、とも思ったのですが効果なさそうで今回はやめました。そのうち、念のためやってみようかと思ってますが、左右でこんなに革質に差がある個体は初めてです。こんなのもあるんですね笑
2021年に倒産したAlfred Sargentですが、フランスの大手靴販売店であるBowen (https://www.theworldofshoes.com/brands/bowen/)が商標を買い取ったようです。Alfred Sargentのサイト(https://www.alfredsargent.co.uk/)を見ると住所もパリに変更されています。元々BowenはAlfred Sargentの株主だったようです。ブランドだけでなく製造工場も買い取ったぽいのですが(不確か)、販売はフランスのみに縮小しているようです。一応サイトではワールドワイドにオーダーを受け付けているのですが、価格もそれなりですし二の足を踏む方が大半でしょうね。
BadDogさん
こんにちは、てっきり消滅したものとばかり思ってました。調べてみたら確かにBOWENとサージェントのダブルネームのモノも過去に流通してたようですね。工場も含めて、ということであれば品質も従来通りで何よりですね。オーダーのみということはなかなか現行サージェントとのご縁はなさそうですが、今後もこつこつと探してみようと思います。情報ありがとうございました!