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Alfred Sargent for REGAL をメンテ

こんにちは、ばしです。

 

毎週のように行う古靴のメンテナンス。

いつも週末の午後に行うことが多いのですが、今年は例年より梅雨明けが早かったこともあり7月前半にして屋外での作業は苦行になりつつあります。

もうね、やばいですね。クソ暑い夏場はクーラーで冷えたリビングで作業するのが快適で良いのですが、アッパーの色目のちょっとした変化などを実感するうえではやはり太陽光の下での作業のほうが良いです。

私の場合、ブログ記事用の写真を撮って「ビフォー・アフター」なんてこともやりますので、屋内で電球の照明だと違いが分かりづらくて困る。

アッパーの肌理や細かな傷などの状態となりますと撮影時の照明の影響はさらに大きい。まあ、これは撮影の腕前の問題なのかもしれませんが、その腕を磨く予定はまったくありません。

そんなことする暇があるなら靴を磨くもしくは靴磨きの腕を磨きたいものであるなぁ

などとつまらぬことを考えていた先週末は土日2日とも諸々予定がありまして靴磨きはゼロ。まあ、そのような週末があっても良いわけですが、メンテ作業がなしだとブログ記事のネタに困ってしまいそれはそれで問題です。

記事のネタと屋外でのメンテ作業の両立を図れる良い手立てはないものか?

思いついて早速やってみた。
メンテナンス対象はこいつ。

 

 

アルフレットサージェント製のリーガル

薄い茶色のアッパーのプレーントゥ。

こいつは先週金曜日に紹介したです。この個体についての新たな情報はないのですが、ソックシートのアルファベットのみの「REGAL」ロゴから2002年以降のモノであることは間違いないかと思われます。

薄い茶色のアッパー。

色目に大きな変化がない程度にすっきりキレイにしたい。爪先に小さな小傷もあります。屋内だとこのニュアンスが分かりづらいんですよね。なので、こいつのメンテナンスは必ず屋外でやると決めていた。ということで、

只今の時刻、【05時45分】です。

朝です。早朝です。このくらい朝早ければ外もさほど暑くはないだろう。とはいえ夜明けの早い夏場ですので明るさは十分。ということで、昨日早起きして、暑さは控えめなれど蝉の声が早朝から響く中、仕事に出かける前にひと作業行ったのでありました。

いつも通りまずは左足から。

 

 

LEXOL

汚れ落とし。

水分を吸って少しだけ色が濃くなりました。

 

 

RenoMat リムーバー

汚れはさほどないけれど、ムショクのワックスなどが塗られているかもしれないので強力リムーバーで念のため。

見た目の変化はあまりなし。

 

 

デリケートクリームもどき

いつもの百均のヒト用クリームで保湿。

少し色が濃くなってますが、これ以上は濃くならないように願いたい。

 

 

クリストフポーニー・レザークリーム

アンティーク家具職人が作ったオイリーなレザークリームで油分補給。

今は切らしてしまっているのですが油分補給は以前はタピールのを使ってました。リキッドタイプのモノはより浸透しやすい代わりに今回のような色の薄いアッパーだと色が濃くなりすぎる。メンタムみたいなクリームタイプだと薄く塗布でき量もコントロールできてよい。固形と液体、2種類準備しておけば万全ですね。タピール、そろそろ買い足さねば。

 

さて、うっすらオイル入れましたので気持ちばかり浸透の時間を設けましょう。その間にソールの手入れ。

ソールトニックみたいなやつを入れて、トラディショナルワックスとコロニル1909ニュートラルを入れました。いつも通り。で、アッパーの仕上げ。

 

 

コロニル1909(ニュートラル)

少し色が濃くなって、ムラがなくなったような。

まあ、悪くないのではないでしょうか。
最後に、少しだけニュートラルのワックス入れます。

 

 

サフィール・ビーズワックス

汚れ防止&雨濡れ防止の意味を込めて。

汚れたら目立ちそうだし、濡れてシミになっても嫌だし。左足のメンテはこれでコンプリート。右足も同じ手順で整えたらメンテナンス完了です。

 

 

【BEFORE】

【AFTER】

色目がほんの少し濃くなって艶やかになった。予定通りの仕上がりです。

 

【BEFORE】

【AFTER】

ソールもキレイにしといた。

コバにもワックス入れて磨きました。

二段&二重に縫われていることがチャームポイントなわけですが、

ぱっと見にはそうとは分かりませんね。

あ、いや、後ろから見ればわかりやすいけど、

まあ、後方からこの近さで見られるなんてことはない。だけれども、まあね、自己満足とは自分だけの密やかな歓びであるわけで、よろしいのではないでしょうか。

もう一つのチャームポイント。ソックシートのリーガルの文字と内側の手書き文字のダブルネームなわけですが、これも履いたら見えんし。かつ、これを見て「あ、いいですね、サージェント製なんですね」などというコメントくれそうな友人もいない私です。

で、あらためて、こいつサイズ表記は「8」とあります。米国由来のリーガルの英国製の靴のサイズ表記はUS?UK?まあ恐らく【US8】と思われます。なぜなら、

足を入れたらそんな感じだから。昨日早速履き下ろしてみたわけですが、ほんとにサイズ感はちょうどです。

ただ、見た目には結構大きいです。

大きいというか長いというか。アウトソールの全長が31センチほどあります。ロングノーズ気味なスタイルであることに加え、コバが通常よりも張り出していることで長くなる。

けどまあ分厚いソールが黒に近い色目なので、全体としては引き締まって見えると思います。

昨日丸1日履きましたが、分厚いソールが硬い割にはさほど疲れることもなく履き心地はグッドでした。ロングノーズな靴はあまり得意でないのですが、爪先を引っ掛けることもなくて、この程度の長さなら私にも履けそうです。

サイズが合わなきゃ転がすつもりでしたが、思いのほかしっくりいい感じです。こいつ、色目は夏場向けでしょうけど、形としては上着にネクタイ締めたスタイルのほうが似合いそうですね。チャコールグレーのスーツに合わせてみたい。ええ、ジャケパンよりもスーツがいいかな。

 

次の出番は十月だな。

 

(おしまい)

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