Allen Edmodns Byron(zazaコレクションその4)

こんにちは、ばしです。

 

今年こそ買い控えると決めた2026年。

ええ、ホントです。頑張ってます。パトロールは継続しておりますが、今月まだ1足も買ってません。えへん。なにしろ、昨年我が家にやってきて手つかずな奴らが沢山おります。そんな2026年。当面の古靴への取り組み方はどのようなものかというと、

「順次メンテして順次転がす」 または
「順次メンテして順次履き下ろす」

となる。「漁る」はしばしお休み。で、優先順位は「履き下ろす」。靴は履いてなんぼです。ていうか、手に入れた靴には早く足を入れたいし。この上での障害は「寒さ」。靴メンテは屋外派な私は寒いのがかなり苦手であります。そんなに寒けりゃ屋内で作業すれば良いわけですが、できればそれは避けたい。理由が二つあります。

 

一つめの理由は「ニオイ」。

シューケアグッズはモノによってはひどくニオイます。そのようなアイテム使用時だけ屋外で作業と言うのも面倒です。特にニオイ最強のRenoMatは屋内ではやはり使いづらい。有機溶剤系のグッズの屋内使用は家族の不評を買ってしまうため避けた方が無難です。

二つめの理由は「写真」。

ブログ記事用の写真を必ず撮るわけですが、屋内だとリアルに撮れない。光量が足りずシミなどの不具合が隠れたり、逆に照明があたって実物よりも光って綺麗に見えたり、なんてこともしばしば。ビフォーアフターで変化の有無と程度を実感する上ではやはり屋外の自然光が良い。

そのような考えもあり作業はできるだけ屋外が望ましいのであります。

 

幸いなことに、

今月は二十日・大寒までは晴天の暖かな週末が多かった。鬼の居ぬ間にメンテです。マスタングペーストでじっくり油分補給を行う時間をかけるものと、サクッとメンテしてすぐに履けるもの。とりまぜて1日に複数足同時にメンテというのが最近のメンテスタイルです。

先週末はzazaさんから譲り受けたペア2足をメンテしました(「zazaコレクション」記事一覧参照)。1足は油分浸透中、2週間ほど寝かせます。もう1足は比較的年代の新しいやつ。いつもの手順でメンテして、早速に履き下ろしました。

 

 

Allen Edmonds Byron

見慣れた縦文字ロゴ。
モデル名はByronバイロン。

アレンの内羽根パンチドキャップトゥです。

アレンのこのスタイルといえばFifth Avenueがメジャーです。ググってみますと「Byronが廃盤となりその後継にFifth Avenueが登場した」なんて記事に多々ヒットしますが、いや、それは少しばかり違うようですね。斜体ロゴ期=1980sのFifth Avenueも普通に存在しますので、「前・後」ではなく共に併存していた、というのが正しい。その後Byronは廃盤となりFifth Avenueは今も継続しているというのが正確なところかと。

そんな両者の違いは何か。「Byronの方が幅広甲高で日本人向けの木型を使用している」なんて記事にもヒットするのですが、うーん、それもどうなのでしょう。アレンはサイズ展開がきめ細かくて、サイズは「US6~US15」まで、ウイズは「AAA~EEE」までの9段階の展開です。これにより、既製靴なんだけれども自分の足にぴったりフィットする靴に出会える、と言われています。

なので、特段Byronだけが幅広甲高なわけではないでしょう。まあ、木型が違えば多少はフィット感も異なりますでしょうから、ひょっとしたら噂通りの差異は感じられたのかもしれませんが。

今回のこのペア。「EEEウイズ」です。

幅広甲高の日本人の足にもフィットするであろう「ウイズMAX」であります。EEEの下の4桁の数字「2034」がByronのモデルナンバーを、その右、「1710」の4桁目「0」が製造年の下一桁を表しています。

製造年代ですが、縦文字ロゴは1990s前半~2013年頃までと言われてますので、こいつは「2000年製」もしくは「2010年製」となる。さて、どちらなのでしょうね。Byronがいつ廃盤になったのかが分かれば手掛かりにもなるのでしょうがよく分らん。

Byronは日本での流通量は少なかったようですが、本国ではFifth Avenue同様に人気モデルであったようで「2010s後半までラインナップされていた」なんて噂もあったり。なもんで、2000年か2010年か、どちらなのかはよくワカラナイ。まあ、どちらでも良いかな。こだわりはない。

アレンの靴は十足ほど持ってますが、

キャップトゥはこれが初めてです。なもんで比較はできないのですが、写真で見かけるFifth Avenueよりトゥはぽってりとしていてラウンド気味なような気がする。

EEEウイズなことも影響あるのでしょうが、ウイズとは「甲周りの長さ=幅と高さ」の話です。「幅」だけではない。けどまあ、両者を比較した場合トゥの形状に木型の差異が表れている、のかもしれない。そうでないかもしれない。

うーむ、

実際どうなのかは実物同志を比べてみるほかないね。こいつ履いてビン靴ショップに出掛けよう。でもって、8EEE同志で比べてみるしかない。よし、そうと決まれば早速にメンテせねばなりません。ということで、先週末に手入れしました。

いつも通りまずは左足から。

 

 

LEXOL

zazaさんは私同様ワックスはあまり使わない派のようで、さくっと汚れ落とします。

水分を吸って少しだけ色が濃くなった。

 

リッチデリケートクリーム

アボカドオイル配合のやつを投入。

大きな変化はなし。

 

TAPIR レダーオイル

油分補給&捕獲&追加の汚れ落とし。

だいぶ色が濃くなった。

 

ソール周りのケア

オイルが少しでも馴染むよう10分ほど放置、その間にアウトソールとコバ周りをケア。

まずまず。
最後にアッパーを仕上げます。

 

 

コロニル1909(ムショク)

いつものクリーム投入。

ワックスなしですがトゥが結構光ります。ワタクシ的にはこのくらいの光り方がほど良い感じで好みです。右足も同じ手順で手入れしまして、メンテナンス完了であります。

 

【BEFORE】

【AFTER】

整いました。よろしいのではないか。

 

【BEFORE】

【AFTER】

やや乾燥気味でしたので、もろもろ入って色がワントーン濃くなりました。

履き口含めノーダメージ。分厚く柔らかそうなアッパー。

アウトソールもへたりなし。
トップリフトも交換されていていつでも出撃可能です。
これは足を入れてみたくなるね。

入れてみた。

人差し指がすっぽり入る。
カジュアル用のやや厚手の靴下でこの状態。
やはり甲周りが相当に緩いです。

甲の隙間にも小指が余裕で収まります。US8Dの私にとってUS8EEEは大きな作りです。中敷きでサイズ調整しましょう。

以前百均でっ購入したやつ。

かなり分厚い。
ちょうど良いのではないか。
装着してみる。

 

【BEFORE】

【AFTER】

ぐぬぉぅ。

ライニングの印字が隠れる寸前であります。中敷きの縁(ふち)が巻き上がっていることを差っ引いても結構底上げされたと思う。そもそもウイズ大きめであるわけですが、何よりも甲の高さの是正が主目的であります。なんせ「ウイズEEE」ですので「ウイズD」の私には相当程度に緩い&甲高であります。ですが、分厚い中敷きでかなり是正されるのではなかろうか。

 

ところで、

話は遡り冒頭の「Fifth Avenueとの比較」の件ですが、運よくebayで8EEEのペアを発見しました(当該ペアこちら)。すでにendedとなっているのですが、正面からの写真がありましたので拝借&比較してみました。

どうでしょう?

爪先側が見た目にも明らかに違う。FIFTH AVENUEはすっきりしてます。方やBYRONのトゥはかなり丸いというか、幅広というか。ウイズが同じこのにそくですが、爪先のゆとりの程度は結構な差がありそうです。

どちらが「合う・合わない」は、幅広甲高云々ではなく、足の形状が「エジプト型」「ギリシャ型」「スクエア型」のどれかによるんでしょうね。日本人はエジプト型(親指が最も長い)が多いらしい。欧米の方はギリシャ型(人差し指が最も長い)が多いそうな。まあ、サイズ展開豊富ですのでどっちでもいいんでないかな。

 

てなことで、ギリシャ型の私の足を入れてみた。

おお、厚手の中敷きがいい塩梅です。内羽根が完全に閉じ切らないほどに甲周りがタイトになりました。仕事用のソックスはこれよりもやや薄手ですので、締め上げたらタイトに閉じてちょうど良いのではなかろうか。あとは実際に歩いてみて、中敷き調整で問題がないか、ですね。

 

昨日早速履き下ろしてみた。

うん、グッドです。分厚く柔らかなアッパー。釘を一本も使わない柔らかな履き心地のアレン。クッション性の良い中敷きが追加されたことでさらに柔らかな歩き心地になりました。

羽根はもっと閉じるかと思ったけどそれほどでもない。ですが、履いてるうちに中敷きが沈み込んでぴっちりとなるように思える。

ドレス感が強くフォーマルな印象のキャップトゥですが、丸いトゥに明るい茶色ということで割とカジュアルな印象です。フォーマルと言うよりはむしろカントリーな雰囲気も。なもんでウールタイ&コーデュロイジャケットに合わせてみた。スーツでなくジャケパンばかりの僕には持ってこいであります。

それにしても丸っこいトゥです。

その昔、三十数年前にロンドンで買ったキャップトゥがちょうどこんなでした。ロングノーズなスタイルが苦手な私にとりまして、このぽってりとしたクラシカルな雰囲気は大変好みであります。ラウンドトゥの中でもかなり短めのトゥ。このくらい短いと色気はないのだけれど代わりに安定感は抜群です。

そんなトゥ・キャップが堪らない。

そしてそれが大好きなアレンというのもまた嬉しい。多くの米国靴メイカーがクローズとなった中で今も続くアレン・エドモンズ。続くには理由があるわけですが、アレンの場合はやはり「履き心地の良さ」に尽きる。Byronのこの爪先は正にそれを体現しているようにも思える。

まだアレンを履いたことがない人には是非一度試してみて欲しいな。新品は高いけれどユーズドはこなれた価格ですし、現役メイカーゆえ年代の新しいモノも多く流通してます。個人的にはこのペアと同様の「縦書きロゴ」がおススメです。米国靴ゆえ見た目にはごつくて頑丈そうに見えますが、とても柔らかな履き心地&歩き心地です。アレン、サイコーであります。

 

嗚呼、また宣ってしまった。

 

(おしまい)

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