Freek2Freek

Allen Edmonds Winhall

こんにちは、ばしです。

 

買い控え中につきリユースショップ巡りも一休み中。

替わりにエアー靴漁り。国内外WEBサイトの定期的なパトロールは欠かせません。目当ての品はなくとも、どんなビン靴がどの程度の価格で売り買いされているのか、情報収集は欠かさない。継続は力なり、です。

そんな折、ebayで初めて見るアレンのモデルに遭遇。おお、お買い得価格。海外発送は未対応とのことでしたが、セラーにお願いしたら、送料結構かかるみたいだけとそれでもよいのか、とのこと。

うん。よい、よい。
送料と本体価格が同じくらいでした。まあ、安いわな。情報収集、のはずだったのに、買っちゃいました笑。4月の1足目のつもりが、思いがけず早く到着した3月の3足目。

 

こいつ。

 

Allen Edmonds Winhall

・モデル名:Winhall(ウインホール)
・サイズ:US8E
・品番:6418
・アッパー:Black Custom Calf / Black Custom Grain

中敷きのロゴが「縦ロゴ」。1990年代から2000年代の、比較的新しい年代のペアです。我が家の11足目のアレン。このロゴのタイプのモノは7足目です。まあ、古いものより最近のモノに出会う確率が高い、ということですね。

 

アレンは、昔のカタログがウエブ上で公開されていますので、掲載状況を調べることでおおよその年代判定が可能です(画像をクリックするとサイトにとびます)。

 

 

このモデルの掲載状況を確認しました。

2006年:なし✕
2007年:あり◎
2008年:あり◎
2009年:あり◎
2010年:なし✕

との結果でした。

 

初登場した2007年のカタログ。

どーんと表紙を飾ってます。華々しくリリースされたモデルだったようです。

見開きの右上に掲載されています。
画像小さいですが、「6418」が黒、「6448」が茶。

今回のは黒なんで「6418」。サイズは8E。年代判定のための4桁数字はありませんが、カタログによるとざっと15年ほど前のペアです。

Winhallとよばれるモデルは当初がカーフ&シボ、その後、シボ革部分がメッシュバージョンのモデルが加わり、2009年を最後にシボ革モデルだけ終了。約3年と、短命だったようです。

 

 

趣味で沢山の靴を買って履いて売って、なんてことをしてますと、当初持っていた一般的な感覚が徐々に麻痺してきます。

例えば、ワニやハラコなどのエキゾチックレザーしかり、スペクテイターなどのコンビ靴しかり。当初は「ああ、これは履くのに勇気がいるな、僕には無理かも」なんて思っていたはずなのに、慣れとは怖いもんです。いつの間にか違和感や特別感がなくなっている自分がいます。で、むしろ、今回のペアのような特徴的なものをみかけると、良くも悪くも「おお~っ」っとなる笑。

はっきりいってこのペア、とても変な形です。どう見ても普通ではない。感覚が麻痺気味の私から見てもそう感じるわけですから、一般的な感覚ならなおさらでしょう。きっと売れなかったんでしょうね。3年と短命に終わるのも無理はない。

 

ちなみに、2010年も継続していたWinhallはこんなペアです。

見開き右ページの下から2番目。茶のカーフとメッシュのコンビ。カタログの茶のペアは「6458 Chili Burnish Calf / Chili Weave」。ちなみに黒もあってそちらの品番「6408」。形はもちろんですが、「メッシュ」「イントレチャート」自体キワモノです。まあ、このスタイルを引き継ぐにはベターな選択といえそうです。

 

今回の「6418」のWinhallに遭遇してから、色違いの茶のペアや、メッシュのペアもebay等で探して比較検討しましたが、今回の「黒」で「カーフとシボのコンビ」がまだ一番履きやすそう、との結論に至りました。仕事でもギリ履けそう。履くぞ。

 

てなことで、儀式です。
いつも通りの手順でメンテです。
いつも通り、まずは左から。

 

ステインリムーバー

ワックスはなし。傷やダメージもなし。

最後に履いた後、手入れされぬまま靴棚につっこまれたまま、だったのでしょうかね。

 

LEXOL

コバ周りが特に埃だらけ。

コバにもあとで黒を入れた方がよさそうです。

 

リッチデリケートクリーム

特段乾きもなし。

まあ、いつもの手順で。

 

ブートブラックリッチモイスチャー

見た目の変化はなし。

ですが、もっちり、しっとり。

 

TAPIR レダーオイル

条件反射で。

マットな感じに。

 

コロニル1909シュプリームクリームデラックス

いつも通り。

トゥの肌理は細かいです。流石のクオリティ。

 

ビーズワックス

爪先だけ。2回塗り。

まあ、こんなもんかな。

 

ミラーグロス

2回塗り。

引き締まりました。

 

右も同じ手順で。なのですが。

右だけヒールカップの状態が良くない。小傷だらけ。

このくらいの細かな傷にはワックスが効果的なようです。

完了です。全景。

すっきりしました。
で、靴紐はいつもなら内羽根のペアの1穴目は外さないのですが、今回は当初から全部取っ払いました。理由は、イケてなかったから。変更しよう。

紐の通し方をパラレルに変更です。カタログは丸紐でしたが、通し方はやはりパラレルでした。8Eのこいつ、足を入れたら羽根がきちんと閉じそうです。そういうペアにはパラレルが良く似合う。ていうか、オーバーラップだと、折角閉じている羽根に隙間ができてしまいます。それはもったいない。

 

【BEFORE】

【AFTER】

オーケイ。いい感じです。

 

【BEFORE】

【AFTER】

ソールもヒールトップも傷みは皆無です。Eウイズですが土踏まずあたりも絞り込まれています。幅広、というよりは甲高、だったら嬉しいな。

バックシャン。

正面から見るよりは落ち着いた印象です。シボとスムーズのバランスがちょうどよいのかもしれません。

紐とその通し方にセオリーってあるのですかね。内羽根=パラレル、外羽根=オーバーラップ、などと言われているようですが、中古の靴を見てますと必ずしもその通りでなく、いろんな通し方を見かけます。また、平紐と丸紐、どちらが似合うのか。いつも感覚的に決めてますので、しっくりくることもあれば、選択を誤って逆に違和感を覚えることもあります。

今回のペアは、特徴的なデザインに加えて、アッパーもシボとのコンビと賑やかです。せめて羽根周りはミニマルな方が全体の収まりがいいのではないか。また、仕事で履くこと前提にしてますので、今時のモダンな意匠にクラシカルな雰囲気を足して中和させたい。

そんな考えから平紐に交換したのですが、今回のチョイスはどうでしょう。自分でいうのもなんですが、まあ、悪くはないかなと。

さて、あとは足を入れての印象がどうか、です。
早速履き下ろしました。

 

気持ちゆとりありで、薄手の中敷き1枚追加しました。それでも、予想通り、羽根はしっかりと閉じてます。それでいて、窮屈さやタイトさは皆無です。

あえてEウイズの靴を買ったわけではなく、たまたまEウイズだったわけですが、見事に結果オーライな感じです。当初感じたデザインの違和感も、もうすっかりありません。何度も眺めているうちに見慣れてしまった笑。

 

 

3月最後のペアは🎯あたりでした。だからというわけではないのですが、
4月最初のペアもアレンなんですよね。メルカリで買って到着待ちです。

私が、この趣味に足を染めたきっかけが、この年代のアレンでした。
縦ロゴのアレンとは特に相性がいいのかもしれません。

今回のWinhallに限らず、手持ちのアレンは手放す予定は皆無です。

アレンは、売れん。

ま、そんな感じ。

 

関連記事「ヴィンテージシューズ界への入り口(私の場合)」

 

モバイルバージョンを終了