こんにちは、ばしです。
このところ少し買い過ぎかも。
ですが、転がす専用やレディス靴も含めての話ですし、何万円もする靴などは買う気もさらさらありません。売って買ってと賑やかしくはありますが、収支も赤字気味ではありますが、ま、所詮はお小遣いの範囲でのお遊びです。あ、言い訳してしまった(汗)。
ただ、まあ実際のところ、昨年の同時期と比べても買い過ぎ、ではある。なぜか。一番の理由は「素敵なやつとの出会いが多い」ということかと思います。いくら沢山欲しくても、良いモノがなければどうしようもない。
そもそも、これまでさんざんに買ってきてますので、持ってる靴と似たようなやつはもう要らない。持ってないメイカー。持ってないスタイル。もしくは、よほど安いとか。自分用としてはそんなやつにしか触手が動きません。
今回はそんな、「安くて」「欲しくて」「自分用」、なやつ。
こいつ。
SINGLE MONK STRAP SHOES by MEERMIN
あれれ?なんか最近見かけたような。
そんな風に思った貴方はきっと「ふりーくつふりーくフリーク」だな(笑)。そう、このモデル、先月買ってソッコーで旅立った「転がす専用(その5)」のサイズ違いです。
とてもかっこよいスタイルなれど、残念ながら私には大きくて転がしたわけですが、できることなら自分用のマイサイズも欲しいな。で、今回はメルカリさんで遭遇してしまいました。
前回のペア、
サイズ「8」でした。私には大きかったですので、UK表示なんだと思われます。
今回のペアは、
見えづらいですが、サイズ「7」。UK7.5がジャストな私ですが、7でもいけることもしばしばです。今回はどうでしょう。
前回のソックシート。
擦り切れてしまっていてロゴもほとんど見えません。
今回のはこれ。
おお!くっきりはっきりです。転がしたやつよりも状態は良い。
中敷き奥の方にもフットプリントはほとんど見えません。数度履き程度だったのかも。で、値段はと言いますと、前回転がした値段よりも今回買った値段の方が安い。転がした際の粗利に数百円を足した値段でゲットできてしまいました。こいつ、牛丼並みに安く、そして、美味いです。あ、いや、食べるわけではないな。ま、そんな風に素敵です。
このONLYさんのペアは、スペインのシューメイカー「MEERMIN メルミン」に別注したものが多いようで、今回のペアもメルミン製と思われます。
本記事のタイトル、「オンリーの~再び」か「メルミンの~再び」か、どちらにするか悩んだのですが、こいつをプロデュースしてくれたことに感謝と敬意を表し、「オンリーの~」、とさせて頂きました次第です。実際、前回記事を書いた後にもいろいろと検索しておりましたところ、
「オンリーの靴のコスパがやばい」
的な記事に沢山遭遇いたしました。やはり「オンリーの~」なようです。で、見てみると大体がメルミン別注のモノ。おお、やはり皆さん感じるところは同じだな。自分用を買い求めても損は無さそうです。それらの記事に背中を押されてネットサーフィンしておりましたところ、数時間でこいつに出会ってしまった私なのでした。
サイズ、UK7、入るかな、大丈夫かな。
まずは儀式です。いつも通りまずは左から。
ステインリムーバー
汚れもワックスもなし。
LEXOL
ですがまあ、いつも通りの手順で。
デリケートクリームもどき
保湿なんてされたことはないでしょうから、
リッチモイスチャー
いつも通りしっかりと。
少し濃くなりましたが、少し緑っぽい黒です。
TAPIR レダーオイル
油分補給&保革。15分ほど浸透させてから、仕上げ。
コロニル1909(無色)
いつものクリームで。
少し黒さが足りないかも。
とりあえず、右も同様にメンテしました。
もともとの状態も良かったので、まあ、普通な感じです。
爪先、ワックス入れてみました。どんなもんでしょう。
【BEFORE】
【AFTER】
【BEFORE】
【AFTER】
少しは黒が深くなったかな。
高価でない靴は素人が手を入れても効果でない。
こんなやつほどプロに磨いてもらった方がいいんでしょうね。
機会があればお願いしてみよう。
さて、前回は大きくて転がしたわけですが、今回はワンサイズ小さめです。サイズ表記は「7」。おそらく「UK7」な訳ですが、普通ならUK7.5の私には小さいはずなのですが、イケそうな気がして。といいますのは、
ダブルモンクのペアを1足持ってます。
ユナイテッドアローズさんがイタリアのファクトリーに発注したものですが、こいつ、「UK7」なんですよね。当初ややタイトでしたが、履いてるうちにジャストに育ちました。
紐靴での調整ができないモンクストラップ。日本で企画したら、「大は小を兼ねる」ではないですが、少し大きめなウイズに仕上がってるような気がしてます。今回もそんな予感。
ほらね。良さげな感じっぽいです。で、ダブルモンク、そろそろメンテしなければ。さておき、サイズ、比べてみましょう。
!?
おいおい、どういうことですか。
キャップトゥの切り返し位置は同じなのに、爪先、だいぶ長いです。
私の場合、指先あたりの幅がやや細身な所為で、ロングノーズな靴はワンサイズ以上小さくてもいけることが経験上多いです。今回がまさにそんな感じ。
早速履き下ろしてみました。
やはりこいつにはジャケパンではなくスーツかな。
スーツ着る頻度が増えそうです。
上から見たら、角度によってはバックルが全く見えません。その分とてもドレス感が強く映る。ロングノーズ気味だし、やはりスーツで正解でしょう。で、このスタイル、サイドビューがカッコイイんです。写真、撮り忘れたんですけどね。
サイズ感、カカト、やや余裕あります。甲周りも全体的にゆとりあり。
US8.25E、といったサイズ感です。そんなのないけど。うすーい中敷きを1枚入れてもいいかも。なくてもいいかも。
ストラップに穴は3つ。一番タイト目にしてます。真ん中の穴で、靴下を厚手にしたらちょうどでしょうか。まあ、このままでも何ら問題はないのですが、タイト目フィットが好みですので、何回か履いてみて調整方法を検討してみたいと思います。
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「靴のクオリティは値段に比例する」、とはよく言ったもんで、まあ、それは事実なのだと思います。が、いい靴=高価な靴、というわけでもない。では、いい靴とはどんな靴か。といいますと、私見ですが、結局は、サイズ感なのかなと。
極論、ブランドや値段はなんでもいい。マイサイズで気に入ったスタイルの靴が結局一番です。いくら高級でも、足にあわなけりゃ本来の良さが感じられなくてあんまり意味なさそうです。履いてるうちに型崩れもしやすでしょうし、長持ちもしなさそう。何より、大きめサイズの靴を履いてる人って、周りから見ていて意外とそうと分かります。あまりカッコいいもんでもない。
ジャストサイズの靴は、履いていて気持ちよいです。背筋もシャンと伸びますし、1日履いても疲れない。気に入ったスタイルだと足元も軽やかになる。そんな風に颯爽と歩いている人は、「靴のことをちゃんと分かってる人」に見えますし、安物履いてても周りからは「どこの高級靴かな」、なんて風に思われがちです。
そんな風に、ブランドモノでなくて、高級靴でもないものの中にも、自他ともに認めるいい靴って、今の時代は探せば結構あるんだな。こいつを見てあらためてそんな風に思った次第です。
まあ、サイズはドンピシャジャストではないんですけどね。履き心地、歩き着心地ともに申し分ありません。それでいてスタイルは抜群。なのに、コスパも素晴らしい。なかなかこんなのないのではかな。
とても良い買い物ができました。とてもハッピーな私です。
ま、大体いつもそうなんですけどね。
(おしまい)