BROOKS ENGLISH by EDWARD GREEN

こんにちは、ばしです。

 

まだまだ寒い中ではありますが、

さぼってた週末の作業、そろそろと再開中です。屋外で靴メンテ始めました。寒いのが苦手な私としましては「冷やし中華始めました」なんて季節が待ち遠しいわけですが、我が家に最近やってきた靴たちもいつメンテしてもらえるのかと首を長くして待っております。

昨年12月にゲットした中で2足ほどまだ手つかずなままです。まあ、理由は様々あるわけですが、いつまでも捨て置けないと三連休初日の昨日、ようやく1足手を入れました。まだ足は入れてません。まあ、理由は様々あるわけですが、その辺も含めてご紹介。

こいつ。

 

 

BROOKS ENGLISH

ブルックスブラザースの英国靴といえば「PEAL&CO」なわけですが、かつてはそれ以外にも様々なシューメイカーに手によるものが存在しました。それが「BROOKS ENGLISH」。チャーチやチーニーほか、色んな英国靴メイカーのものがあるのだそう。

以前1足持ってました。

黒の内羽根ウイングチップ。M75ラストの“DEVON”という1980年代後半に姿を消したチャーチ製のブルックスイングリッシュ。私には少しでかくてすぐに転がしたような。ずいぶん前の話です。

久々の今回のやつ。

内側に手書き文字発見。モデルNo.「508」。サイズは8と1/2。ラストは「35」。

今回のペアはエドワードグリーン製のようです。

1980年代にフルスティック氏により「TROONトルーン」と名付けられたEGのシングルモンク。そんなTROONは、年代によってストラップの太さやバックルの形状が異なるらしい。

色々と調べてみましたところ、同じバックル形状のペアが1970年代として紹介されている記事を見つけたのですが(こちらのMUUSEOさん記事)、こいつも1970s頃なんでしょうか?

まあ、別に80sでも90sでも構いません。トルーンでもトルーン以前でもそれ以外でもOK。兎にも角にも、EG製の靴が一足もないなあ、また1足欲しいなあと思ってた矢先に出くわしたもんでびっくり。相も変わらずラッキーな私です。

ソールはヒドゥン仕上げ。

ライナーも奥までレザー。

あちこち薄汚れてはおりますが、アッパーの肌理は細かそうだし、ステッチも細やかで正確に縫われているっぽいです。そんなペアが毎度のことながら激安でした。今回はセカストで2千円ほど。ぐおお、ラッキー。

ですが、安いのには理由がつきものです。

がーん。裂けてます。

「ビン靴の踵履き口のダメージの見本」

みたいなやつです。こんなやつを待ち帰るやつなんていないんでしょうね。ですが、たまにいます。私みたいなやつ。こいつはリペアして履きます。ていうか、リペアせねば履けない。

と、その前に、まずはメンテしましょう。
いつも通り、まずは左足から。

 

 

ステインリムーバー

茶のワックスが少しばかり塗られてました。

結構乾いてそうです。

 

LEXOL

シューツリー入れたら踵が「ミシッ」といったので、何も入れず作業中です。

コバ回りを歯ブラシでしっかりと掻き出しました。

 

RenoMat リムーバー

まだなんかワックスが残ってる気がして、

強力リムーバーにご協力頂いた次第。

 

デリケートクリームもどき

いつもの百均のヒト用クリームをアッパーに、踵内側にと、たんまりと塗り込みました。

だいぶ柔らかくなってきました。

 

リッチモイスチャー

作業しづらいんで、少し小さめのツリーをIN。

旧くともグリーン製ですから、一定以上のクオリティであることは想像に難くない。

 

 

TAPIR レダーオイル

油分補給&保革。

ま、悪くないかなと。

 

 

ソールトニックほか

オイル入れて気持ちばかり浸透のため放置。その間にソール周り。

コバインク投入。

ヒドゥンの端が少し口を開いてます。まあ、このままで。

 

 

コロニル1909

仕上げ。

まあ、こんなもんで。
右も同様の手順でメンテして作業完了です。

ジャストサイズなツリーを入れたいところですが、今は我慢です。

 

【BEFORE】

【AFTER】

すっきり綺麗なフォルム。
まさに英国靴といった佇まいです。

 

【BEFORE】

【AFTER】

ストラップが適度に細身なのが私好みです。

キズやクラックはなし。
小さなシミはあるけど許容範囲。
出し抜い糸のピッチが細やかなのが素敵です。

あちゃー。

折角綺麗なヒールカップなのにね。

ビューテホー。

正面やや斜めからだどダメージも分かりづらくてなかなかに美しい。サイズはどうでしょう? UK8.5だけど細身っぽいし、大丈夫じゃないか。よし足を入れてみ・・・、るわけには流石にいかない。

見た目だけなら多少のダメージは気にしない私ですが、流石にこのままでは履けません。で、2千円の靴のリペアに何千円もかけることはできない私です(以前はやったけど)。

ということで、こいつの履き口のリペアは自分でやることにしました。どのようにリペアするか、どんな材料が必要か、鋭意計画中です。三月中に施術して、四月には履き下ろそう。必ずやうまくやり遂げてやるっ、じっちゃんの名に懸けてっ。

 

ぐぅおお、春に向け楽しみが増えたな。

 

(おしまい)

2件のコメント

  1. こんにちは!
    中々の大手術になりそうですね…
    内側まで切れていないのならば、内側の革とアッパーの間に、芯材として、硬めのペットボトルを整形して芯材として挟み込み(ボンド等塗り込んで差し込む)でアッパーをボンドで芯材を隠す様に留める感じでしょうか?
    折角のフォルムなので、チャールズパッチは避けたですね!
    参考までに…検討を祈ります(^-^)v

    1. としさん
      こんにちは。かなり言っちゃってる感じなので、見た目度外視機能性重視にならざるを得ないかとと思ってます。全体的に旧いびていて転がすことはなさそうなんで、いろいろ試してみます笑。

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