こんにちは、ばしです。
今年の私のクールビスは6月最終週から。
仕事の毎日をノーネクタイで過ごすようになり、早いもので間もなく1ヵ月経ちます。いやあ、流石に涼しくて良いねェなんていうのも最初だけ。今ではネクタイをしようがしまいが関係なし、お構いなしの暑さ・熱さです。夏ハズカムです。
寒いのが苦手な私は暑い方がまだ我慢できる。
ただ、流石に夏場にネクタイは辛いわけですが、ネクタイをぶら下げていないとなんとなく締まらないのもまた事実。そして何より、つまらない。何を履くか、どのネクタイを締めるか、という毎日のルーティンは悩みであると同時に楽しみでもある。
ノーネクタイで過ごしたこの1ヵ月。何もなしは寂しいので、締めない代わりにネクタイを漁ってみました。
セカストを巡って前回は30本(「セカストで中古のネクタイを漁ってみた①」)でした。今回は10本ほどゲットしてきましたので簡単にご紹介です。
(その①)JIM THOMPSON
よく見かけるこのロゴ。
タイシルクのネクタイみたいですね。初めてゲットしました。
今回の10本のうち、一番最初に買ったこいつ。税別200円と大変お安かったわけですが、こいつを買ったのには訳があります。
ライオン模様のJ.CREW。
長らくメルカリ出品中だったこいつ。なかなか売れないんで久々に自分で締めてみたところ思った以上にいい感じ。売るのはやめよう。と思ったけど、出品を取り下げるのを忘れていたところ、売れちゃった。6月末のことです。
ぐおお、何たる不覚。と思った矢先に、
滅茶苦茶に似たやつに出会ってしまうのでした。
色目もおんなじだし、ライオンがゾウに変わったところで誰も気づかんゾウ。
来シーズンはこいつで。
(その②)国産品ウールネクタイ
英国ウール使用の国産ネクタイ。
旧いから、安い。
旧いから、モノが悪いわけではない。
旧いウールタイはついつい買っちゃいます。
(その③)ADAM
どこの何者か分かりませんが、多分旧い日本製。
そんなやつは安い。
デザインは悪くない。というか、この手の柄は結構好きです。グレーのジャケット&濃い茶のスエードスリッポンに合わせてみたい。
(その④)高級西陣織
高級品です。
だってそう書いてあるし。
高級品だけど安い。
僕にはとても洒落た色とデザインに思える。似たようなの探してもなさそうだし、持ち帰ってきました。ベージュのチノパン&黒のウールジャケットに合わせてみたい。靴は黒だな。
(その⑤)UMBERTO FORNARI
ウンベルト・フォルナリ、というそうな。
聞いたことないなり。
そんなのは200円なり。
折柄の黒いネクタイ。唯一無二な感じです。
この手の黒いネクタイは好みです。
出会うべくして出会ったなり。
(その⑥)LAUTREAMONT
若い人は知らない?今もある?ああ、今もレディスはあるみたい。メンズは廃止されたようですね。そんなロートレアモン。19歳の時に初めて買ったスーツがここのやつでした。
いわば、バブル期のジャパンビンテージ、なやつ。そんなロートレのネクタイ。懐かしい。
結構凝った織のネクタイです。
この手のやつは好みなり。まあ、好みでないものなんてあまりないなり。あ、なりはもう要らんね。
(その⑦)BB ニットタイ
ブルックスブラザーズのニットタイ。
そんなやつも200円。安さの理由は、
少しばかり薄汚れているから。
洗濯してみようと思います。
秋には紺ブレ&デニムのド定番で行ってみよう。
靴はスリッポンでと思うのですが、黒?茶?
いつも悩む。
(その⑧)Saddle Club
なんか色々書いてあってどこの何者かよくわかりません。500円と少々お値段高めのそんなやつを拾ってきました。
理由はこれ。こいつ、素材が「アセテート」なんだそうです。アセテートとは、「植物や動物からとれる原料を使って化学的に処理し合成した繊維」で、「半合成繊維」との分類のモノだそう。シルクのような光沢を持ち皺になりにくいらしく、ネクタイの素材にぴったりですね。
まあ、ネクタイはシルクで構わないのですが、まあ、そんなのも一本持ってたら話題に事欠かないかな、と。ペイズリーの図柄も好みです。オールマイティな印象です。イタリアの生地のようですが、英国靴に合わせてみたい。
(その⑨)ミドリヤのネクタイ
「ミドリヤ」なる日本の服屋?ネクタイ屋?さんのネクタイ。
これも500円と少しばかりお高めです。
斜めのタグが印象的です。
この斜め、どこかで見たような。
ドミニクフランスのタグに似てます(参考記事「中古のネクタイの修理」)。このミドリヤさんって、どこのミドリヤさんなのでしょう?今もある?まあ、斜めのタグが気に入って持ち帰ってきたわけではない。
このネクタイ、凹凸のあるジャガードの質感が大変素晴らしい。この手のものはほつれなどのダメージが気になるところですが、大変良好なコンディションです。
高級ネクタイであるドミニクフランスと同じ斜めタグが相応しい上質さです。白い錨に赤い紐がレイアウトされたネイビーの背景の畝は波のようにも見える。秋口に紺ブレ&黒のPTBで爽やかに合わせてみたい、そんな一本です。
さて、最後はこいつ。
(その⑩)LOUIS FERAUD PARIS
この商品はルイフェロー(仏)との技術提携により日本で製作されました、とのこと。阪急百貨店さんのモノのようです。ルイフェロー、って、有名なんですかね?よくワカラナイ。
こいつ、値札ありませんが100円でした。やはりセカストのネクタイは100円がいいな。ですが、100円でも買う人は少ないと思われます。遠目には分かりませんが、こいつ、結構薄汚れてます。加えて、
この太さ。ビンテージというよりもレトロ。
大正~昭和一桁生まれの爺さんが締めてたような太さです。
デザインもかなり個性的です。こいつ、洗って綺麗にしたうえで、幅を詰めようと思ってます。ネクタイは単体で見ていても意味がない。コーディネートの仕方で見え方も変わるし生きもすれば死にもするんだと思います。まあ、こいつは若い人向きではないしょうから、オッサンがオッサンらしく、かつ、カッコ良く締めてみたい、かなと。靴をどうするかは幅詰めしてから考えよう。
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合計10本で2500円(税別)。
うーむ。
リユースショップのネクタイも値上がりましたね。数年前なら2千円でお釣りがきたように思えます。ですが、今の価格的には、夏場だから安くなってこの値段、でもあるかも。秋冬だと1.5倍くらいかかりそうです。
買い物は逆張りがお得です。この時期のリユースショップ巡りの際はジャケットにコート、コーデュロイのパンツ、そして、ネクタイが安い。夏こそネクタイ。締めなくとも、秋にどんな格好で締めるか、考えるだけでも結構楽しい。ただ、安いからバンバン拾って来てしまって、増える一方なのが玉にキズです。お陰で、ユーズドばかりですが、ネクタイも相当増えた。
秋には半分くらい売っ払おうと思います。
(おしまい)