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Standard Product のシューケアグッズを使ってみた(後編)

お疲れ様です。

 

つづき、後編です(前編はこちら)。

先日購入した Standard Productsのシューケアグッズの使用感につきましてのレポートです。

 

 

右足にはニューカマーのこの3点。

左足にはいつものこの3点を入れてみた。

仕上がりの見栄えや使用感につきまして、以下、個人的な感想です。

 

 

ステインリムーバーについて

そもそも今回はミントコンディションなペアでしたので、あまり違いは感じられませんでした。すみません。ただ、濃茶のアッパーに使用した際の浸透の程度というか、湿って色が濃くなる程度には差がありましたので、違いはあるのだろうと思われます。汚れや古いワックスの残ったペアで追加リサーチの予定です。

 

デリケートクリームについて

どちらでもオーケー、との印象です。いつもの手順は、①DAISOのヒト用クリームもしくはモウブレイのリッチデリケートクリームで水分補給&栄養補給、その後、②タピールレダーオイルで油分補給&保革、とのツーステップなわけですが、スタンダードプロダクツのデリクリに一本化してみようかと思います。理由は、スタンダードプロダクツの方がより「オイリー」で「べたつく」印象だから。水分少なめで油分多め、なのかもしれない。まあ、モウブレイのデリケートクリームもラノリンオイルやアボカドオイル主体なわけですが、他の成分の所為もあるのか、使用感はかなり異なります。まあ、極端に違うというわけではないのですが、サラッとした使用感に慣れ切った身にとっては違いはそれなりには感じます。今回は「もどき」でしたので、近々モウブレイのそれとの比較の機会を設けようと思います。

 

乳化性のクリームについて

自然な光り方が好みでかつワックスをほとんど使用しない私としましては「ロウ」の成分が多いこの550円のクリームを使う頻度はあまり多くはなそうです。有機溶剤特有のケミカルな匂いも気になる(嫌いではない)こともあり、仕上げはこれまで通り香りのよいコロニル1909がメインとなりそう。ただ、ワックス派の方にとってはスタンダードプロダクツのクリームは重宝するのかもしれない。固形ではないので塗りやすいし、手間なく簡単に光る。忙しい朝の玄関ではありがたい存在かもしれない。

 

 

総評

仕上がりの見た目に若干の違いはあるもののさほど大きなものではない。特段のこだわりが無ければ、コスト面からも試してみる価値は十分あると思います。位置づけとしては、従来の値の張るシューケアグッズと対抗するのでなく、シューケアを始める上での「エントリーモデル」として捉えるのが良いのではないかな。

スタンダードプロダクツのグッズでシューケアに気を使う人が今よりも増えて、その中で「もつとこだわりたい」人は専業メイカーの高級品へとエスカレーションしていくイメージ。あるいは、出張先で急遽必要になった際とかにも便利かも。ハナから競合関係にはなさそうな気もする。

ただ、乳化性のクリームについては、「女性向けではない」かもしれない。原料(有機溶剤)の匂いが結構強いです。好きな人はいるでしょうから、ひょっとしたら、シューケアグッズ感を出すためにあえて匂いを強くした、なんてこともあるのかななんて風に勘ぐってもみたりして。

そう、靴磨きに慣れた人には全く気にならない、嫌な香りではないでしょうが、匂いの程度は結構強めに感じられました。使用後には玄関に指先にと匂いが残る恐れはありそうです。なので、女性向けではないかと。

実は、折しもつい先日のこと。今月末に一人暮らしを始める娘から「引越し祝いにシューケアグッズが欲しい」とのオーダーが来たところです。よっしゃ任せとけ。てなことで、今回の件を踏まえてこんな感じでプレゼントを準備中です。

 

 

紹介しますと、

ステインリムーバーは330円のやつ。使用感に差異があまりありませんので、少量でボトルも小さめなのが手の小さい(女性の中でも特に手が小さい部類の)彼女向きとの判断です。少しだけ使いましたが、このまま引き続き娘につかってもらおう。

デリケートクリームはモウブレイ。こちらに軍配、ということではなく、330円のを試す前に買っちゃってたんですよね。一昨日届いたばかり。このリッチデリケートクリームを使い切ったら、その次はスタンダードプロダクツのを購入するよう申し伝えるつもりです。

乳化性クリームはコロニル1909。理由は、スタンダードプロダクツのものは光り過ぎる。娘の足元はマーチン3足+αでのローテーションなのですが、マーチンを光らせすぎるのは好みではないようです。黒いアッパーに黒のクリームを入れるのも嫌なようなので、自然な光沢で光り過ぎないコロニルのニュートラルにしました。

おまけでKIWIのワックス。光らせたい時もあるでしょうから、その時のためにKIWIパレードグロスプレステージ。マーチンは「あえてマット調」なのも理解できますが、ローファーは少しくらい光ってた方がステキかも。茶色にも使えるオールマイティな無色のワックスを追加しておこう。まあ、出番があるかどうかは不明ですが。

(「娘にバスのローファー」より)

 

 

☆★☆

 

 

てなことで、レポート終了です。

異論反論もあるやと思いますし、そもそも磨きのプロでもないわけですが、まあ、ひとつの意見・感想ということでご容赦ください。で、使用感とは別の視点で思ったこととしまして、そもそも、

素敵なパッケージデザインに仕立てて
シューケアグッズコーナーまで設ける

ほどですので、かなり力を注いだ上でのリリースであることは間違いないでしょう。DAISOさんは下手なシューケアグッズメーカーよりも資金力も豊富で取引先も多岐にわたるでしょうから、一定以上の品質を保持した上でのコストパフォーマンスについては他を寄せつけないものがありそうです。この一点をもってしても試す価値はあるのではないか、というのが最初の印象でした。

ただ、DAISOさんの顧客層はといいますと、

対象は全国の一般的な老若男女な人たち、となる。なので、グッズのクオリティは「拙ブログやシューシャインに興味関心が高く、趣味が高じて目が肥えた貴殿のような方」を納得させるほどではないかもしれません。まあ、そもそもがそんなことを目指して世に送り出されたモノではないでしょうし。ですが、なんせ安いですし、モノはちゃんとしてますし、「どの程度の品質か」については、まずは買ってみてご自分で試してみて頂ければと存じます。

最後に、この2アイテム。

こいつらは結局私の手元に残ることになりました。デリケートクリームは普段使いしてみます。このデリクリの後にオイルを入れたらどんな感じなのかも興味がある。乳化性クリームについては「艶が出なさ過ぎて困っている靴用」として使用予定です。もう少し艶が欲しいのにスキル不足で光らせることができない、まさにそんなやつをつい最近履いたところです。近々、早速試してみよう。

もろもろ、またレポートいたします。

 

(おしまい)

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