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未使用デッドなサドルシューズ

こんにちは、ばしです。

 

日頃の行いが良いからでしょうか(笑)。

このところミントコンディションなペアによく遭遇します。そう、それはまさに So-Good な感じ。ありがたい。ただ、サイズは必ずしもマイサイズというわけではない。「ドンぴしゃマイサイズ」が望ましいわけですが、いつもいつもそうとは行かない。

こないだのDexterのサドルシューズがそうでした。かなりでかかった。なんだけれども、ミントコンディションなやつがお安かったりしますと、「保護せねば」、と、私の中の使命感がフツフツと湧き出してくる。で、類は友を呼ぶものです。デクスターのサドルに出会った翌週、またまたミントなサドルシューズに出会ってしまったのでした。

 

 

こんなやつ。

薄いベージュとモスグリーンのツートン。今回のサドルシューズはとても柔らかなカラーリングです。あまり見かけない色目ではないかな。

で、

ソールはラバーソール。こないだのデクスターもこんな感じ。アレンのサドルシューズなんかでもこの手のラバーソール仕様なのをしばしば見かけます。1960-70s頃の他メイカーのものはレザーソールが大半ですので、ラバーソールのサドルシューズ=年代新しめ、ということのように思えます。ざっくり1980s、といった感じ。

そんなラバーソールは使用感ゼロな上、店頭販売時の値札が貼り付いたままです。そう、こいつ、ミントコンディションを通り越して、新品未使用品です。

 

内側の印字はこんな感じ。

サイズ表記は【9D】

私には少しデカい。ですが、内羽根だし、中敷きで調整したらギリ履けなくもないサイズ感です。あ、いや、表記通りのサイズなら、ね。このところ表記サイズがあてにならないようなことが何件か続いてまして・・・。ですが、表記よりデカそうには見えない。中敷き入れたら履けるはず。折角なんでできれば履きたいです。

サイズの下の「7972」はモデルナンバーでしょうか。どこ製かは記載がありませんが、米国製の靴でよく見かける仕様の印字です。インド製・ブラジル製のものにはそのように明記されていることが多い。おそらくこいつは製造が米国から海外へシフトする前の頃の品ではないか。何の根拠もないのですがそう思える。具体的には、1980s-90s初頃の米国製あたりでは、との見立てのもと持ち帰ってきた次第です。

 

今回もセカストで遭遇。

お値段なんと税別900万円!!

ミントコンディションどころか未使用デッドストックなやつが千円って、もうこれは笑えます。自称・買い物上手なオヤジの面目躍如です。

ご存知かどうか分かりませんが、大阪人には「安く買ったことを自慢したがる」という変な習性があるんですよね。「これ、〇円で買ってん。お買い得やろ。どない!?」みたいな。

別にケチなわけではない。かといってビンボーというわけでもない。「目利きができる自分」「機に敏な自分」を自慢したい、褒めて欲しい、そう言った心理なのかな。ばかですね笑。

かくいう私もちょこちょこ言ってしまいます。ばかです。冷静に考えればあまり恰好の良いものではないのですが、これはもう大阪で生まれ育った者のサガであり刷り込みでありDNAであり、早々には消せないのです。ただ、今回のこのペアに遭遇した場合は、私でなくとも、大阪人でなくとも、「やったぜ、俺」と自慢したくなるのではないかな。

 

ただ、安いには訳がある。

・・・ことが多いのですが、今回はダメージ等はありません。ほっ。まあね、いつもなら「まずは左足から」てな具合にメンテナンスを楽しむわけですが、今回はなし。アッパーがスムーズレザーでもありませんので、履き下ろす前の儀式としてはせいぜいスエードスプレーを振りかけておくくらいしかない。ノー、弄れない、遊べない、その分、安い。とかなんとか。

ということで、とりあえずディテールをご紹介です。

 

アッパーはスエードっぽいですがスエードではなさそう。多分ヌバック。バックスキン=牡鹿、ではない。それを模した銀面を削ったバックスキンぽい新しい革=ニューバック=ヌバック、かと思われます。

靴紐はアッパーと同色ですが、部分的に色焼けしてます。とはいえ、傷みはないので交換するほどではない。なんせ、下手すりゃ靴よりも紐の方がお値段高いなんてことにもなりかねない。このまま行こう。

履き口にキレ等はなし。良かった。

余談ですが、皆さんもご経験おありかもしれませんが、リユースショップのビン靴の履き口がたまに裂けてたりすることあります。私、思うのですが、あれって実は棚に並んだ時点ではノーダメージであったものが、その後に試着された際に裂けてしまったなんてケースも意外と多いのではないかな。

なんせ、靴コーナーに靴ベラ置いてるリユース店は皆無です。悲しいことに。また、試着用にマイ靴ベラを常に携帯している人も僅かと思われます。悲しいことに。そして、そもそも旧い乾燥した革靴の履き口はバキッと裂けることがある、ということを認識している人もそう多くはないでしょう。そして、そもそもそれがビンテージかどうかを判別できる人もそう多くはない。この状態は極めて危険といえます。

そう、これこそが、私が安いビン靴を手あたり次第に保護してくる大きな理由なのです。そして、靴が際限なく増えることの言い訳でもあったりして。

今回はそのようなダメージも皆無です。

見た感じ、触った感じでも乾燥した様子もなし。やはりそれほど旧いものはなさそうです。新品のまま、箱に入れられて玄関なや物置にじっと身を潜めていた、のかも。そんなジメジメした時間ともおさらばです。折しも季節は春。一緒に街へと繰り出そう!サイズが合えば、ね。

 

確認です。履いてみた。

ぐぅおお。

なんということでしょう。9Dなはずなのに、8Dの私の足にドンピシャに思えます。それも素足で。厚手の靴下は履けない印象です。ラッキーで嬉しいような、なんだか釈然としないような。

まあ、色目も夏向きですし、裸足でちょうどなのは嬉しい。何より、適度に柔らかな革のソックシートが足の裏に心地よいです。

フットプリントは当然なし。
で、爪先までオールレザーライナーです。
そして、ついにその姿を現した布のタグ。

“Callaway GOLF FOOTWEAR BY NORDSTROM”

 

とあります。

アメリカの老舗百貨店であるノードストロームの手によるキャロウェイのサドルシューズ。ということのようですが、うーむ、なんかね、何か釈然としないというか、なかなかにひと筋縄ではいかない感じというか。

もろもろ、情報整理が必要です。
長くなったので今回はここまで。

 

次回に続く)

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