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ダブル・ダブル・ニー

こんにちは、ばしです。

 

休日もジャケパンのことが多い私。

いや、多かったというべきか。そんな休日ジャケパン。休みですのでネクタイは締めませんし、パンツもジャケットもカジュアルなモノなわけですが、流石にねえ、そんなのばかりだと飽きてきた。

なもんで、最近は休日はしっかりカジュアルがいい。とはいえ、カジュアルといえば即デニム、という時代でもないみたい。では何を履けばよいかというと、悩む。何せ、ジャケパンスタイルがメインな中でパンツのチョイスは大体いつも細身のモノが多かった。その反動もあってか、ここ最近は少し太めのカジュアルなモノに手が伸びがち。

太さとしてはこのくらい。

このコーデュロイパンツはセカストで千円ほどで拾ってきました。余談ですが、撮影場所はお気づきの通り百貨店のトイレです笑。で、これ以上太いのはなんとなく落ち着かない。世の中的にはどんなのが流行りなのだろうと眺めてみたところ、パンツはやはり太めで、ラインとしてはワーク系のものなんかが流行ってるように思われる。

おお、それ私も。

と、思う。なんだけれども、「ワーク系」って、これまであまり着たことありません。どう着ればよい? 若い人と似たような恰好は似合わないだろうしするつもりもない。なのですが、モノが1980s-90s頃のユーズド品だったりしますと、チョイスは若者とかぶる。私としましては若かりし頃の懐かしい香りに魅かれて食指が動く。

この秋冬はそんな視点でちょこちょことセカストなんかで先ほどのコーデュロイみたいにお安いユーズドを漁ってたのですが、実は話は少し遡りまして、昨年夏の終わりころにメルカリでこんなの買ってみたのでした。

 

 

CARHARTT Double Knee

メルカリでパンツを買ったのは初めてです。そりゃあね、サイズが合わなくて履けなかったらお金の無駄です。なのですが、カーハート・ダブルニーは結構人気があるようなので、履けなきゃ売っ払えば損はしなさそう。ということで、1万円オーバーと古靴並みの値段のを思い切ってぽちってみた。

MEXICO製のRelaxed Fitとのこと。サイズ表記は・・・、よくわかりませんが、腰回りはジャストサイズで、もっとゆったりたっぷりした雰囲気かと思ったらそうでもなかった。けどまあ、ダボダボすぎなくて良いかな。オッサンが履くにはそのくらいがちょうど良いのかもしれない。で、

ワーク系とは言えキレイめに着たい。

ということで、ダメージの比較的少ない状態の良いものをチョイスしてみました。流石にね、ペンキ汚れや破けのあるものはいい歳したオッサンとしては履きづらいですし、何より、そんなのをどのように着たら格好良く見えるのかワカラナイ。

 

私が学生の頃は「アメカジ」など流行っていて、私も興味はあったもののその手のアイテムはあまり持ってませんでした。なんせ靴が茶色のマーチンと同じく茶の英国製の本格靴の2足がメインでしたので、大柄なブロックチェックのシャツやカーゴパンツはなどは合わせづらい。ただ、いいな、僕もあんなの着てみたいな、なんて思ってたものも少なからずあって、そのひとつがダブルニー。

カーハートが流行ってたかどうかは知りませんが、リベットの打たれた膝部分が二重になっているデザインがかっこよさげに見えた。「太めのカーゴパンツ」のスタイルが良いという訳ではなく、二重になってる見た目が「道具としてのタフさ」を象徴しつつも機能美を備えている、そんな「男のギヤ」っぽいのが格好良く素敵に見えた。

で、買ってみたわけですが、この手のモノは何にどう合わせたらよいのかワカラナイ。ええ、若い頃憧れていたものの履いたことなかったわけでして。秋前に買ったもののどう履けばよいかわからぬまま冬に。で冬場のアウターはこのパンツに合いそうなものは何も持ってません。そうこうしてるうちにひと冬越しまして、やや軽装でもオーケーな季節となり、

ようやく履いてみた。

ね、思ったほど太くはない。
で、結局上着はジャケット笑。

ただ、生地もシルエットもディテールも少しワークっぽいやつをチョイスしてみた。

Brunswick

靴は白系の、どうせならビン靴を合わせよう、とのことで旧いボーリングシューズをチョイス。

コーディネートが適切かどうかはさておき、うん、やっぱダブルニーにして正解だったな。単なる「ユーズドのワークパンツを履いたオヤジ」ではない存在にしてくれる、それが状態の良いダブルニーなのであろうと思う。なんだか今までの自分ではないように思える。春の近づく足音が聞こえ始めたことも手伝って気分は大変よろしい。

だから素足、は少し早いかと思いつつ素足。それで良いかどうかは別問題なのですが、「靴下の選択から解放」されることは大きい。変なチョイスをしなくても済む。結果として「靴下の洗濯から解放」されることは、まあ、大した話ではない。

 

などと詰まらぬフレーズが頭をよぎる中、「カーハートでなくてもよいので、色違いのダブルニーをもう一本欲しいな」との考えが土筆のように芽生えてきた。色はできれば黒かグレーで。そんなことを思い始めた矢先、近所のセカストで巡り合ったのがこいつ。

黒のGAP。

紙のタグが付いたままです。
おお、未使用品のようです。

なんだけど、安い。

おお、私向きなやつです。サイズはW34。うーむ、やや大きいかな。と思いつつ、念のため試着してみたらそれほどでもない。最近はW31-32くらいがちょうどなのですが、このW34はベルトをぎゅっと締めて履いても見た目にもさほど編ではなさそう。で、何より、探していたダブルニーです。

なんだけど、

ぱっと見にはただの黒いパンツ。

に見えてしまう。うーむ、それは嫌だな。私はダブルニーを履きたい。いや、ダブルニーなんだけど、もう少しダブルニーであることをアピールしたい。色が黒だとそう見えないのかな。いや、他にも要因があるはず。カーハートと比べてみたところ、

おお、なんといいうことでしょう。

二重になってるパッチの形状が異なります。

カーハートは外側は前身頃頃と後ろ身頃の縫い合わせに時に一緒に縫われてるのですが、内腿側は縫い合わせ部分にまで届いていない。それに対してGAPは内・外ともに縫い合わされている。このことにより、「パッチを貼り付けた」感が薄くなり目立たなくなっている。

 

それともう1か所。

GAPにはリベットが打たれていない。

まあね、リベットなしで履いても機能面では全く問題ないわけですが、いや、それは私にとっては結構な問題だったりもするとかしないとか。

リベットが欲しい。リベットが打たれていればダブルニーであることが見た目により分かりやすそうです。

うーむ、どうすればよい。
リペアショップで打ってくれる?
DIYできるようなリベット売ってる?

この黒のパンツは春夏に白いシャツなどでシンプルに着るつもりで購入しましたので、出番まではもう少し時間があります。いずれかの方法で処置して、2本ならべて、「ダブル・ダブル・ニー(リベット付き)!」と、世界の中心で叫んでみたいような気がしなくもない。

 

 

(おしまい)

 

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