こんにちは、ばしです。
長かった正月休みも終わり、今日から通常モードです。
初日は、昨夏に買ったスーツで。袖を通すのは2回目。
このところ、ほんとにジャケパンばかりです。
で、足元はオーソドックスかつシックな黒の英国製オックスフォード。
2019年の仕事始め。
こいつで。
CHEANEY
・SIZE:41.5
・黒のプレーントゥ
・175ラスト
・Made in ENGLAND
初・チーニーです。
昨年末に海外から届きました。
実は、チーニーの靴を探していたわけではなく、送料を安く上がるべく、「ついで」に買ったモノです。
こいつ、以前、「APOLLO(旧・ディンケラッカ―)」を購入したハンガリーの方から購入。届いたアポロは残念ながら、思った以上に大きくて履けない涙。で、マイサイズの東欧靴がどうしても欲しくて「Handmacher(ハンドマッハー)」なるオーストリアのブダペスターを購入したのでした。
で、2足まとめ買いでディスカウントしてもらい、さらに同梱発送で送料を浮かせるために購入したのがこのチーニー。
なのに、なのに、またです・・・。
メインのはずのブダペスター(次回登場予定)がまたもやでかい。
で、なぜかこのチーニーがほぼほぼマイサイズ、なのでした。
去年からこんなのばっかりです。
そんな、チーニー。こんなブランド略歴らしい。
JOSEPH CHEANEY & SONS
・1886年 創業者ジョセフ・チーニー氏により英国靴の聖地ノーザンプトンで設立
・1966年 英国で最も栄誉ある賞の一つであるQueen’s Award賞を受賞
・同年 チャーチがチーニーを買収
・1999年 プラダがチャーチを買収、伴い、チーニーもプラダ傘下となる
・2009年 チャーチ一族がチーニーをプラダから買い戻し独立させる
・その後、現在までチャーチ創業一族がチーニーを経営
(参考:チーニー社公式ホームページ)
130年の歴史を誇る英国靴メーカー・チーニー。
1960年代の半ばまでは、イギリスやアメリカの有名ブランドのOEM専業だったのが、その後、OEMと自社ブランドの2本立てに変更したようです。
このタイミングがちょうどチャーチによる買収と重なるため、「チャーチの弟分」的ブランドライン、とのイメージが強いですが、全く異なるブランドなんですね。
1896年に工場を現在地に移転して以来、レザーのカッティングからファイナルポリッシュまで、すべての工程を当時から続く工場で作り続ける、そんなチーニーの定番175ラストのペア。
1970~80年頃のペアでしょうか。勉強不足で詳しくは分かりませんが、見るからに、ザ・ブリティッシュビンテージ、といった趣です。
スタイルはオーソドックスなプレーントゥ。分厚いダブルソール。洗練された感じではなく、昔ながらの英国靴、といったフォルムです。
グッドイヤーですが、ウエルトは360度ではなく270度くらい。踵周りにはないスタイルで、英国靴らしい造作です。
屹立したストームウエルトが結構な高さ?幅?なのが特徴的です。
爪先側のライナーは布。
経年のせいか、日焼けしたようなセピア色の印字が年代を感じさせます。
サイズは41.5。US8.5ほどですが、少し小さめな作りのようで、US8Dの私が中敷き1枚でジャストです。
で、このアッパー。
もちっ、としてます。素晴らしい。
光り方と手で触った感じでは、コードバンのようにも思えたのですが、皺の入り方はそうではない。一体何なのでしょう?とりあえず早速手入れしてみました。
コロニル1909シュプリームクリームデラックス、次いでサフィールのコードバンクリーム、で、ブラッシング、です。まずは、左。
うーん、素晴らしいです。ギラっと光ります。やはり、一般的なカーフとは全く異なる質感です。で、ガラスレザーかと思いきや、クリームもしっかり入るし、一体何なのでしょう?
とりあえず両方仕上げてこんな感じ。
フローシャイムケンムールのコードバンと比較してみました。届いた当初は隠れコードバン?と思ってたのですが、どうやら異なるらしい。
艶感は負けてませんし素晴らしいですが、黒の黒さと、皺の入り方が異なります。同じ5穴のプレーントゥですが、英国と米国、それぞれの違いが特徴的です。
旧チャーチのブックバインダーカーフとも似た印象が。比較してみました。
色が違うし皺も入ってないので比較しづらいですが、似たような雰囲気かと。
ネットの記事によると、最近のチーニーのアッパーは、ドイツの「ウィンハイマー」というタンナーのカーフレザーを使用しているらしいです。
結構古そうな旧ロゴなこいつ。1966年のチャーチ傘下以降~1999年のプラダ傘下以前、のペアでしょうから、旧チャーチと同じブックバインダーカーフ、という可能性も考えられそうですが、そんなことあるんでしょうかね。
詳しい方おられましたらご教示頂けますと幸いです。
いずれにせよ、今回も転売目的で拾ったペアが素敵かつマイサイズ、で、一生離さないペアとなるという、いつものお決まりなパターンなお話でした。
まあ、かなり嬉しい誤算ではありますが。
(参考:ほかのチーニーの記事)
「ぼろっチーニーをメンテナンス」(2020/9/29)
「ポールスミスのブローグブーツ」(2019/12/3)
「Gold Bond by HARTT」(2020/5/19)