こんにちは、ばしです。
3月も明日までですね。
まあ、だからといって、私の古靴ライフはなんの代わり映えもしないのですが、なんとなく春の陽気に華やいだ気分になります。
今回は、先週のDack’sと同時に届いたもう1足。
週末に気分よくメンテしました。
こいつ。
CHURCH’S Balmoral
いつものカナダのセラーから11足目となる今回のペアは、カナダ靴ではなく英国靴・チャーチのストレートチップです。9週がかりで届きました。
サイズは7.5。Eウイズでしょうか?
73ラストですので1999年以前の旧チャーチです。
73ラストのストレートチップといえば「コンサル」です。こいつもコンサルと思っていたら、モデル名のある場所に「Consul」の文字がなく、替わりに「Balmoral」との文字が。
いやいや、バルモラル=内羽根、って、いちいち書かなくても分かっとるわい。と、一人で突っ込みを入れておりましたら、なんと、モデル名が「Balmoral」なのでした。
Balmoralバルモラルは、コンサルと同じ73ラストの内羽根キャップトゥで、ちょうどプラダによる買収前後の過渡期まで存在したペアのようです。なもんで、インソックの都市名も三都市と四都市の両方が存在しているみたい。
今回のペア、随分擦れてますが、どうやら三都市のようです。
旧チャーチ・ブックバインダーのバルモラル、ということになりますね。
ちなみに、ネットにセラーがアップしていたのはこの写真。
かすれ具合、全然違うし。で、「Custom Grade」の文字もない。どうやら全く別の写真のようです。いいのか、そんなことで。まあ、いいか、笑って許そう、安かったし。ちなみに、送料込みで79カナダドルでした。笑っちゃいます。
ともあれ、ウエルカム、バルモラル!
内羽根の君はバルモラルと名付けよう。
いや、最初からそうです。
ともあれ、儀式です。
メンテしました。いつも通り、まずは左から。
ステインリムーバー
それなりにワックスが塗り込まれてました。
目立った傷等は少なめですが、左のトゥが若干ボコボコしています。
LEXOL
再度、クリーナー投入。
マット感が増したような。
リッチデリケートクリーム
ガラスレザーを保湿。
吸い込んだ感は、、、正直、良くわかりません。
ブートブラックリッチモイスチャー
最近入手したばかりのやつ。
とりあえず、一通りの靴に試し中です。
TAPIR レダーオイル
油分補給&保革&残った汚れ落とし。
またマット調に戻りました。必要なのかどうか、よく分かりません。
コロニル1909シュプリームクリームデラックス
定番の仕上げクリーム。
はは、結構傷もありますね。ぼこぼこしてます。
ビーズワックス&かっさ棒
ビーズワックスを塗って、はた、と思いつきまして、カッサ棒でがしがし。滑りが良くないので、この後再度コロニル塗ってがしがしと。
その後あらためてビーズワックス3度塗り。トゥだけ光らせましょう。
サフィールミラーグロス
ミラーグロス2度塗りしてみました。そもそも、何もしなくても光るガラスレザーですが、より綺麗であっても文句はないでしょう。
ボコボコした感じが少しばかりましになったような。カッサ棒で物理的になだらかにする、というのがマイブームです。
右も同様に仕上げて、メンテ完了です。
ビフォーアフター。
【BEFORE】
【AFTER】
なんだか、メンテ前の方が光ってます。まだまだ修行が足りませんね。
【BEFORE】
【AFTER】
ですが、このくらい、少し控えめな自然な光り方がの方が私好みです。なんとなく、青みも強くてより上品な雰囲気かと。なあんて、負け惜しみでは負けないぞ。
で、気づきました。爪先。
左右で光り方が全く異なります。右のトゥはボコボコしていなかったので、カッサ棒なしです。やっとけばよかったかな。まあ、次回ということで。
かわりに、という訳ではありませんが、踵回りもワックス入れました。
まあ、いい感じなのではないでしょうか。
レザーソールはへたりもなく、綺麗ではあります。 ですが、デフォルトのにあるような印字が皆無です。リソールされているのかもしれません。
そんなこんなでメンテは完了です。
で、このペア。バルモラルです。コンサルではありません。
何がどう違うのでしょう?
途中までダブルで、その後シングルになる羽根の付け根のステッチ。特徴的だと思っていましたが、調べてみましたところ、このステッチワークもコンサルと全く同じでした。さてさて、名前を変える必要などあったのでしょうか?それとも、どこか微妙にディテールが異なるのでしょうか?
まあ、コンサルでもバルモラルでも、どっちでもかまいません。
黒のキャップトゥは大好きです。
サイズ、大丈夫かな。
近々、キャップトゥウイークをやって、履き下ろそう。
なんていいながら、昨日さっそく履き下してみたのでした。
羽根は開き気味ですが、サイズ感はジャストです。
爪先も甲も幅も申し分ない。欲を言えば、踵周りがもう少しタイト目ならいうことなしなのですが、まあ、贅沢は言うまい。
ぽっこりしたトゥ。ロングノーズなのやとんがり気味なシャープなのもかっこいいのですが、私はなんとなくこういったクラシカルなのに惹かれてしまう。
写真の色目もユニオンジャックぽくて、まさに、英国靴、って感じです。あ、それは関係ないか。で、こいつ、安かったので、すぐに転がして儲けるつもりで買い求めましたが、いやはや、今回も毎度のパターンです。
君、ステイな。
(おしまい)