こんにちは、ばしです。
最近デッドストックづいてる私。
未紹介のやつが多々あるのですが、今回は先月末に拾ってきたやつのご紹介いたします。早々に登板させるべく、昨晩弄りました。
今回はこいつです。
スマイル。そして、
髭(ひげ)でおなじみの、そう、
CONVERSE JACK PURCELL
ジャック・パーセルです。同名のバドミントンプレイヤーが開発に参加する中で生まれた、言わずと知れたコンバースの定番の一つなわけですが、ご覧の通り今回はローファーです。
黒いエナメルのスリッポンローファー。
こんなジャックパーセルがあったんですね。
セカストで1900円+TAX。
非常に安い。
なんだけれども、
キレイです。
美しい、という意味ではなく、
使用された形跡がない。
デッドストック、ではないですが、未使用品であります。なぜこんなのが2千円なのかな。リユースショップで色んなものを買ってますと、モノだけでなくそいつが持ち込まれた経緯などにも関心が湧いてくる。
ひょとして、万引きされた品で換金目的で持ち込まれた、とか。いや、そうであるなら箱付きなはず。今回は箱なしです。
サイズが合わずに履かれず終い、とかかな。その可能性はある。ジャックパーセルはやや細身な作りで、必ずしも万人向けのラストではないのかもしれない。
今回もそう。
爪先側甲が低く窮屈で、
踵側は履き口に踝くるぶしが当たる、のだそう。
ええ、今回のペアは私のモノではありません。
US4.5=JPN23.5センチ。
家内にと拾ってきたのでした。
先ほど「万人向けのラストではないかも」と書きましたが、まあね、ビスポークでもない限り万人にフィットするなんてことはありえない。そのままで不具合があるのなら調整すればよい。それは得意です。お安い御用、とばかりに作業いたしました。
まず、今回の中敷きの確認です。
「REACT」
なる中敷きが搭載されてます。こいつはコンバースオリジナルのカップインソールで、単体でも2千円弱で別売りされている高機能商品のようです。
アッパーと同色で「JACK PURCELL」と印刷されたこいつはどうやらデフォルトと思われます。
かなり分厚いカップインソールのようです。
踵は相当な厚みです。1センチ近くありそう。
爪先も普通の中敷きよりもかなり厚い。クッション性のある履き心地が良さそうな中敷きですが、分厚い分だけサイズがあわないとしんどそう。
23センチを試したわけではないのですが、サイズが合ってないという訳ではなさそうです。家内曰く、全長はジャストなのに、爪先側はタイトとのことなので、サイズダウンしたら履き口は改善されても今度は爪先側が窮屈で履けなさそうです。ということで、現状のこの個体の中敷き調整でフィットさせましょう。
今回は簡単そうです。さくっとやりましょう。
百均のスニーカー用の中敷きを使います。
裏が黄色のこの中敷きですが、デフォルトのREACT HDと比較しますと、
爪先側は薄い。ちょうどよさそうです。
踵側も薄い。うーむ、このままだと踝の状況はさらに悪化してしまう。ということで、中敷きを全とっかえです。この黄色の中敷きをベースに踵側のみを底上げしよう。
形状・大きさは随分異なります。
全長と爪先側の形状をそろえる。
次いで、
何かで使いかけてた別の百均の中敷きを踵に足す。
左がREACT HD。右が百均中敷き2枚重ねです。2枚重ねて同じ高さですので、今回はさらに1枚たして3枚重ねでちょうどよいのではないか。
青の中敷きを斜めに切ってみた。
ハニカム構造の中敷きです。
さらに、同じ青い中敷きの前半分を、
踵部分ように小さめに切り出す。これを3枚重ねよう。
底に1枚。
その上に2枚目。
最後にフルソックの1枚を追加。
右足、完了。
爪先は少し余裕が生まれた。
踵の厚みもアップしました。いやはや、意外と簡単であります。
さて、家内に試してもらいましょう。
シンデレラタイム!
NG食らいました。
まだ踝が当たるらしい。
おお、そうですが、申し訳ない。
もう1枚足そう。
4枚重ねにしてみた。
調整前(写真右の左足)に比べるとかなり底上げできました。これで問題ないでしょう。
シンデレラタイム(2回目)!!
NG・・・。
クッション性が高いものの4枚重ねゆえに、思った以上に沈み込んでしまうようです。おお、そういうことね。確かにそうかもね。再度やり直します。
沈み込まないやつに素材変更です。
コルクシート!
3ミリ圧です。厳密にはコルクも沈み込むわけですが、足を入れてすぐに沈むわけではないし、女性の体重だと男性の靴の中よりも圧は小さいでしょうからちょうど良いのではないか。
ハニカム構造の3枚重ねのうちの底側2枚をコルクシートに交換します。2枚重ねで7ミリほどの厚さです。3ミリ圧のコルクシートを3枚重ねてみることにしました。
大きさ違いで3枚切り出して、両面テープで貼り付ける。
かなり厚くなった。と同時に、指に力を入れても沈み込みません。これなら大丈夫ではないかな。
こいつを踵側に敷いて、
最初に大きめ斜めに切り出したハニカム構造の中敷きを入れ、その上からフルソックの中敷きを重ねてみる。
向かって右、左足がコルクシートに変更後です。向かって左、百均中敷き4枚重ねよりも明らかに底上げが出来ている。上2枚はクッション性がありますので、適度に沈み込みつつも踝の不具合が解消されるのではないか。
もうね、ここから先はもう単純に「何ミリ底上げするか」だけの話です。もしこれでも低ければ、3ミリのコルクをもう1枚足すか、あるいは少し薄手のコルクを足すかで調整するのみ。
とりあえず3ミリ3枚重ねでどうでしょうか。
シンデレラタイム(3回目)!!!
おお、お許しが出ました。程よく改善されたようです。
ここまで、昨夜のことです。
こいつの出番は今日このあと。家内が本日仕事で履き下ろすとのことです。グッジョブ、俺、となれば嬉しいですね。追加のサイズ調整が不要であることを祈ろう。
しかしまあ、見れば見るほど素敵です。高校1年か2年の時にジャックパーセルに出会い、十代の頃に何足か履きつぶしました。ジャックパーセルは僕の青春です。
ローファースタイルのジャックパーセル。僕も1足欲しいですが、ペアルックになるのでやめとこう。僕は別に構わないんですけどね。家内がね、嫌がるんですよね。恥ずかしがり屋さんで困ったもんです。照れるなよ。
しかしまあ、あれですね。
当初予想よりも時間がかかりましたね。元あったREACT HDは捨てずに保管しておこう。別の機会で出番があるかもしれないし、ひょっとしたら売れるかもしれない笑。
たかだかスニーカーの中敷き調整と思ったけど、革靴もスニーカーも手間は変わらないですね。スニーカーの方がソックシートが分厚く柔らかい分だけ匙加減が微妙なのかもしれない。
特に今回はローファーということで、紐靴のように甲部分の調整が効かないことがより調整に手間を必要としたのかも。ていうか、革靴でもスニーカーでも、ローファーってのはサイズ感がやはり難しいですね。
というのが今回の結論であります。
(おしまい)