こんにちは、ばしです。
後編です。
前回からの続きです。振り返っておきますと、
「ガラスレザーっぽいこのアッパーに水分・油分・クリームがどの程度浸み込むのか」
というのが今回のメンテのテーマです。
レノマットでしっかりと表面の汚れを(ともすれば銀面の塗装も若干)落としたおかげで、デリケートクリームもどきは少しばかりは浸みたようでした。
その後、オイル。
くを
クリストフポーニーレザークリームという名のメンタムみたいな匂いでミンクオイルみたいな使用感のやつを全体に塗り込む。
ここまでが前回記事、2日に亘るメンテナンスの初日終了時点でありました。
さて、2日目、日曜日の朝です。
早速確認してみよう。
5月12日(日)09:40。
おお、だいぶ浸みたっぽいです。
全体的にマットな感じになりました。
羽根のあたりほか、部分的にオイリーに光ったままですが、全体的に、予想以上に浸みました。まあ、触ったら少々ギトギトしてはいますが、これまで使った際は傷みのある部分のみマット調になってほかは全体的にギラギラしたままであったような。
全体的に傷んでいるわけではありませんが、まあ、それなりに浸透するということであればそれはそれでありがたい。ほかのクリームも浸みてくれる可能性がある、ということです。このトゥの色ムラも多少はましになるかもしれない。
よし、さっそく仕上げていきましょう。
その前に。
メダリオンの目に詰まったクリームをブラシで除去です。
それなりにとれました。で、シューツリー抜いてみました。きつく入っていた皺、多少は伸びたようです。
さて、いよいよ仕上げ、と思ったら、
蚊の鳴き声が。線香、タイト甲。
もとい、炊いとこう。甲はタイトではない。
加えまして新兵器。
蚊をビリビリと感電させて撃退するギヤをゲットしました。いやあ、前日に結構刺されたんですよね。この日の作業に備えるべく早速調達しておいたのでした。
さて、いよいよ。と、その前に。
ステインリムーバー
表面に残ったままの余分なクリーム、布で拭くだけでは綺麗に除去できません。ということで、投入しました。
よし、準備完了です。
コロニル1909(バーガンディ)
娘から誕プレでもらったやつを投入。
今回は色を入れます。バーガンディです。
ブラシをくるくると回しながら、押し込むように塗り広げる。
おお、結構濃くなりました。
右足もこのくらいムラなく仕上がればいうことないのですが。期待は高まるばかり。
この時点ではいい感じ。
トゥは少し心許ないかも。
左右ともに追いバーガンディを2回。
10時02分。
直ぐに拭き取ったらとれちゃうかも。
時間を経れば少しは浸透するかもしれない。
丸一日は待てませんが、3時間ほど放置してみました。
☆
★
☆
3時間経ちました。
13時07分。
見た目は良い感じ。昼飯も食べてお腹もいい感じ。準備万端です。余分なクリームを除去した後、どんな色目のアッパーが顔を出すか。
特にこの右のトゥ。
どうなってるかな。
早速ウエスで拭きとってみた。
おおっ、結構赤くなります。
おおっ、悪くない。
爪先のムラ感も改善したように思えます。
これは期待大だな。右足、いってみよう。
ううっ、まずまずいい感じ。
遠目ではかなりムラが改善したように見えます。
ただ、トゥだけは、トゥだけが、まだ少し足りないように思える。そんなときは、
コロニル1909(ダークブラウン)
濃茶を入れてみよう。
結構しっかりめに布にとり、くるくる、くるくる、くるくる・・・。
拭き取る。
どうでしょう。あんまり変わらん?
まあ、ましにはなったか。バーガンディのように数時間放置すればもう少し染みるのかも。ですが、そんなに気が長くはない。ですが、そんな時間を置かずともそれなりには浸透するみたい。
踵付近で試してみました。
しっかり塗り込み、拭き取る。
それなりに良い感じ。地色より濃い色目の場合はそれほど時間おかずともいいのかも。革によっては浸透し過ぎて、逆に色むらの原因にもなりかねない。あまり極端なやり方はリスクがありそうです。まあ、上手くいかなきゃレノマットでまた落とせばいいんですけどね。それほど傷みはしない。そんなヤワじゃない。
さて、仕上げましょう。
コバインクで化粧。
5分ほど乾かした後、から拭きしたらメンテ完了です。
どんっ。
まあ、まずまずか。
【BEFORE】
【AFTER】
まずまず、整ったような。で、すみません、日をまたいで時間帯も異なると写真の露出が変わるみたいです。やむなし。
【BEFORE】
【AFTER】
あらためて確認してみますと、皺が結構あったんですね。色も入れたし、潤っていい感じに落ち着きました。ガラスレザーにあれこれ入れても意味ないかと危惧してましたが、そうでもなかったですね。レノマットでしっかりめに汚れ落とししたのが良かった、のかな。よくわかりませんが。
毎度のごとくソールもしっかり磨いといた。
Leather Sole
made in USA
消えずに判読できる状態であることが嬉しい。
あらためてこいつ。
高級感はないけれど、雰囲気は満点です。
で、既視感。どこかで見たような。
おお、そういえばアレンのチェスターもこんなスタイルでした。
似てると思ったけど、そうでもないな。
左のデクスターは5穴。
右のアレンは6穴です。
アッパーのきめ細かさも異なる。そもそもアレンはガラスレザーではありません。まあ、そもそもの価格帯も異なります。それぞれ価格相応。安いからといって必ずしも悪いわけではない。
私の好みとしましては、
内羽根は仕事以外では履きづらい。デニムなどにはやはり外羽根が気分です。チェスターはせいぜいチノパンどまりか。ですが、このデクスターなら、ガラスのアッパーが適度にチープで、内羽根でもフォーマル過ぎない感じでチノパンでもデニムでも悪くないかもしれないな。
早速履き下ろしてみた。
結局チノパンに合わせてみました。
カジュアルっぽくしたくて、上着は黒のコットンジャケットで。で、靴とネクタイは赤で。ええ、仕事です。この日は客先行く予定なかったし。まあ、結局出かけたんですけどね。最近世の中のドレスコードは緩む一方だし、早い会社はGW明けからクールビズだし、天気いい中でネクタイ締めてさえいればチノパンでもオーケーでしょう。
さて、肝心のサイズ感はといいますと、【8.5M】サイズなわけですが、私の足にちょうど~やや細身な感じです。羽根もご覧の通り1センチ強開きます。細身の8.0Dといった印象です。
実寸で確認しますと、やはり8Dもしくは8Cくらいの印象です。やや細身の私の足には、長さも幅も甲の高さも、ほぼちょうど良い感じなのですが、1点だけ難点が。
神奈川の整体院さんのHPから画像拝借しました。
で、赤い➡のあたり、このあたりが夕方前に少し痛くなってきました。アウトソールの外側、最大幅あたりから踵にかけて若干ですが内側に入り込むように湾曲している所為かもしれません。また、アッパーもそんな上等な革質ではないことも影響あるのかないのか。
まあ、まだ1回履いただけですし。
何回か登板させて様子を見ることにします。
最後に。今回、記事タイトルを「マイファースト・Dexter」としましたが、実はこの1週間前にもう1足拾ってきていたのでした。
ラバーソールのサドルシューズ。
未使用、デッドな奴です。こいつの詳細はまたそのうちに。で、厳密にはこちらが先なのですが、私には少しばかりでかいんですよね。息子が履くか、転がすか、のどちらか。
なもんで、
マイファースト・Dexter はこいつ、
ということにいたします。
やっぱ細いね。
(おしまい)
こんにちは!
Dexter、20代後半位にデッキシューズを持っていました。夏用にと白レザーの爽やかなヤツでしたが、その頃はデッキシューズのメーカーかと思っていました。
普通の革靴も有るんですね!
最近はドクターマーチン(英国製)のブーツ、レッドウィングの作業靴(芯入)が連続で、お安く舞い込んで来ています!
私も土曜日は仕事で、やりたい事が消化出来ず…
トリッカーズのカントリーブーツのハーフラバー作業(ハーフラバーの切出しは完了)を控えています。
としさん
おはようございます。デッキシューズもあったんですね。後発で色んな靴作ってて、それなりの流通していたみたいですね。
カントリーブーツのハーフラバーですか。なかなか楽しそうです。私もハーフラバーのシート購入したのですが、まだ何も手を付けられていません。
今週は休み今日だけだし、私は次の週末からは、次の週末こそはいろいろ取り組みたいともくろんでおります。
午後から気分転換に少しだけ近場をパトロールしてきます笑。