こんにちは、ばしです。
寒くなってきましたね。
12月となり、コートなど大物の上着が活躍する季節・ハズ・カム。なのですが、このところずっと車通勤なんで出番はあまりない。コートの出番を作るためにもそろそろ電車通勤に戻さねば。なんせ、今シーズンもちょろちょろと上着を買ってしまっている私です。
冬物のアウターといいますと、
ネット情報によると数年前から「革ジャン」=レザージャケットの人気が少しばかり戻りつつあるらしい。とのことなのですが、へえ、そうなんですか? それで間違いない?ほんとうにそうなら嬉しいかも。まあ、流行ろうが流行るまいが好きなものを着ればよいのですが、
「今どきそれって・・・」
なんて風に後ろ指さされるアイテムをそうと知らずに身に着けるのは流石に気が引ける。昭和~平成の頃の古着ばかり買ってる私は特に注意が必要なのです。なもんで、買った後になってから検索してみて、おお、特段流行ってるわけでもないけれど着ても別に問題なさそうだな、セーフ。などと安堵する次第であります。
そう、今回はレザージャケットの話題です。
昨年、人生初めての「黒革のダブルライダース」を購入しました。シングルは二十代の頃に着てましたが、ダブルは着たことがなかった。メルカリでリアルレザーなんだけどお買い得な中古を発見。薄手で軽くて街着としてはほど良い感じと満足しております。
ただ、オッサンにダブルライダースは「頑張ってる感」がないわけでもない。それに、少し薄手なこともあり真冬は出番がない。ここは、少し厚手でこなれた感じのシングルの革ジャンも一着持っておきたいところではあるな。などと思い始めた矢先、仕事帰りに立ち寄ったセカストでなかなかに良さげな雰囲気の一着に遭遇。ひと目惚れして持ち帰ってきた次第です。
こんなやつ。
ライダースのようなフライトジャケットのような。
分厚そうな革で結構暖かそうです。
値段も2900円+TAXと安かった。
まあ、そもそもセカストに雑多に並んでる旧い年代のアンノウンブランドの革ジャンってのはこのくらいの価格のモノも少なくない。ただ、安いのはいいのだけれどもデザインが古臭かったりするものが大半なわけですが、こいつは今でも着れそうなデザインかな、と。
ただ、状態はさほど良くはない。レザーにダメージはなさそうですが、裏地はところどころ擦り切れていたり糸がほつれていたり。まあね、着たら見えんし、構わん。で、こいつどこのメイカーなのでしょう? 裏地にタグ等はなさそう。
ポケットの中を確認してみるも何もない。
左袖肩口のポケットの中もがらんどう。
左胸元のポケットの中も何もなし。
いや、それにしてもこいつ、ポケット多いな。
左脇近く、内側にも発見。これって、ひょっとしてリバーシブルか? と思ったけど、右脇にはなく片方だけ。いや、何より、革ジャンでリバーシブルなんてないわな。それにしても中途半端な位置と大きさのポケットばかりです。無駄に手間がかかってる。バブル期の頃の日本製かな。
裾に一文字が3個並んでいる。
なんなのでしょう?
紐を通して締めるとか?
使わんしこのままで。
何処の何者か知りませんが、なかなかに凝った造りです。革質は普通な感じであはありますが、全体的にモノはよさそうに思える。何より、デザインが良いな。シンプル、なんだけれど、シンプル過ぎないのが良い。鋭角でない襟の雰囲気が何より気に入りました。
よし。いつものシューケアグッズで手入れして、早々に登板させることにしよう。
LEXOL
旧そうなジャケットです。汚れもあるかも。ということで、LEXOLで全体をぬぐってみる。
汚れはさほどないみたいです。
ただ、乾燥でところどころひび割れ直前と思しき皺などが多数見受けられる。しっかり保湿しておこう。
デリケートクリームもどき
水分補給&栄養補給。
面積が大きいので、惜しみなく使えるよう百均のヒト用クリームを投入してみる。結構かたい。何の革かわかりませんが、シープスキンでないことだけは分かる。
おお、少ししんなりしたっぽいな。
なんせ、1個使い切りましたし。
肩口も少し柔らかくなったような。
このまま一晩寝かせてみる。
☆
☽
☆
翌日。
かなり吸い込んで、その後乾いた様子です。
効果のほどは・・・。
よくわからんが、プラスではあるでしょう。
最後に油分補給です。
プロペト
最近のマイブームなやつをたっぷりと塗り込んでみる。
石油由来のプロペト=白ワセリンは「ひび割れ」や「あかぎれ」にいいらしいとのことで、このところビン靴のメンテにも使ったりしておるわけですが、レザージャケットにもそれなりの効果を発揮するのではないか。
ということで、ドラッグストアででかめのやつ(とはいえ税別千円弱)を買ってきた。どうせ靴にも使うし。
たまには右側から塗ってみた。
特に理由はない。
気まぐれです。
向かって左、右半身塗布完了。
おお、艶やかなり。
次いで左半身も。
たっぷり塗った。
背中にもたっぷり。
良い感じか。な。
左胸のポケット。
蓋の裏側もぬかりなし。
で、気づいた。デニムパンツのボタンみたいなやつに何か文字が書いてある。
タックボタンというそうな。
なんかアルファベットが書いてあるぞ。
おお、「DISEL」とあります。
こいつはディーゼルのモノらしい。ディーゼルって、私は若いころからあまり馴染みがないんですよね。お値段まあまあ高めな印象なことと、イタリアのブランドに手を出したことがあまりなくて。ただ、デニムを1本だけ持ってたな。
アディダスとのダブルネームが面白くてリユースショップで買ったやつ。ウールのダブルライダースに合わせて登板させたのが2年前(過去記事こちら)のようなのですが、それ以来履いてないな。よし、今回の革ジャンに合わせて久々に・・・、いや、それはやめとこう。「いかにも」過ぎるわ。
いずれにせよ、
こいつはいつ頃の品なのでしょう。DIESELって今も人気なんですかね。リユースショップでしか買い物しないんで、その辺のことにはめっきり疎い私です。まあ、実のところブランドはどこのモノでもいいんですよね。スタイルが気に入って買ったやつです。
で、革ジャンだし、タックボタンは見えない方がいけてるような気がする。ブランドロゴが目に付くのは好きではない。たとえ小さくとも。こいつ着る時はこの状態でいこう。ポケットの中身が落ちるかも?いや、中途半端な大きさで入れるモノないし。
てなことで、
たっぷり塗り込みました。
これもまた一晩寝かせてみた。
☆
☽
☆
翌日。
おお、いい感じに浸透したっぽい。
柔らかな雰囲気。
皺だらけだった背中。
変わらず皺だらけですが、ひび割れ等の心配はもうない。見た感じプロペトはすっかり浸透したみたいですが、念のためボロ布で全体を拭ったらメンテ完了です。
よし、出番です。
早速に袖を通してみた。
おお、朝日を浴びてテラテラと安っぽく光っております。浸透しきっていない余分なプロペトが表層で行き場をなくして彷徨っているようです。しっかりと拭ってた上で3時間ほど落ち着かせてみた。
おお、グッジョブ。
いい感じに落ち着きました。着心地も堅過ぎず柔らかすぎずでほど良い感じ。革ジャンだけど見た目にも柔らかな優しそうな感じ。ハード過ぎないのが良い。なんだけど、
ジッパーはかなりごつい。「YKK」との刻印のでかいスライダーが2個付いてます。この2個が歩く度にぶつかり合ってジャラジャラと音を立てる。このあたりが革ジャンにハードな印象を与える要因でもある。なもんで、
マーチンで中和してみる。
足元は息子のマーチン。ほかの黒のPTB履いても良いのですが、黄色のステッチが全体を程よくマイルドにしてくれるのではないか。革ジャンは黒にゴールドのジッパー。足元も黒と黄色。別に色を合せようとのことではないのですが、自然とこいつに手が伸びた。
革ジャンと言えば「ライダース」だとか「A-2」だとか、若い頃は米国モノがずっと気になっていた。こいつはイタリアブランドのものだけどアメリカンな雰囲気です。どこの何者か、正体不明な感じなのがさらに良いな。左胸と左袖のポケットもほど良いアクセントで、とてもとても気に入りました。
てなことで、
黒のレザージャケットが2着になった。
目出度い。形も雰囲気もそれぞれ異なるわけですが、どちらもいい感じだな。満足です。で、2着とも黒なわけですが、「茶も欲しいか」と問われたら・・・いや、黒2着で十分です。革ジャンなんてたまにしか着ない。だからこそ、どうせならお気に入りの一着を手に入れたいわけですが、こいつらはどちらもなかなかにグッドではなかろうか。レザージャケットは黒のこいつら2着で満足です。
今回の革ジャン。今着ても変ではないよね?と、我が家のファッションリーダーである娘に訊いてみたところ、「ええんちゃう?」とのこと。おお、それは「どうでもええんちゃう?」ではなく、「悪くないよ、ええんちゃう?」との意と承った次第。よし、お許しが出ました。まあ、お許し出なくとも好きにしちゃうんですけど、これで心置きなく好きにできるな。
仕事でジャケパンスタイルになって以降、週末もノーネクタイでジャケットを着ることが多い私なのですが、昨年あたりから少し嗜好を変え始めてもおります。パンツも太めのカジュアルなやつも増やしてきたし、この冬はこいつらレザージャケット2着の登板機会を積極的に増やそうと思う。
たまにはイメチェンも悪くない。
(おしまい)
















































