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BONTA de 靴修理(その4)Dolomite

こんにちは、ばしです。

 

古靴漁りをしていて、なかなかにいいやつを見つけた。
買うべきか? 買わざるべきか? 悩むこともしょっちゅうです。
そんなときの判断基準はいくつかあって、それらを総合的に勘案した上で意思決定をすることになります(←大袈裟)。

まずは【サイズ】です。
自分で履けるのか?
靴は履いてなんぼです。
大きい場合、息子なら履くか?
小さい場合、嫁や娘は履くか? 
誰も履かない場合、転がりうるのか?

次に【転がす】ことを念頭においた場合。
状態は悪くないか?
メンテで改善できるのか?
アッパーにダメージはないか?
ヒールの削れはどの程度か?
人気のあるブランドか?

あえて挙げてはいませんが、履く/転がすいずれの場合も、値段がいくらかは重要な要素です。で、

・マイサイズでない
・家族の誰かが履くかどうかわからない
・リペアが必要な状態

上記の三拍子揃ったペアの場合、非常に悩みます。
今回は悩んだ末に、あえて購入、持ち帰ってきました。

こいつ。

 

ドロミテ・コルチナ

近所のリサイクルショップをパトロール。手ぶらで帰るのは嫌だな、なんて思っていたら、最後の店で遭遇。500円のクーポンを利用して、1500円でゲットしました。2穴のチロリアンシューズ。2穴のすぐ下、アッパー外側にロゴが。初登場のシューメイカーです。こんならしい。

 

Dolomite ドロミテ

1897年イタリア北部の明峰ドロミテのふもとで誕生した「DOLOMITE」。1954年にはドロミテの登山靴を着用した登山家がK2を征服し、その名を世界に知らしめました。ドロミテは、頑固で耐久性のある作業靴を製作していましたが、人間工学の観点から研究を深め、アイテムを登山靴、スキーブーツへと拡大してきました。その快適性、耐久性、機能性によりシューズ界の名誉ある賞「ゴールド・コンパス賞」を2度も受賞しました。1世紀以上にわたり、技術をさらに高め、常にクオリティの向上を求め続けています。

AMAZONのブランド紹介の文面拝借してきました。登山などの本格ブランドです。昔、よく耳にしました。懐かしい。ブランドは今も続いているみたいです。今回のペアは結構古そうです。

今回のチロリアンシューズは「コルチナ」というモデルだそうです。いったん廃盤となったあと、10年くらい前に復刻したらしい。その後、今も継続してるかどうかはよくわかりません。

ビブラムのソール、変色してますがひび割れなどはないようです。アッパーもかなりくたびれてますが、見た目だけでダメージはなさそうです。こいつはおそらく、復刻前のオリジナルのペアかと思われます。

チロリアンといえばおしゃれな感じですが、こいつはガチなギアとして使用されていたものかもしれません。そう考えたら状態はまずまずなのかも。赤いのはリアルファーのキルトです。へんなつき方です。チロリアンにキルトって、初めて見ます。デフォルトなんでしょうか?

サイズは39。25センチくらいでしょうか。私には小さい。妻と娘には大きい。で、写真のような履き口のダメージが左右ともにあります。うーん、悩みどころです。

赤いファーのキルト。娘が気に入りそうです。気に入らなかったら転がすか。とはいえ、ダメージつきのままではとてもじゃないが売れません。どうしよう。買わないか、買ってリペアするか、どちらかしかありません。

よし、妻と娘が履かないとしても、履き口はリペアしよう。費用かかってもしょうがない。そうすれば、誰かが履くでしょう。そうでなければ、へたすりゃお払い箱です。こいつも、そんな古くないとはいえ30年前後前のペアでしょう。ビンテージです。ビン靴は後世に引き継いでゆくのが我々ビン靴フリークの責務です。

てなことで、持ち帰ってきました。
まずはメンテです。
いつも通り、まずは左から。

 

ステインリムーバー

ワックスの類はなし。まあ、そりゃそうでしょうね。登山靴です。

取っ払ったキルト。裏側には「UNITED ARROWS」。他の靴のをこいつに装着したらしい。このキルト単体でも売れるかも・・・。いや、そうではない。

 

LEXOL

コバ周りも綺麗に。しかしまあ、チロリアンにキルトって、考えたことありませんでした。つけ方も変ですが、なんか可愛い。これはこれでありかも。

 

デリケートクリームもどき

まあ、いつも通りの手順で。

 

TAPIR LEDER OIL

使い切る寸前のオイル。購入したくてもどこも品切れで、「LEDER PFLEGE」を替わりに購入しました。ほかのペアにはそちらを使い始めてますが、このペアのために残りをとっておきました。やはり、この手のギヤにはオイルかな、と。

 

コロニル1909

緑の容器が映ってませんが、いつも通りコロニルで仕上げました。あらためて、ダメージはないようです。流石、頑丈な作りのようです。

このあと、右も同様にメンテです。とりあえずキルトを取っ払いました。

左右でビフォーアフター。随分きれいになりました。これなら履けそうです。メンテしました。

踵履き口が痛々しくはありますが、それ以外はいい感じ。

ライナーもダメージはなし。履いているうちにソールが割れないかやや不安ではあります。まあ、気にしない、気にしない。
このままでもいいのでしょうが、赤いキルトがついてたほうが可愛いです。
装着してみました。

うん、いい色目です。ですが、このつけ方でいいかな。とりあえずこの時点で娘に見せてみたところ、「可愛いから履く」とのこと。

おお、まずは一安心です。これで気兼ねなくリペアでに出せます。
BONTAさんにお願いしました。中一日で仕上がりました。

おお、いい感じです。ライナーを剥がして、追加した茶色の革の上にかぶせた上で縫うことで見た目ももっと良くできる、との提案頂きましたが、今回はコスト優先して、最低限のリペアにしていただきました。

とはいえ、履けば外側からはそうそう目立ちません。「ギヤ」にはこれでちょうどいい。「リペアして大切に履いている」感が伝わったほうが気分です笑。

キルト、左右で異なるつけ方で確認です。羽根の下についていると、パラブーツの甲がファーのミカエルみたいで可愛いのですが、やはりやりすぎなような気もします。まあ、娘が好きなつけ方すればいいでしょうが、とりあえず、最初の時点では普通の装着方法にしておきましょう。

と同時に、再度の仕上げメンテしときましょう。TAPIRでオイルアップの上、プレステージクリームナチュラーレで仕上げです。

茶色に深みが戻りました。娘には大きいので、100均のスニーカー用中敷きでサイズ調整。色目もちょうど良さそうです。まあ、履けば見えないんですけどね。

小さめサイズのシューツリーがちょうど余ってましたので、こいつ専用にしよう。で、キルトも、全然問題ないですね。可愛さも特段損なわれていないかと。てなことで、メンテ完了です。ビフォーアフター。

【BEFORE】

【AFTER】

うん、いい感じです。

チロリアンにキルト?って思いましたが、こうすればそもそもどんなスタイルのペアかわかりませんし、このままで普通に可愛いです。しかしまあ、つけ方は別にして、このペアにこのキルトを装着しようという発想自体がすごいセンスいいな、なんて思います。

で、おまけ。

一緒に写ってるLEDER OIL、新品です。なんと!BONTAさんでは品切れになっていませんでした。ずっと探してましたが、灯台もと暗しとはこのことです。ちなみに、このところBONTAさんでも売れ行きがすごくなってきているそうです。売り切れ前に間に合ってラッキーでした。

当面手に入らないと思っていたので、代わりに「PFREGE」を2本買ったのですが、1本でよかったかな。まあ、用途は違うらしいので、両方使いましょう。

うん、かわいいです。素敵です。
きっと娘も気に入ると思ってたんですよね。
グッジョブ、俺。

早く履いたところみてみたいな。

 

(おしまい)

参考:「BONTA de 靴修理」記事一覧

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