Freek2Freek

黒いダブルライダースにニベア

こんにちは、ばしです。

 

今日から十月。

秋です。衣替えの季節です。仕事着は週初めの昨日からネクタイ&ジャケパンモードに着替えました。気温はまだ高く若干早いようにも思えるですが、いつまでもノーネクタイにシャツ1枚はつまらない。夏場に買い集めたユーズドのネクタイを早く当番させたいこともあって、ほんのり汗ばみながら出勤いたしました。

で、衣替えは当然平日だけではない。季節が深まるにつれて休日も徐々に厚着になっていくわけですが、こちらも夏場にモロモロ買い貯めました。ニットのセーター、チェックのシャツとジャケットとマフラー、コーデュロイパンツにカーハートのダブルニー、など。

このところ休日の出で立ちは以前よりカジュアル寄りなアイテムに惹かれ気味な私です。それらのアイテムはネクタイよりも出番は少し後になりそうですが、それもあとわずか。2、3週間もすれば順次出番が着そう、もとい、来そうです。よし、備えあれば憂いなし、ということで、

週末にこいつを手入れしました。

 

 

 

黒いダブルライダース

買っちゃいました、黒いやつ。

若い頃にシングルの革のライダースは持っていた。ダブルも着たい、けれども、週末もツイードジャケットなど堅めな私がいきなりそれはないわな。ステップを踏もう。ということで、

昨年このウールのダブルライダースを購入したのでした。

この次は茶のレザーにするか。あるいは黒革だけれどもいきなりダブルはやめてシングルでステップを踏もうか。などと考え、実際にそのように検討していたのですが、もう面倒なんで黒革のダブルにしといた。ただ、若者でもないし、この手のジャケットを着慣れてるわけでもないので、ハード過ぎる雰囲気のはやめとこう。多分僕にはうまく着こなせない。ということで、

◎丈はやや長め
◎革は柔らかめ

黒革ダブルライダース・デビューにあたっては、上記条件に適う一着を永らく探しておりました。今回はメルカリで購入。出品情報に記載の文言や数字を信じて、今回のジャケットを選びました。

信じた通り、丈はやや長め。

グレーより3センチほど長いです。ライダースジャケットのサイズ感って、ジャストサイズで切ると丈が若干短いんですよね。全体的に若干のゆとりがあった方がオッサン向けです。

僅かな差ではありますが、バックシャンはかなり雰囲気が異なりそうです。ダブルライダースはそもそも着丈が短めでもおかしくはないのでしょうけれど、いい歳して頑張り過ぎてる感は出したくない。普通のブルゾン丈くらいを希望しておりました。まあ、そこまで長くはないけれど、普通よりは長いのでよし。

やや長め、といってもワンサイズ上ではなく普通に「Lサイズ」です。なんでも、出品者さんがチャオパニックで購入されたものらしい。そんな古いものでもないみたいですが、新しいものでもないのかな。

で、肝心の革はといいますと、

こいつ、羊革です。

出品情報ですでに承知しておりまして、これはいいな、と。と言いますのも、羊革は牛革よりもきめ細かくて柔らかな印象です。おお、これを着たらまさに「羊の革を被ったなんとやら」になれるかもウシシ。いえ、ヒツジです。そんな小ネタをぶっ込めることも含め私にうってつけの一着と言えそう。

実際、柔らかそうな質感で雰囲気もハードすぎなくて良い。まさに希望通り。と思っていたのですが、

身頃とは違って袖は少し硬い印象です。

右袖はさらに状態が酷い。革質がそうなのか乾燥によるものなのか分かりませんが、少しパリパリ&カサカサしてます。ダメージというほどでは全くないのですが、少しばかりケアしておいた方がよさそうです。

ということ、色々ぶち込みました。

 

 

デリケートクリームもどき

革靴メンテでいつも使ってるDAISOのヒト用クリーム。

水分と栄養補給です。

指にたっぷりとって塗り込む。

向かって右側、左前身頃と左袖にたっぷり塗り込みました。ほんの少し黒の色目が濃くなったように見えますが、うーん、どうでしょう、気のせい?

袖には明らかな違いが。ただ、左右で同じ革質とも限りません。どうなるかな。

背中にもたっぷり。左前身頃にもたっぷりと塗り込みました。

全体的に手触りが柔らかくなったような。

70円分(税別)くらい塗り込んだし。

ただ、水分と栄養補給だけではどうせすぐ元に戻ります。油分もあった方が良いな。ただ、靴用のオイル系のグッズはベタベタになると厄介です。ここはやはりヒト用のクリームでかつ油分がさほど多くなさそうなやつにしてみた。

 

 

ニベア(青缶)

昔懐かしいニベアの青缶。今も普通に売ってます。ロングセラーであることには理由があるのでしょう。

「革ジャンにも使えます」

とか、かな。書いてあるかも。知らんけど。

抽象画の絵描きになった気分になってみた。

お、なんだかしっとりツヤツヤ。

艶感はあまり欲しくない。
マットな感じの方が好みなのですが、時間が経てば雰囲気変わる、かも。

まあ、そんなツヤツヤしてないですかね。大丈夫そうです、見頃と背中は、ね。

袖口は相変わらず硬く乾燥した印象です。
もう少し色々ぶち込んでみた。

 

 

スクワレー

深海鮫の肝油です。お肌にサイコーなややオイリーな奴。

袖にだけ塗り込みました。

おお、だいぶ柔らかくなった、けれども、

かなりオイリーです。見頃にはぬってませんので、袖だけが雰囲気が変わってしまうと嫌だな。

と思ったら、時間が経ってオイリーなギラギラ感はかなり落ち着きました。けれども、まだ少し硬いです。

 

NIVEA for MEN

コエンザイムQ10入りという触れ込みのクリーム。普段使いしてるこいつを袖だけでなく全体的に塗ってみた。

 

メラノCC MEN

ビタミンCも入れとこう。これも普段使いのやつ。順番としては最初の方にも思えますが、まあ、気にしない。そして、最後に

 

ニベア青缶

今回の主役を再度投入して締めてみた。

引っ張ると少し伸びます。柔らかい。

背中周りもしっとりかつマット調で柔らかくなりました。

袖の「スカスカ」した乾いた感じは改善しました。

それでもまだ若干硬く感じる理由は、完走などによるものではなく「革そのもの」がこんななんだと思います。身頃と袖と、どちらも同じ羊革ですが部位によって品質も違うでしょう。そもそも羊革(シープスキン)は、柔らかな手触りな反面、他の革に比べると強度や耐摩耗性は低いらしい。曲げ伸ばしなどの動きにより他よりも傷みやすいであろう袖には硬めの部位の革を充てた、ということかもしれない。

まあ、そもそも、さほど高級品ではない(安物というわけでもなさそう)品のようですからこんなもんでしょうし、中古とはいえ使用頻度の少ないモノが5000円ということで、贅沢は言えないし、買い物としては「上出来」とも言えるのではないかな。

さて、そんなことでメンテ完了です。

 

【BEFORE】

【AFTER】

見た目はそんなに変わらないかな。

ですが、いろいろ塗りこんで改善はしたみたい。ニベアだけで良かったような気もしますが、また、これだけやれば十分でしょう。

これでオーケー。
これでいつ寒くなってもオーケー。
いつでも大丈夫、準備万端です。
この秋冬はこいつらで二着で臨みます。

 

並べてみよう。

ダブル・ダブルライダース。

それが言いたかった、わけではない。ですがまあ、二着もあれば十分でしょう。ていうか、別になくても構わない、なくても困らないジャケットです。

私の素敵な二着、黒いシープスキンとグレーのウールのダブルライダース。どちらも「ひつじ品」です。「ひつじゅ品」ではない。むろん、三着目は要らないな。

 

それが言いたかった。

 

(おしまい)

モバイルバージョンを終了