Dr.Martens HOLT BOOT

こんにちは、ばしです。

 

「もう靴は買ってこんでええからな」

娘と家内にそう言われたのはいつのことだったか。ご存知の通り家族の靴もしょっちゅう勝手に買ってきておりましたが、好みに合わなきゃもったいないし、何より、下駄箱に入りきらんほど沢山あるからしばらく靴は要らないよ、とのこと。

お、おお、そうか。まあ、そう言うのならしばらくはやめとくわ。素直な私は言いつけを守り、この半年ほどはレディス靴を持ち帰るのをピタッとやめておりました。そんな私であったのですが、今月久々に禁を破ってしまいました。

こいつの所為です。

 

 

ドクターマーチン・ホルト

トレッキングブーツです。

ぼろい。

ぼろい。けれどもこう見えて、

ドクターマーチンのペアです。

「HOLTホルト」というモデル名らしい。へー、こんなマーチンがあるだなんてこいつに出会うまで知りませんでした。八尾市内のセカストの雑多な靴コーナーで見かけたのが数か月前。

たしか5千円くらいだったような。その後、売れる気配がなかったのが、つい先日覗いてみたらディスカウントされていた。

な、なんと税別1900円。

流石にこれは安い。
お買い得と言えます。

確かに、安いだけあって写真の通り爪先は傷だらけではありますが、

アッパーに傷はあるもののクラック等はなし。

ソールも8割がた残っています。

履き口にもダメージ等はありません。

見た目ほどには状態は悪くはない。

ステレオタイプな物言いとなってしまい恐縮ですが、男性と比べて女性は小柄で相対的に体重も軽いため、レディスサイズの中古靴は紳士靴のような傷みの程度が酷いモノは少ないように思います。

裏付けとなるDATAは何もないのですが、リユースショップの雑多な靴コーナーを散々パトロールしてきた経験からはそのように感じています。つまり、一見すると状態の悪そうなこのペアも、外観がそうなだけでダメージはなく手入れすれば蘇る、はず。

「靴はもう買ってくるな」

と言われたものの、ブーツはあまり持ってなかったんではないかな。まだ夏は始まったばかりですが、木枯らしの吹くころには娘も「嗚呼、ブーツが欲しいな」などと思うかもしれない。思わなきゃ転がすまでよ。準備は早い方が良い、てなことで、三連休最終日にメンテいたしましたのでご紹介です。

いつも通りまずは左足から。

 

 

LEXOL

水分を吸って黒くなりました。

歯ブラシでアッパーをわしゃわしゃと。

ソールの汚れも歯ブラシで掻き出す。

 

 

RenoMat リムーバー

レディス靴のはワックス等が塗り込まれていることはほぼありません。

今回も同様でありました。

 

 

リッチデリケートクリーム

空調の効いた店内に数か月過ごしてますので、それなりに乾燥しがちです。

保湿&栄養補給。

 

 

TAPIR レーダーオイル

油分補給。

だけでなく、汚れも落とせるオイルです。が、さほど汚れもなく。

右足も同じ手順で油分補給までして20分ほど寝かせました。
仕上げていこう。

 

 

コロニル1909シュプリームクリームデラックス

いつもの仕上げ用クリームを全体に塗布して磨く。
爪先のガビガビは治らない。

固まって除去できない白っぽいシミを発見。
塗料か何かでしょうか。
そんなやつは、

コバインクを塗って隠す。

最後に、

 

サフィール・ビーズワックス

黒いワックス入れてみた。

左のトゥはまあまあマシですが、

右は酷い。

削れが酷くて、削れ自体も問題ではあるのですが黒をいれても色目的にも整わない。ほんとはサンドペーパーで削ろうかとも思ったのですが、誤魔化せると思ったんですよね。手戻りは面倒なので、光らせて誤魔化そう。最後にミラーグロスで少しだけ光沢を持たせたらメンテ完了です。

 

【BEFORE】

【AFTER】

まずまず、見れるようにはなりました。

 

【BEFORE】

【AFTER】

まずまず、すっきりしました。

ですが、果たしてこのままで良いのだろうか。

例えば、

靴紐。足首に二重に巻き付けるほどに長い。流石に長すぎです。調べてみたところ同じ靴紐の通されたホルトの写真がいくつもありましたので、こいつがデフォルトのようなのですが、それにしても長すぎる。

そして、

この赤い色目。

別に赤でなくともいいのではないか。山登りにいくならいざ知らず、街履きするのなら白とか黒とか、靴紐だけ目立ちすぎるのはどうなのか。純粋に山歩き用ならともかく、きっとそうでないよね。

そして最後に、

右のトゥ。キズは目立たなくはなったものの、凹凸を隠すことはできない。やはり一旦削ってから黒を入れなおした方が良さそうです。

ブーツの出番はまだまだ先です。靴紐の色目も含め、じっくり検討して秋にはリニューアルしたホルトをお目にかけたいと思います。が、果たして、

履いてもらえるのだろうか。

 

(おしまい)

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