こんにちは、ばしです。
夏が終わりつつある。
そうしますと、秋&冬の準備がしたくなる。古靴漁りにリユースショップの巡回は欠かさない私ですが、この時期はつい靴以外にも手が伸びる。
先日もこんなの拾ってきました。
Dunhill のネクタイ
今回はネクタイです。
ネクタイはオールドグッチしか買わないと決めているはずの私なのですが(関連記事こちら)、今回は持ち帰ってきました。別にダンヒルというブランドが好きとか、何か特別な思い入れがあるとか、ということは一切ありません。なのに拾ってきた理由はこれ。
The Royal Collection
ザ・ロイヤルコレクション。これは、チャールズ皇太子の60歳を記念して作られたモデルなのだそう。そう、あの「チャールズパッチ」のチャールズ皇太子(現・チャールズ国王)です! 靴好きとしましては、そうと聞いて持ち帰らないわけにはいかない。
1948年生まれのチャールズ国王。
写真は、1968年20歳のときに履いていたジョンロブを継ぎ接ぎしながら41年後の2009年のときにもまだ履いている、というものです。今回のネクタイは右の写真の前年、2008年の品のようです。今から15年前ですのでビンテージとは言えませんが、うんちくも含め、大変趣があってよろしいのではないか。
「ロイヤルコレクション」とは、英国王室が所有する美術品などのコレクションです。で、それらを管理する英国王立所蔵品協会が、英国王室公式グッズを販売しています。要はバッキンガム宮殿の土産物ですね。たとえばこんなやつ。
こちらから写真拝借させて頂きました。
紅茶の「缶」のフタ部分です。これは、1771年のロイヤルコレクションの陶器の絵柄を元にデザインされてるものらしい。蝶や鳥以外にも、カーネーションやバラなどが描かれているのだそう。で、それと同様の図柄を元にデザインしたのが今回のネクタイ、とのことのようです。
確かに、
羽根を休める直前の蝶。
その下には、
鳥。なんかくわえてます。
シルク100%で刺繍で図柄が表されたこのネクタイは大変美しく、流石チャールズ皇太子の60歳を記念するだけのものではあるとの印象です。
正直、チャールズ皇太子云々、との話を知らなかったとしても、その美しさに目が釘付けになりそう。
ただ、緑のネクタイって、締めづらい、合わせづらいんですよね。それに、60歳といえば「還暦」です。日本では還暦といえば「赤」と相場は決まってるんですけどね。
おい、赤はないのか、赤は。
あ、はい。
ちゃんと赤もありました。
2本まとめてゲットしてきました笑。
どちらも大変美しいです。
まったく同じ図柄。
色だけが異なる。
当然、タグも、
同じ。
イタリア製のシルク100%。
「ロイヤルコレクション」の名を冠するものですから、おかしなものは出せない。品質は間違いないんではないかな。その証拠に、
締めたら見えるはずのない小剣の裏側まで刺繍がびっしりです。眺めて愛でるだけでも価値があるのではないか。
綺麗です。美しいです。
締めたらこんな感じ。
厚手のシルクで締めやすそうで、ディンプルもきれいに作れそう。
クリスマス、みたい・・・。
これって、締めれるのか? 何が言いたいかといいますと、これは実際に締めるためのものなのかな。要は、「記念切手」とか「記念硬貨」みたいに、それこそまさにコレクションして愛でるモノ、ということだったりするのでしょうか。
まあ、靴は履いてなんぼですし、ネクタイも締めてなんぼ、だと思うのですが、実際問題これを上手く着こなす自信がない。。還暦の時に締める、ていうのはありかと思うのですが、その場合、緑はいつが出番なのでしょう。
まあ、ネクタイは靴と違ってかさばりませんし、登板機会をどうするかはじっくり考えましょう。以前も似たような、出番の難しいやつを拾ってきたことがあるんですよね。
日本製のネクタイです。
紺地に、ちょうどVゾーンの辺りに模様が。
アップで見てみましょう。
判ります?
そう、漢字です!「丑」です! 種類はホルスタインなどの乳牛かと・・・。いや、まあね、こういうの嫌いではない。ただ、こいつは丑年の正月に挨拶周りのときなんかに活躍する一本ではあるが、それ以外に出番はないかも・・・。
株式会社田屋さんの品だそうです。
「エキストラ・クオリティ」の「メイドインジャパン」ですので、海外の人などで欲しい人いるんではないかな。実はこいつで、ebayデビューしようかと思案しながら拾ってきたんですよね。売り文句はこう。
「日本には干支というものがあり、これは「丑」という漢字です。丑年は、西暦を12で割って5が余る年が丑の年となります。丑年生まれである1997、1985、1973、1961、1949年生まれの方へのプレゼントにいかがでしょう?」
てな感じでいかがでしょう?
酉年生まれの私には無用の長物だし、次の丑年まで時間もありすぎますが、丑年生まれの人は海外にも沢山いますしね。こいつ、300円で拾ってきましたが、1万円くらいでも買う奴いるんではないかな。そうだ、これ以外にもジャパンビンテージやら西陣なんかのネクタイを安く仕入れて海外に売ろう。ちょうど円安だし、儲かるかも、うっしっし。
そんな狸の皮算用をしたのが1年前です。海外に日本の中古ネクタイを売ろうというアイデアそのものは悪くないと思うのですが・・・、
正直、いろいろと忙しいんですよね。今日もこの後、先週から仕掛かってるこいつのメンテ作業の続きをやらねばなりません。靴だけで結構手一杯です。今は、ね。
思えばこの2本。
日本よりも英国など海外でのほうが欲しい人が多そうです。おお、これはいよいよebayデビューか。いや、ちょっと待て。そもそも、このデザインはこの2色展開のみ、なのだろうか。ひょっとして、ほかにも色違いがあるのではないか。もしそうなのであれば、全部欲しい、全色集めたい。希望としては、ほかに青と黄とピンクがあれば嬉しいな。
昔懐かしい戦隊モノごっこができる。
(おしまい)