Freek2Freek

FOOT-SO-PORTのウイングチップ

こんにちは、ばしです。

 

今月は買わないと誓った4月。

なのに、月初から買ってしまったわけですが、まあそれは前回の記事の通り、激安なのに巡り会ってしまったからなわけでして。あれは不可抗力です。古靴好きなら誰でも持ち帰ります。

ですが、もう買わない。ほんとに控えよう。とはいえ、海外のサイトは巡ります。日課ですし、リサーチは怠れません。けどまあ、この円安ですし、様子見です。となりますと、主戦場はリユースショップかメルカリ、となる。

いやいや、よほどのことがないと買いませんて。それに、いくら私がラッキーなやつとはいえ、そうそう掘り出し物には巡り合えるわけもない。さらに、それがマイサイズのUS8Dとなるとさらに確率は下がります。

「掘り出し物のUS8D」なんて、そんな都合よくいくかよ。まあね、もし出会ったら買っちゃうかも。いや、買ってやらあ。でもまあ、ないわな。なんて思っていたら、巡り会ってしまったのでした。

こいつ。

 

 

FOOT-SO-PORT

久々のフットソーポートです。出品時の写真を見る限り、薄汚れてはいるものの状態はそんな悪くなさそう。で、届いたら見立て通りでした。今手元にはFSPのペアが1足もありませんで、マイサイズがあればと探しておりました次第です。

今回で3足目のFSP。過去の2足はすでに旅立ちました。

 

1足目。真ん中の茶

10.5A。その割にはそれほど全長も長くない。爪先に捨て寸程度と履けなくも無かったのですが、階段などで爪先を削りそうになることが多くて、私の元では傷だらけになりそう、ということで転がしました。

 

2足目。真ん中の茶

9B。その割には、こいつも長くもなく細くもなく、普通に履けてしまう。サイズ感は問題なかったのですが、ご覧の通り、右のチャーチのアデレードと被ります。この色目で似たようなスタイルの靴は複数は要らない、ということで転がしました。

 

3足目の今回は三度目の正直。

8D。まあ、おそらくマイサイズなはず。はず、といいますのは、FSPのサイズ感って独特なんですよね。10.5Aでも、9Bでも問題なく履けてしまった経緯もあり、8Dだからといっても、実際に足を入れるまでは気が抜けません。

すぐにでも足を入れたいところですが、先日古いチーニーのペアの踵が裂けたこともあり、今回はグリセリン保湿をしてから足入れ、と、決めておりました次第です。

メルカリ経由のこいつ、ブランド不詳のヴィンテージ靴として出品されてました。1万円札でお釣りが札で2枚とお買い得だったのは、ソックシートにロゴの類が見当たらないからなのでしょう。

セラーさんはビンテージショップでそれなりの値段で購入されたとのことでした。出品に当たっては、FSPと知ってか知らずか、どうなんでしょうね。根拠はないのですが、案外、そうと分かった上でアンノウン風に出品されていたような気もしなくはない。

で、写真のとおり、そんな履きこまれた感もありません。ロゴが擦り切れたわけではなさそうです。FSPの古いペアで見かける金のシールのロゴが貼付されていたのでしょうか?いや、シールタイプは1970s頃までのようです。今回のペア、印字は「388」。1988年3月製と比較的新しい。なぜロゴがないのでしょう。うーん良くワカラナイ。

 

まあ、細かなことを気にするのはやめましょう。
早速儀式です。

今回はグリセリン保湿しますので、両足同時にメンテです。

 

 

ステインリムーバー

ワックスはなし。汚れもなし。単に薄汚れて、少し乾き気味な様子です。

トゥに擦れ傷ありますが、程度はそれほどひどくはない。見た目の印象よりも使用感少なそうです。

 

LEXOL

コバ周りを中心にアッパーも。

白っぽいのはやはり乾き気味のせいなのかも。

さて、本日の土曜日のメーンエベント。

グリセリン保湿です。まあ、1988年製だし、それほど古いわけもでもないのですが、久々にきちんと保湿です。

水で25%濃度に薄めて、

それをコットンパフとキッチンペーパーに浸してアッパー全体を覆います。特に、履き口は内側までしっかりと。

2時間ほど放置しました。

ありゃ、左のトゥにまだ浸透しきれていない箇所が。あとで追加で施しましょう。

内側。しっかり浸透したようです。

全体的に水分がいきわたって色目が濃くなりました。この後はツリーを入れて翌日朝まで乾燥です。

 

☆★☆★☆

 

翌日日曜日午後。

ツリー抜きました。内側踵付近、ツートンになってますが、まあ、それなりに乾いたかな。

うん、まずまず乾いたみたいです。

昨夜の時点では布のライニングまで浸透していたのですが、どうやら乾燥したみたいで名残すらありません。布の方が早く乾燥するのかな。ところで、爪先側の猪豚系のソックシート、フットプリントもほとんどありません。修理・交換された風でもないですし、使用頻度の少ないペアのようです。

グラマラスなお尻にも潤いが巡ったようです。

あ、ここにもムラが。まあ、追加施術で目立たなくなるでしょう。

よし、あとは左から、いつもの手順で進めましょう。

 

デリケートクリーム

グリセリン保湿後に必要か否か迷いましたがいつもの手順で。

まあ、やったほうが良さげです。

 

リッチモイスチャー

もちもちになるやつ投入。

残り僅かになって来たんで追加購入したいのですが、安くはないんですよね。まあ、長持ちするからコストパフォーマンスも悪くはないのですが。

 

TAPIR レダーオイル

油分補給&保革。

油分を入れることで、白っぽい粉っぽい感じがなくなるので、なんでもいいから油入れないと気が済まなくなりました。

さて、油分入れた後は15分ほど放置です。この間にソールのメンテ。ほんとは丸1日置いた方がいいとの説もありますが、今日は日曜です。手早く進めよう。

ご覧の通り、見た目には使用感ありますが、実際はそれほどではありません。

恐らくオリジナルのトップリフト。

減りも3ミリ程度です。

さて、仕上げ。

 

コロニル1909(ダークブラウン)

濃茶のコロニル。最近のマイブームです。

トゥにムラはありますが、まあいいや。で、靴はコバが命です。コバインキ投入。出し縫い部分にも歯ブラシでコロニルの濃茶を入れました。大分引き締まったかな。

よし、右も同じ手順で。メンテ完了。

 

【BEFORE】

【AFTER】

うん、いいですね。すっきり綺麗になりました。で、このペア、

6穴なのですが、穴の間隔が6穴にしては広めかな、と。なもんで、全長に占めるレースステイ部分の割合が一般的なものより大きく、普通とはどこか違う雰囲気を醸し出しているように思えます。

 

【BEFORE】

【AFTER】

うん、なんていうか、やはり、レースステイ面長な面構えです。
かつ、FSPです。矯正靴です。

この踵の内側あたり。ツリーが収まりません。天面もフラットではなく外側が低く傾いてしまいます。このあたり、矯正靴であることの片鱗が垣間見えるかと。

踵外側。色ムラありますがまあいいです。そんなことではなく、外への張り出し方が結構すごいです。

内側も。トップリフトよりもかなり大幅にはみ出しています。かなりボリュームがあります。

やはり、踵内側の形状が一般的なものと比べて独特なように思えます。

履き心地も独特なのでしょうか。足を入れてみました。

土踏まずのフィット感というか、下から突き上げるような感触は矯正靴メーカーらしさを感じますがそれ以外は特段変わった様子はありません。まあ、8Dにしてはウィズに余裕を感じますが、特段大きいわけでもない。

甲は高くなく、羽根は閉じ切りません。全長はジャストサイズ。ですが、足指あたりは適度に余裕があって動かせます。このあたりは、米国ビン靴というよりは東欧靴の独特さに近しいような気もします。

総じて、US8Dにしてはボリューミーな印象です。旅立たせた1号のAウィズも、2号のBウイズも、足指周りはどちらも似たような空間に余裕を感じる作りでした。そもそもサイズが異なるわけではありますが、ウィズの差異を特に踵周りに感じた次第です。

 

 

「8Dなのに足に合わない」なんてことがないかと心配してましたが、杞憂に終わり一安心です。サイズ通り8Dで、これまでの3足の中では今回のペアが一番フィットします。

流通している球数もそんな多くないFSPです。
こいつは長く手元に置いておくことになりそうです。

 

今回も素敵な出会いに感謝です。

 

(おしまい)

 

モバイルバージョンを終了