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キツネのトップリフト

こんにちは、ばしです。

 

先日こんなのに遭遇しました。
思わず拾って来てしまいました。

 

 

″FOXS PAW”

キツネです。
なぜキツネなのか。
一体全体誰がこんなの考えたのでしょう。
本家はもちろん、こいつです。

 

″CAT’S PAW”

猫です。「WON’T SLIP」です。
写真は私のSEARS by HANOVERのソールの(5年前時点の)モノでだいぶ削れてます。

新品だとこんな感じらしい。

glue SHOE REPAIR さんの記事から画像拝借させて頂きました。トップリフトも素敵ですが、箱もかなり素敵ですね。空箱だけでも欲しいな。

で、今回のキツネのソール、全体像はこんなです。

トップリフトだけでなく土踏まずあたりにもキツネが。

顔だけ見ればネコかキツネか見分けがつきませんが、尻尾は間違いなくキツネです。で、キツネの下のアルファベットがブランド名です。

 

「f-troupe(エフ・トゥループ)」

ロンドンのシューズブランドだそうです。調べてみましたら、ZOZOTOWNで扱いあるもレディスばかりのようです。ですが、メンズの扱いもある(あった?)模様。メルカリで見つけました。

 

 

スクショ拝借。アーバンリサーチ扱いとのこと。中古の出品価格5000円。新品だとおいくらだったのでしょう。今はもう扱いは無いようです。

こいつはメルカリのやつの色違いのようです。

F-TROUPE London Est.2003、とのこと。

セカストにて、300円+TAX。笑。
タダみたいなもんなもんで、ネタとして拾ってきました。ですが、高級靴ではないものの、モノはいい加減でなくそれなりにきちんと作られてます。これなら本家も文句は言わないであろう、ディテールをご紹介。

アッパーはスエード。

出し縫い糸は踵までぐるり。これって、イミテーションなのかな。どうなのでしょう。なんともかんとも。

ケバケバしてますが、立体的でグラマラスなお尻。
チャーチのお尻みたいなデザインです。
英国ライクですね。

なのですが、製造はCHINA。
サイズはEU38。UK5、24cmです。
メンズ?レディス?
まあ、どちらにしても私には小さくて履けない。

ライナーは爪先までオールレザー。ヌメ革っぽい柔らかな手触りです。ソックシートは、触った感じでは厚くクッション性も高くて履きやすそうです。

スニーカーライクですが、形はまずまず本格的。で、キルトつきです。

タンと一体になってます。色目が白で、イカみたいです。

白の正体。目の粗い布が貼られてます。
一体何の意味があるのでしょうか。
不明です。

再度、ソール。
なぜ青い?
さきほどのメルカリの色違いも同じキツネソールなのかな。

舌出してます。確信犯ですね。

「パチモン」?「バッタもん」?
「パロディ」もしくは「オマージュ」、というのが一番しっくりきそうですね。履けば楽しくなるようなぺアです。個人的にはこの手のものは嫌いではありません。こいつを見かけたとき、懐かしいパロディを思い出しました。

 

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【かなりくだらない昔話】

 

その昔、30年ちょっと前。

確か私が19か20の頃のことです。大阪市浪速区塩草にお気に入りのディスカウントショップがありました。現在「スーパー玉出・浪速店」がある辺りです。

兎にも角にも激安なディスカウントショップで、1本10円のカセットテープほか、商品は聞いたことのないメイカーやバッタモンだらけ。そもそも、店の名前からして「日経」という、かなり洒落が利いてる店でした。

 

ある日のこと。

そこで見初めた腕時計。若者には不似合いな金と銀のコンビのバブリーなデザイン。で、12時の場所には王冠と、その下にはアルファベットが5文字。

「ROTAX」。

ロレックスではありません。「ロタックス」です。時はバブル。当時、ホテルで結婚披露宴の給仕のバイトをしていたのですが、バイト仲間は私の手元を見るなり、「おおっ、ばし、お前、ロレックス買うたんか?!」と驚きの声。「買えるわけないやんけ。ロタックスやで、これ。」と私・・・。

バイト先だけでなく行く先々で笑い(失笑)を誘うロタックス。1980円と安いだけのこともあり、ほどなく秒針が外れ、風防の中を上下左右に自由に遊びまわりつつも時は正確に刻む、という荒技を見せてくれた後、外れた秒針が時針と分針の間に挟まってしまい完全にフリーズ。腕時計としての生涯を終えたのでした。

動かない時計はどうしようもないんで処分したのですが、その終わり方も含め、話のネタとしてはサイコーだったんですよね。捨てずにおいときゃ良かったな、ロタックス。

 

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念のため、以上は作り話ではなく実話です。「日経」では他にも、HERMESならぬ「KERMES」(「K」なのになぜかベルトはシルバーと金色の「H」のコンビ)ほか、面白い腕時計もあったのですが、そのへんの話はまた別の機会に。

 

 

で、戻りまして、トップリフト。

ネコとキツネ。見れば見るほど瓜二つです。
なぜキツネなのか。なぜタヌキではないのか。それは、タヌキが「イヌ科」だからでしょうか。

どちらかといえばイヌ派の私。
理由は、犬しか飼ったことがないから。ネコの扱い方はよくわかりません。ネコもそんな私を見透かしてか、野良も含め近寄られたことなかったのですが、

半月ほど前、職場近くでこいつに付きまとわれました。

ていうか、ネコが私に近づいてくるなんて、人生初だったもんで、嬉しいやらビックリやら。こいつ、ノラ猫ではないようなのですが、どこの誰なのか、名前も何も分かりません。週1くらいで遭遇するようになったんで、勝手に名付けました。

「ポー」と言います。ネコのポー。
「キャッツ・ポー」です。そのまんまです。

昨日左のペア履いて出かけたら、1週間ぶりに遭遇しました。記念撮影できなくて残念。代わりに、我が家のネコとキツネで記念撮影です。肝心なやつ、写ってませんが、まあ、トップリフトなんて、所詮はそんな運命です。ですが、「見えないところに手がかかっている」、ていうのがいいんですよね、「PAW」だけに。

 

さて、

330円にしてはなかなかに楽しめました。あとはこのペアをどう処分するか、ですね。もしくは、先々の話のネタに手元に置いておきましょうかね。

しばし検討いたします。

 

(おしまい)

 

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