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ギルコのシューツリー(その3)ほか

こんにちは、ばしです。

 

今年に入りましてから、ジャパンメイドのビンテージシューツリーである「GILCO(ギルコ)」に嵌まっております。すでに5ペア分をゲット済でして、来年中には10ペア目をと画策中です。

ギルコのシューツリー(その1)
ギルコのシューツリー(その2)

ギルコとは何ぞや、につきましては「(その1)」をご覧ください。今回は「(その3)ほか」です。ギルコを追加でゲット、と同時に、そのついでと言ってはなんですが、ほかにも良い感じのシューツリーを手に入れましたので記録を兼ねてご紹介です。

 

 

まずは、こいつから。

 

GILCO(ギルコ)

6ペア目です。

メルカリでゲット。

「gilco」のロゴの入った踵部分のパーツを回転させます。1回転、2回転、3回転、と回しますと爪先側のネジで伸び縮みする仕組みです。靴サイズに合わせてキメ細かくサイズ調整ができて大変よろしいかと思います。

なんてことを思っておりましたところ、ネジ式の別のメイカーのビンテージツリーを発見。この手のモノは「ギルコ一択(いったく)」でと思っておりましたが、少し浮気してみました。

 

 

TURKEY(ターキー)

ターキーなるビンテージのシューツリー。これもメルカリにて。以前ebayで見かけたことがあります。出品者はアメリカ人だったし、恐らく米国製なのではないかと思うのですが、詳しいことはよく知りません。

2ペアセットで三千円ちょっと。ユーズドとはいえかなりお買い得ではないかな。ただ、ギルコ10ペア蒐集に向けた旅の途中です。買うべきか見送るべきか。見かけてから2、3日悩みましたが、「逃すと次はないかも」との思いからぽちっといた次第です。

まあね、ビンテージだし、寝かせたら先々値上がりするかも。そうでなくとも損はしない程度の値段で売れるでしょう。なんてことで、貯金のつもりでゲットしました。まあ、買っといて損はしないでしょう。

で、こいつの何がいいかと言いますと、写真のとおり卵みたいな踵部分の形状がチャーミングなのが良い。木の材質も硬くて重い。gilcoもそうですが、最近の安物のツリーと比べますと材質そのものに重厚感があることもビンテージツリーの魅力です。

そして、

このツリーは矢印部分の小さなパーツを回転させることでサイズ調整が可能です。

先程のgilcoは360度回転させる必要がありましたが、こいつは「45度」とか「180度」といった具合に、よりきめ細かな調整が可能です。まあ、そこまでの細やかさが必要なのか、と問われたら返答に窮するわけですが、靴に突っ込んだ状態でも回転が可能なことなども考えますと(そんなことしないけど)、大変理に適った構造ではないかと思う次第です。

 

で、どれくらい伸び縮みするかといいますと、

こんな感じで凄いです。

もっとも縮めた状態で25センチ。伸ばした状態で29.5センチ。「S」サイズから「LLサイズ」くらいまで広範囲に対応可能です。まあ、ウイズは無視してのことではありますが、それにしても相当な伸縮です。「US6.5 E」~「10.0 B」くらいまで対応できそうです。

 

かたや、最近の一般的なシューツリーはといいますと、

こんな感じ。
中に仕込まれたバネのおかげで調整不要、このまま突っ込めばよい。ただし、これ以上は伸びない。対応するサイズは先ほどのTURKYほどではない。なもんで、

往々にしてサイズバリエーションがあることが多いです。まあ、これはこれで使い勝手良いのですが、同じ「Mサイズ」でもメーカーによってサイズや形状が異なるため、初見のメイカーの新品を購入する際は若干のギャンブル要素が伴います。けどまあそれはツリーに限ったことではないし、しょうがない。

 

その他、ビンテージのシューツリーに多いのがこのスタイル。

フローシャイムのビンテージツリーです。
センチ刻みほどの穴で全長を調整するスタイルで、きめ細かさに欠けるのが玉にキズです。ですが、このアメリカン・ビンテージな趣はそれを差し引いても有り余る魅力があります。

どのタイプが一番良いか、と訊かれたら、わかりません。好みもあるでしょうし、そもそもどれも趣があってよいのではないか。贅沢を言うなら、「米国ビン靴には米国製」を、「ジャパンビンテージにはジャパンビンテージ」をあてがいたいですね。

 

最後に、おまけでもう1ペア。

これは今月買ったシボ革のリーガルに付属していたモノです。

金属とプラスチックの安物。「シューツリー」ではなく「シューキーパー」です。この手のプラスチックなモノを使うことはまずないわけですが、今回のは少しばかり上等な安物ではないか。といいますのは、

水色の爪先のパーツ。

右足用と左足用それぞれ形状が異なります。大体この手のやつはシンメトリーな形状で右足・左足の区分けがない兼用のものが多いと思うのですが、こいつはきちんとしている。

ほらね。ちゃんと「L」「R」の表記までついてます。なかなか上等なシューキーパーではないか。

こいつは当初通り、このリーガル2526用ということにしておこう。

 

 

てなわけで、

今月ゲットしたシューツリーたち。
記念撮影してみた。

それぞれにそれぞれの魅力があります。

一般的に、靴の数に対してシューツリーは何割分くらいあればよいのでしょう。若い頃に読んだ雑誌の記事に、「ずっと入れっぱなしは水分油分を必要以上に吸収してしまうので良くない」とありまして、以来、靴と同数は不要、と思っておりました。

ただまあぶっちゃけ、水分油分は補給してやればよいわけですから、靴1足につきシューツリーを1ペア、であっても悪いことではない。1ペアにつき2千円とすれば100ペア購入しても20万円です。安くもないけれど、さほど高い買い物でもない。

 

旅はまだまだ続く。

 

(おしまい)

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