こんにちは、ばしです。
4月は1足も買わない。
そんな目標を設定した4月1日。
その矢先のことです。
舌の根の乾かぬうちに、
リサイクルショップで出会ってしまいした。
エイプリルフールになってしまった。
その張本人。
こいつ。
GRENSON FOOTMASTER
4月1日。仕事帰り。
八尾のBOOKOFF SUPER BAZAARで遭遇した税込み1380円。
これは私でなくとも持ち帰るやつではないかと。
サイズはUK5D。レディスサイズのペアがメンズの雑多な靴コーナーに鎮座しておりました。
ただ、解せぬことが。
昨年10月、他の店で見かけた奴なんですよね。
その際は、八尾のトレファクで5800円の50%オフ。
こいつ、つい1ヵ月ほど前までトレファクにあったはずなのに。一体全体どういう経緯でブックオフに移動し、かつ、半値ほどの値札になったのでしょう。
余談ですが、
同じくブックオフ八尾にて。エドワードグリーンのペア。確かこいつ、以前は長田のセカストに鎮座してたやつのはず。
でもって、
同じくブックオフ八尾にて。アルフレットサージェントのペア。確かこいつ、以前は中環沿いのカインドオル東大阪店に4000円弱で鎮座してたやつのはず。
同じ系列の別店舗で出現、というのは分かるのですが、別資本に店に移動するって、一体全体どういう経緯なのでしょう?
出先で安いのに遭遇してゲット。一、二度履いた後で地元で売却、といった感じなのでしょうか。うーん、よくわからない。
けどまあ、元居た店で買うよりも安く買えてラッキーです。
旧そうですが目立ったダメージはありません。
4穴のショートノーズ。ま、みたまんま、レディスですよね。
ですが、底まで手抜きはなし。
UK5です。家内にも娘にもでかい。サイズの合う革靴女子のどなたかに履いてもらおう。とのことで持ち帰って参りました。
さて、転がす前の儀式です。
スエード、どのくらい汚れがあるのか見た目にワカラナイ。そんなやつは丸洗いです。
紐を抜いて風呂場へ。
履き皺はくっきり。丸洗いして、ツリーでテンションかけて乾かしたら多少は伸びるかな。右から左で転がす用、とはいえ、ひと手間はかけたい。なもんで、
シャワーでぬるま湯かけてみた。
おお、いい湯加減。
20分後。
もろもろ、にじんできました。
ボディソープで優しく手洗い。
よし、内側も、と思った矢先、悲劇が。
あ、悲劇の程度が強すぎて手ブレが酷い。
落ち着いて、アップで。
わお。踵内側のライニングが縫い目で千切れた上に縮んでいます。
手ブレ写真、再掲。
よく見ますと、左足内側、アッパーとライニングの間が水膨れみたいに膨らんでいます。で、なぜだかソックシートが縮んでいるようです。
かといってどうしようもないので、いつも通り洗濯機で脱水グールグル。
なんかもう、ね、ひどいことになっちゃった。
カタチが崩れてしまいました。
とりあえずシューツリーを入れて乾燥です。
しかし、履き口下、もっこりと膨らんでしまいました。
☆★☆★☆
翌日。
うーん、うーん。
あ、またしても手ブレ。動揺の程度が見て取れます。
ひとまずはまともな写真を。
ソックシート。
「GRENSON footmaster」
なんですけどね、なぜこんなに縮むのか。
ありゃ、ここも。
縮んで、その縮む力の所為で、ミシンで縫われていた履き口から千切れ、寸足らずになってしまっております。
別角度から。
なんかもう、無茶苦茶です。
アッパーのスエード部分は変化なし、で、内側のレザーライニングやソックシートだけが縮んでしまったようです。なぜ?なんでまたそーなる?
嗚呼、涙で滲んでよく見えない。
これね、全体的にしっかりとぬらした後の、「乾燥する過程で縮む」、のであれば納得なのですが、そうではないんですよね。ドボンとぬるま湯に浸けることで、こんな風になってしまいました。
なぜ?普通は水に濡れたら伸びるはず。それが、スムーズレザーのライニングだけが縮んでしまい、内と外のバランスが崩れて変形、一部は縫い目から千切れるほど縮みながら変形してしまいました。
しゃあないです。できる限りの改善に取り組まねば。
とりあえず、内側に百均のデリクリもどきをたっぷりと塗り込みました。
ほとんど変化なし。
ええい、どうせならアッパー外側にもぬりこもう。
うーん。
なんたることでしょう。こいつ、この後どうすればよい?余計なことしなきゃよかったな。ですが、手をかけたくなるほどに素敵なペアだったんですよね。
丸洗い いい湯加減に 身も縮む
いや、いい湯加減で縮むなよ。でもって、
縮んだの、内側だけなんですけどなんで?
いや、そんなこと言うてる場合ではありません。
ショックです。兎にも角にもショック。
なぜこんなことに・・・。
ですが、拾ってきた責任が、こんな風にしてしまった責任が僕にはあります。いつか必ず、革靴女子の足元に届けよう。どう修正修理するかは、専門家の意見など頂きながら取り組みます。
まあ、単に修理丸投げ、になるんででしょうけどね。修理代、えらい高くつくかもですが、しょうがない。あるいは、いっそのことライニング剥がしてアンラインドにするとか?
いずれにせよ、自業自得です。今年中にはその後のご報告ができるよう努める所存です。ひとまずは、ショックから立ち直るべく時間を頂戴いたしたく。
嗚呼、桜が散ってゆく。
(おしまい)
ばしさん
お疲れさまです。うーん、このフットマスター、ぱっと見状態よさそうでしたけどね‥。思いの外、乾燥していたのでしょう。僕でも、ドボンで水洗いしちゃったと思います。
しかし、リユースショップで商品が入れ替わるのは謎ですね。過剰在庫なら、ヤフオクで1円スタートでながしちゃうとか、方法ありそうですが。
また、面白いペア楽しみにしています!
しんのすけさん
お疲れ様です。いつもありがとうございます。ほんと、想定外の出来事に驚いております。
で、さきほど現物見てみたら、アッパーのスエードは普通なのに、ライナーが煎餅のように堅くパリパリになっています。
もう、訳が分かりません。最終的にはライナー交換するか、アンラインドにするか(できれば)、のつもりなので、
もう少しいろいろと弄ってみようと思います。
ばしさん、はじめまして
このお湯洗いって何℃くらいでされましたか?
あとライニングは濡れてるときはゴムのように弾力があるが乾いたらカチカチでしょうか?
ろんたんさん、はじめまして、コメントありがとうございます。
お湯は、設定が40度のところ少しぬるめにしてましたので恐らく35-37度くらいであったと思います。
で、ライニングはおっしゃる通り、濡れてるときはゴムみたに弾力ありました。
乾燥した今はほんとカチカチです。お気づきな点ありましたら是非ともご教示ください。
よろしくお願いします。
私の場合殺菌を込めて50度程度でした
ショートブーツの足首部分が縮み硬化しましたが
そこ以外はそこまで変質してなかったですね
汗の塩分が関係してるのではないかと考えています
ろんたん様
ありがとうございます。
塩分の関係、というのは確かにありそうですね。
内側と外側で相当に差異がありそうです。
ところで、「殺菌を込めて」というのは確かに、ですね。
他人の履いた靴ですもんね。一度私も温度上げてやってみます。
以前革の変質温度が記載されてるページが有り、
鞣し方次第だが55度以上は危険なようですね
白癬菌の殺菌は50〜60度必要なようですので温度管理は難しいですね
あとボンドが変質して剥がれる可能性が高いです
クロケだとボンド?が軟化+膨張してソールの隙間から漏れてきましたw
このボンドがアッパーに付くと銀面を侵食するというとんでもないものでしたので
色々注意が必要ですね
おお、ありがとうございます。
白癬菌てのがカビの正体なんですね。
水温計で温度管理してやってみます!
私もばしさんと同じ現象を起こしてしまいました。しかも、洗浄中にライニングが縮んでいるのに気づき、焦ってライニングを伸ばそうとして、ライニングを引きちぎってしまいました。やるせない気持ちでいっぱいです‥。
靴は、リーガルブリティッシュコレクションのスエードフルグローブでした。スエード靴に起こる現象でしょうか。
これまで古靴を10足以上丸洗いしてきましたが、こんな結果になったのは、初めてです。縮みが起きる条件や防ぎ方は皆目見当がつきません。
tomo80様
おお、引き千切れてしまいましたか。
でも、途中で気づいたら私も同じように伸ばそうとするでしょうね。
しかし、なんなんでしょうね、スエードの靴って。
非常に扱いづらい手のかかるやつです。もう1足くらい実験してみたいものです。